ドナルド・トランプ米大統領が連邦最高裁判事に指名していたブレット・キャバノー氏が、先日正式に判事に就任したのでした…。
しかしながら、彼には複数の性的暴行疑惑が浮上しているのです。
そのためアメリカでは連日、首都ワシントンD.C.を中心に大規模な抗議デモが行われています。そのデモの参加者の中には、モデル&女優のエミリー・ラタコウスキーや人気コメディアンのエイミー・シューマーといったセレブたちの姿も…。
今もなお抗議の声が激しさを増すアメリカで、性暴力に立ち向かう女性たちの雄姿を確認しましょう。
エイミー・シューマー&エミリー・ラタコウスキー
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女優・コメディエンヌとして人気のエイミー・シューマーは、連邦最高裁判所の前でカバノー氏に対する抗議の声をあげました。ちなみに彼女の隣に、モデルのエミリー・ラタコウスキーの姿も。@ワシントンD.C.
エミリー・ラタコウスキー
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連邦最高裁判所の前で、「女性の存在を尊重せよ。さもなければ私たちの抗議に覚悟せよ」と書かれたプラカードを掲げるエミリー・ラタコウスキー。@ワシントンD.C.
アンバー・ハード
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連邦最高裁判所の前で女優のアンバー・ハードを目撃。胸もとにブルーのリボンを付け、力強いポーズを披露していた。@ワシントンD.C.
座り込みでも訴える
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上院の建物前で行われた座り込みデモの様子。赤い幕には、「すべての生存者を信じる」と書かれています。@ワシントンD.C.
中には拘束される人も
カバノー氏の人事に関する審議が行われた、ワシントンD.C.のキャピトル・ヒルにある上院の建物前で身柄を拘束される女性。
名指しで憤慨を示す女性も
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「怒りをコントロールできない白人男性をこれ以上増やさないで」と、ブレット・キャバノー氏の就任に反対する女性。@ワシントンD.C.
トランプに向けたメッセージも
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トランプ・タワーの前から、「レイプしない人を指名して」とトランプ政権にメッセージを送る人。@ニューヨーク
さまざまなプラカードで抗議
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「最高裁判所に“ゴミ”を入れないでください。取り除くのは大変な作業です」と書かれたプラカードで抗議。@ニューヨーク
#MeTooはさらに続く
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ハリウッドでは、セクハラ被害を訴える「#MeToo」運動の影響も見られた。@ロサンゼルス
「レイプ・カルチャーを終わらせて」と訴える女性
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「レープカルチャー(強姦文化)」というのは、性暴力や強姦は一般化されてきている社会の状態を指しています。マスコミに女性やセックスに対して暴力的なイメージや言葉が広がり、女性は人間ではなくて、ただ男が使うように存在している「もの」と意味する不尊重のイメージのことを彼女は言っています。これはブレット・キャバノー氏にだけ向けた訴えではない…ということもわれわれは知っておくべきことです。@ワシントンD.C.
根本からのアプローチも大切
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「TRUST WOMEN」と呼びかける女性の姿も。@ニューヨーク
逮捕されたエイミー・シューマー
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性的暴行疑惑で揺れる米最高裁判事候補の承認手続きを巡って2018年10月4日、数千人が連邦議会などで抗議を行いました。その中で、エイミー・シューマーは上院の建物前で逮捕されました。その他、エミリー・ラタコウスキも含め、数百名が逮捕されたとのこと。ブレット・キャバノー高裁判事(53)を最高裁判事に推す与党である共和党は、「連邦捜査局(FBI)の捜査の結果、性的暴行の疑いは晴らされた」と表明しているところ、野党である民主党はなおも反発している状態です。This today, then #ERA@ワシントンD.C.
From ELLE UK
Photograph / Getty Images Z
Translation / Reiko Kuwabara