「CHANEL(シャネル)」の創設者である、ガブリエル・シャネルのエンパワーメントな言葉を集めてみました。
1883年8月19日に生まれた彼女は、1971年1月10日に住居としていたパリのホテル・リッツにて、コレクションの準備中に87歳でこの世を去りました。
晩年は孤独による不安や恐怖に悩まされていましたが、一貫してファッションを愛し、モードを変えた彼女のことばにはスタイル&生き方のヒントがいっぱいです。よりおしゃれに、よりポジティブになれる魔法の名言をお届けしましょう。
シャネルはスタイル。ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠。
トレンドを追うことに関心はなく、むしろスタイルを持つことを選んだというガブリエル。1924年にファッションデザイナーとして初めてツィードをレディースウェアに取り入れ、1956年に誕生したツィードで仕立てたスーツはメゾンのアイコンのひとつとなり、いまでは永遠のスタイルに。
Photo: ガブリエル シャネルが1950年代に描いたドローイング。 GRANGER.COM/アフロ
装いは知恵であり、美は武器であり、謙虚さはエレガンス。
1925年~30年に交際したウエストミンスター公と共にした競馬や狩猟、魚釣りなど、イギリスでのライフスタイルから男性用のアイテムをスタイルに取り入れたガブリエル。彼女の類い稀なる審美眼が、現在のモードを築いた。写真のガブリエルの着こなしは、今見ても新鮮!
Photo: 1924年、ウェストミンスター大公とイギリス・チェスター州の競馬場にて。 Getty Images
装飾品、なんという技! 美、なんという武器! 慎み深さ、なんと優雅なことか!
ミニマムなリトル ブラック ドレスに、パールネックレスとコスチュームジュエリーのボリューミィなレイヤードスタイル。装飾美が主流の時代への反逆精神から生まれたこのスタイルは、まさにおしゃれの基本。
Photo: 巨匠フォトグラファー、マン・レイによるポートレート。AFLO
女性には、とてもかわいらしい存在であってほしいの。 そして、自由であってほしい。自由に腕を振って、颯...
ボーダーTシャツにセーリングパンツ。コルセットから女性を解き放し、自由を謳歌するスタイルのひとつとして、マリンルックを提案したのもガブリエル。
Photo: 1930年、南仏の自邸「ラ パウザ」にて愛犬Gigotと共に。 GRANGER.COM/アフロ
働く女性にはベージュと黒がぴったり。
「朝の出勤時にはベージュと黒の服装で出かけて、ベージュと黒の服でランチをとって、そして夜のカクテルパーティーにもベージュと黒。朝から晩まで、きちんとした格好でいられるから!」ーガブリエル シャネル
1957年に、ベージュxブラックのバイカラーのスリングバック シューズを発表。いまも、メゾンを象徴する鉄板配色。
Photo: akg-images/アフロ
ラグジュアリーとは目に見えないもの。
過剰な装飾やラグジュアリーを好まなかったガブリエル。「贅沢とは、魂のリラクゼーションである」とも語っていて、あなた自身がハッピーであることが、最高のラグジュアリー。
Photo: Getty Images
着飾りすぎる女性は、エレガントとは言えない。
装飾されたドレスがユニフォームの時代において、装飾を排除したシンプルなドレスをデザイン。それが、1926年にクリエイトされたリトル ブラック ドレス。“シンプル・イズ・ベスト”という言葉は、「常に引き算を。決して余計なものは付け足してはダメ」というガブリエルのポリシーから生まれたのかもしれない。
Photo: 1944年、パリにて。 AFP/アフロ
翼を持たずに生まれてきたのなら、翼をはやすためにどんな障害も乗り越えなさい。
不幸な生い立ちながら、不屈のパイオニア精神で自由を勝ち取り、時代のアイコンとなったガブリエル。もしあなたが時間がない、環境のせい、などと嘆いているとしたら、それはナンセンス。翼はスタンバイできているのだから。
Photo: Photofest/アフロ
女性らしい女性ほど、強さを持っているものだ。
女性は、強い!
Photo: 1910年のガブリエル シャネル。 Everett Collection/アフロ
20歳の顔は自然に与えられたもの、30歳の顔は生活が形づくるもの。 50歳の顔は、あなたが手に入れるもの。
これみよがしに着飾るのは、自分のスタイルではないと語っていたガブリエル。若く見せることよりも、自分のスタイルをよく理解したうえでファッションを楽しもう、そんなメッセージ。
Photo: Getty Images
限界がないのは真実だけ。
いつも限界を決めてしまうのは自分自身なのではないか。きっとガブリエルは、自分で決めた道であれば進めばいい、と言ってくれるに違いない。
Photo: 1944年、パリで撮影されたポートレート。 AFP/アフロ
親切心、それは愛。寛大さ、それは情熱の一つの形。
どんな状況においても友人や家族、従業員たちを支援していたというガブリエル。それらはすべて彼女の真実の愛であり、生きる情熱だった。
Photo: 1920年、当時交際中のロシアのディミトリ大公と。 Getty Images
チャンス、それは生きる術。チャンス、それは小さな存在ではない。 チャンス、それは私の魂。
「チャンスとはそれに気づき、自らつかむ術を心得ている人のもとだけに、舞い降りるもの」。出会った人々、その強い眼差しで見つめたもの、そのすべてをチャンスに変え、唯一無のメゾン、シャネルを築いたガブリエル。この不屈のスピリットを心に刻めば、あなたにもチャンスが舞い降りてくるはず。
Photo: 1929年、パリにて。
重要な物の多くは些細な物の中にある。
何気なく使っているもの、つまらないと思う日々。すこし迷っているひとは、ささやかな日常にこそ大切な宝物があるということに気づいて。
Photo: GRANGER.COM/アフロ
かけがえのない存在であるには、人と違っていなければならない。
人と違うことを恐れないで。ファッションも生き方も、ワン&オンリーでいい。
写真は、ガブリエル シャネルが愛したホテル・リッツ・パリのスイートにて。『ハーパーズ バザー』誌(1937年)に掲載されたこのビジュアルは後に、メゾンの名香「No.5」の広告に起用された。ガブリエルが香水の広告を自ら飾ったのはこれが初めてのことだった。
Photo: François Kollar © Ministère de la Culture - Médiathèque du Patrimoine, Dist. RMN
Photograph / Aflo, Getty Images
François Kollar ©Ministère de la Culture - Médiathèque du Patrimoine, Dist. RMN (page15)