テーマはズバリ“恐怖”です。斬新な切り口の展覧会が、絶賛開催中の神戸。これに続けて、秋には上野でも開催されます。
目隠しをされた若く美しい女性。彼女の身に何が起ころうとしているのでしょうか? ポール・ドラローシュ作『レディ・ジェーン・グレイの処刑』 1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey, © The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902
「怖い絵」展 @兵庫
Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey, © The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902
“恐怖”をテーマにした、これまでにないアプローチの展覧会が兵庫県立美術館で開催中。それが早くも話題を呼んでいます。
視覚的に怖い絵はもちろん、隠された背景を理解することで、やっとわかる怖さをはらんだ絵まで。ターナーやモロー、セザンヌら、巨匠の作品を含む約80点の西洋絵画や版画が大集合した展示になっています。
構成も多彩で、「神話や聖書」「悪魔、地獄、怪物」「異界と幻視」「歴史」など、さまざまな角度から“恐怖”にスポットを当てています。
ビールに高い税金がかけられていた当時、安いジンを飲んで死に至る悲惨な生活を送る人々が描かれている。ウィリアム・ホガース作『ビール街とジン横丁』より『ジン横丁』1750-51年 エッチング、エングレーヴィング・紙 郡山市立美術館 © Koriyama City Museum of Art
その絵がなぜ怖いのか、その怖さを読み解くヒントとともに絵画を鑑賞することで、一見すると怖くなくても理解が深まって背筋がゾクッとするかもしれません。ぜひ、「涼」だけでなく、知識も求めに足を運んでみてください。
会期中は講演会や学芸員・ボランティアによる解説会、子ども向けイベントなども開かれるので、詳細は下記ウェブサイトでチェックしてください。
◇詳細
「怖い絵」展 @兵庫
会期/~2017年9月18日(月・祝)
会場/兵庫県立美術館
住所/兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
時間/10:00~18:00
※金・土曜日は20:00まで、
入場は閉館の30分前まで。
休館日/月曜日(ただし9月18日は開館)
「怖い絵」展 @東京
会期/2017年10月7日(土)~12月17日(日)
※会期中無休
会場/上野の森美術館
住所/東京都台東区上野公園1-2
時間/10:00~17:00
※入場は閉館の30分前まで。
URL/http://www.kowaie.com