ビジュアルデザインスタジオWOWの
設立20周年を祝うプロジェクトのひとつとして、
表参道のGYREで展覧会が開催中です。
そのコンセプチュアルな世界に足を踏み入れてみましょう。
漆職人の新技法に3Dプリンタなどの技術を組み合わせて生まれた、超極薄の漆器「SHIZUKU」。
「WOW Showcase ―生活不必需品の必要性―」
東京と仙台、ロンドンを拠点に活動し、多彩なCMやインスタレーションを制作しているビジュアルデザインスタジオ「WOW(ワウ)」が、今年で設立20年を迎えました。
それを記念する「WOW20 プロジェクト」の一環として、近年注力しているプロダクト開発における新たな試みを発表する展覧会「WOW Showcase ―生活不必需品の必要性―」が、表参道のEYE OF GYREで開催中です。
WOWが2015年から始めたプロダクトレーベル「BLUEVOX!」は、彼らが誇るこだわりや技術を、実在のモノに落とし込むというプロジェクト。独自のテーマ「生活不必需品」を掲げ、コンセプトの掘り下げから、日本の優れた職人との協働、制作過程をとらえた映像表現にいたるまで、全行程にわたって美学と想いを注いだものづくりを展開しています。
インスタレーションに注目を!
左から「A SQUARE」、「SHIZUKU」、「AXIS」。
今回は、これまで発表してきた品々に加え、新作プロダクトのインスタレーションが特に見どころとなっています。
1枚の革を折り畳んで生まれた構築的なフォルムに、金銀の箔や漆を施したクラッチとトートバッグ「A SQUARE」や、漆職人の新技法に3Dプリンタなどの技術を組み合わせて生まれた超極薄の漆器「SHIZUKU」、極限までムダを削ぎ落として完成したミニマムなスツール「AXIS」など、タイムレスながらもユニークなプロダクトがお目見えです。また、新作照明「LUX(ルクス)」も初公開されます。
アート作品さながらのプロダクトと映像を組み合わせたインスタレーションで、WOWの生み出す世界観に魅了されることでしょう。彼らのいう“生活不必需品”こそが、実は私たちの暮らしを豊かにしてくれるものなのかもしれません。
新作「LUX コンセプトモデル」。
◇詳細
「WOW Showcase ―生活不必需品の必要性―」
会期/~2017年6月27日(火)まで
会場/EYE OF GYRE
住所/東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階
時間/11:00~20:00
TEL/03・3498・6990
URL/http://gyre-omotesando.com/