フロリダ大学の生徒であるクリス・テイラーさんは、愛犬のブラックラブラドール「O.G.」と一緒にビーチで楽しく過ごしていたのでした…ですが、その楽しさはあることが原因で一瞬にして悲しみへと落下していったのです…。

 2018年7月9日(月)、テイラーさんと彼の6歳になる愛犬O.G.は、一緒にアイランド・ステートパーク・ドッグ・ビーチへと向かったのです。

 その日は風もほとんどなく、太陽の陽射しも美しいほど眩しかったのです。そう、「とても穏やかな時間が流れ、2人にとっていつもと変わらない日常的な午後だった」…とテイラーさんは言っています。 
 

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Dog dies from saltwater poisoning at local dog beach
Dog dies from saltwater poisoning at local dog beach thumnail
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 そしてテイラーさんはO.G.の異変に気づいたのです。それはその日の夜遅くのことでした。

「夕方も終わるころでした、彼は明らかに疲れていたのは理解できたのです。ビーチで長く過ごし、クタクタだったようでした」と、テイラーさんは「Fox13」で話しています。

「彼をクルマに乗せ、少し下痢気味だったのは気になっていたのですが…」と。

 ですが翌朝は、「O.G.の体調は回復しつつあるかのように見えたのです」と語っています。

 それでもO.G.は、まだ無気力で足元はふらついていたとのことです。しかしながら、ご飯は食べ、飲み物も飲み始めてはいたそうです。それでもテイラーさんは心配で、O.G.のそばで見守り続け、茹でた鶏肉とライスを出したそうです。

 すべてが崩れ去っていったのは、2018年7月11日(水)のことでした…O.G.は食欲もなく、応答もできなくなっていたのです。

 テイラーさんはすぐに、獣医のもとへ彼を連れて行きました。O.G.は脱水に加えて、脳が高い濃度のナトリウムによって腫れ上っていると診断されました。飼い主ならば絶対に見たくない、愛犬のその悲しい姿をテイラーさんは目の当たりにしたのです。

「昨晩彼を見たとき、彼は痙攣(けいれん)を起こしており、痛むかどうか聞きました」と、彼は「WFLA」に話しています。

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苦しむ愛犬と飼い主の決断

 脳卒中を1度、そして何度も痙攣を起こしたあと、獣医はテイラーさんに「もう尽くす手はない」と言ったそう…脳に与えられた損傷は、修復できないのです。獣医の提案によりテイラーさんは、彼の親友である愛犬O.G.を安楽死させることを決意したのでした。

 そして現在のテイラーさんは、親友を失ったショックの最中に「普通の日であってもビーチで過ごすことは、大切な友人(愛犬)にとっては危険なことかもしれないという理解を深めてほしい」と、ペットを飼う人々に訴えかけています。

  
「私たちは綺麗な水を飲んだり、休憩もしていました。けれども、このような事態になってしまった…これと同じケースは必ずまた起こる可能性は高いのです」と、テイラーさんは「Fox13」で話しています。

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FOX 13

O.G.に起きたことは、あなたの愛犬にも起こり得る

 O.G.のこの悲しすぎるケースは、残念ながらとても頻繁に起きているとのこと。この出来事に、多くのコメントが寄せられていました。

 その中にこのようなコメントが…。

「私の飼っているラブラドールは、ボール遊びが大好きです。ボールを咥えているときは、口があいたままの状態です。かわいそうに、もしかするとO.G.もボール遊びのときに海水を飲んでしまっていたのかもしれませんね。私の飼っている犬にも、同じことが起こらないよう気をつけようと改めて考えさせられました」と。

 
あなたの愛犬(ペット)を安全に守る方法

「このケースは、毎年夏のビーチと毎年冬のクリスマスツリーがデコレーションアップされるころによく見受けられます」と話すのは、多くの学位をもつジュディー・モーガンさんです。

 事実、塩による事故はビーチに居ても居なくても起きえることなのです。

 海やプールで塩水を口にしてしまうことに加えて、金属製の装飾品、ペイントボール、テーブルソルト、岩塩、粘土などによって、塩の危険にさらされてしまう可能性もあるのです。

 大事な愛犬の健康被害を避けるためにも愛犬と海で遊んでいる間は、塩水をはじめあらゆる種類の塩が多く口に入らないよう最善の注意を払わなくてはなりません。

「もしあなたが浜辺にいて、犬が水を欲しがっていたら、海から遠ざけて綺麗なお水をあげてください」と、モーガンさんは話しています。

 
 ですが、ペットを飼っている方にとって、これがいかに難しいかもわかるのでしょう。 

 そこであげる解決策として、「あなたの犬が泳いでいるとき、海水をゴクゴクと飲んでしまうようなタイプだったら…ビーチで遊ぶのは残念ですが諦めてください」と、モーガンさんはアドバイスしています。

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Getty Imaes

愛犬にこんな症状はでていませんか?

 もしあなたの愛犬が、どんなものからでも塩分を多く摂取してしまったのでは…と感じたときには、「こんな症状が表れていないか?」をチェックしてみてください。

□嘔吐
□下痢
□無気力
□過度の息切れ
□舌をだらっとさせている
□運動機能の著しい低下(ぐったりと歩くなど)
□“酔っぱらった”ような動き
□発作
□筋肉の痙攣

 これらの症状が見られた場合は、すぐにでもかかりつけや近くの獣医へ急行して診断してもらってください(アメリカであれば、ASPCA (The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals=米国動物虐待防止協会 中毒事故管理センター)にthe Animal Poison Control Center immediatelyがありますので、こちらの連絡することもおすすめです)。

  
 日本でも各地で気温の高い日が続き、熱中症も日々懸念されています。

 ご自身や周囲の人たちの健康を気に掛けるとともに、大事なペットたちも気づかぬところで脱水症状を起こしているかもしれません。そして、ペットと一緒にビーチや川へ行く際には、必ず「塩度の高い海水を大量に飲んでしまっていないか?」を、必ず気にかけてあげてください。

 そんな悲しみを味わったテイラーさんからの、これが切なる願いです。

From GOOD HOUSE KEEPING(原文:English)
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。