ロマノフ家、ニコライ2世の希少な写真
1918年7月、ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ二世、妻のアレクサンドラ・フョードロヴナ、そして5人の子どもたち（オルガ、タチアナ、マリヤ、アナスタシア、アレクセイ）は、4人の側近とともにエカテリンブルクのイパチェフ館で殺害されました。
およそ100年が経ったいまもなお、末娘アナスタシアの生存説がささやかれるなど…ロマノフ家は世界中の興味を引きつけてやみません。
本記事では、1908年〜1918年の間に撮影された希少な写真に加え、ニコライ2世の表舞台では見ることのできない、自然体な姿の瞬間をとらえた写真をご紹介します。
1913年に開催された「ロマノフ王朝300年祭」
国を挙げて、ロマノフ王朝のロシア統治300周年を祝福。このわずか4年後にロマノフ王朝は滅亡します…。
米「FOX」ニュースによると、この写真は皇帝ニコライ2世の甥っ子たちに英語を教えていたハーバート・ギャロウェイ・スチュワート氏のアルバムに収められていたそうです。
中には、雪遊びをする様子や狩猟に出かける一家の姿が写されていました。また、サイエンス・ミュージアムのキュレーターであるナタリア・シドリナ博士（Dr. Natalia Sidlina）は、ソ連の宇宙開発歴史展「Cosmonauts」のリサーチ中に、この写真が収められていたアルバムに偶然出会ったそうです。
写真は1915年に撮影されたもの
他にも、皇帝ニコライ2世の第1皇子でロマノフ朝最後の皇太子であったアレクセイの写真も。
彼は生まれつき血友病という、出血が容易に止まらない病気を患っていました。「ヨーロッパの祖母」ことヴィクトリア女王が血友病の保因者であったため、ヨーロッパの王室内で血友病が広がったと言われています。
1915年に撮影された一枚。サンクトペテルブルク郊外のガッチナ宮殿で遊ぶ一家。
ハンティングに出かけた皇帝ニコライ2世。
1912年ごろに撮影された、ロマノフ家の一枚です。
1912年前後に撮影された一枚。テニスコートでポーズをとる皇帝ニコライ2世。
ロシア皇帝ニコラス2世（左）とイギリスのジョージ5世（右）。
見分けがつかないほど、似ていると言われていたという、ニコラス2世とイギリスのジョージ5世。
ニコラス2世の従兄弟であるジョージ5世（1865-1936）は、1910年にイギリスの王座に…。二人はビクトリア女王（1819-1901）の孫にあたります。
（撮影日不明）
