美しい上に、その演技力(?)の高さで
世界中のファンを魅了する二人の女優を
今回考察してみましょう。
まずは女優ジェシカ・アルバ(上の写真左)。
セクシーかつ健康的。ドジな役も
バッチリ(?)演じ分けられるキュートな演技派。
もう一人はキーラ・ナイトレイ(上の写真右)。
「正統な美しさとは何か?」を再確認させるほど
完璧な顔立ちをもつ反面、おっちょこちょいな性格も。
懐の深~い女優として、大人気となっています。
この二人の女優はいわゆるアラサー世代であり、
うら若き少女時代から次第に素敵な女性へと
変身しようという真っ只中にいるわけです。
それぞれが具体的なHOP・STEPし始めた
このタイミングで二人を背景を垣間見ることで、
女性の生き方について一緒に
ちょこっと考えてみることにしましょう。
◆参照
>>> 写真集/世界が魅了されるキーラ・ナイトレイのキセキ
Jessica Marie Alba 01「セクシー女優としての葛藤」
まずは、ジェシカ・アルバのプロフィールから。
1981年生まれカリフォルニア州生まれの33歳。メキシコ系アメリカ人の父、フランス系カナダ人の母の間に生まれ1歳下の俳優の弟がいる。12歳のときに、コンテストで約1500人の中から優勝。そこでエージェントがつくことに。
1994年に映画デビュー後、ジェームズ・キャメロンが製作総指揮を務めた2000年放送のテレビシリーズ『ダークエンジェル』で、約1200人の中から主人公マックス役に選ばれ、ゴールデングローブ賞主演女優賞(テレビシリーズ/ドラマ部門)にノミネートされ、世界的にブレイクしました。
2005年公開のスタン・リー原作のSFアクション映画、『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』やフランク・ミラー原作の『シン・シティ』のヒットにより、映画俳優としての実績を築く一方、演技力を非難されることも多く、ゴールデンラズベリー賞の常連にもなっています。
恋愛遍歴としては、ファーストキスは7歳と好評しております。お相手は、10歳の野球少年だったとのこと。 そして彼女が女優として一躍脚光を浴びた『ダーク・エンジェル』の共演者だった、12歳年上のマイケル・ウェザリーと2001年に婚約。その当時、ジェシカは20歳になっています。しかも、まだバージンだったということも明らかになっているんです。
Teen Choice Awards 2007に出席したときのジェシカ・アルバ。
「セクシー」と呼ばれるに違いない魅力を放っています。
Photograph/Frazer Harrison(Getty Images)
メキシコ系アメリカ人の父をもつ彼女は、肌の色・瞳の色の加わってラテン系女優と思われることに少々抵抗をもっていました。2007年のFHM誌では、「世界一セクシーな女性」第1位に選ばれたり、プレイボーイ誌やマキシム誌など、アメリカ合衆国内で刊行されている多くの男性誌で「最もセクシーな女性」の上位にランクされ、セックスシンボルの一人として世間的には表現さえていたのです。ですが、実は彼女は敬虔なカトリック信者としても有名で、ジェシカパパは保守的でお堅い人としても有名だったのです。なので、マイケル・ウェザリーも手を出さずにいたのでしょうか? ま、そればかりは本人のみぞ知る、ですね。そして結局、ジェシカの両親はこの2人の結婚に難色を示し、2人は2003年に婚約を解消したという運びになったわけです。
そうしてフリーになったジェシカは、次に2004年映画『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』の撮影スタッフだったキャッシュ・ウォーレン(ちなみに父はマイケル・ウォーレン)に一目惚れすることに。そして正式に交際を開始します。その愛は本物であり、かつジェシカの両親にも認められ、めでたく4年の交際を実らせ、2008年夏には第一子が誕生することとなりました。セクシー系ではないようですが、情熱家であったことは間違いないようです…。
2014年6月、長女オナーちゃんの6歳のお誕生日。
カリフォルニアのディズニーランドへ出かけたところ。
次女のヘイヴンちゃんは、なにやら不機嫌のようです。
Photograph/Paul Hiffmeyer(Disney Parks via Getty Images)
現在は2児の母親となったジェシカはチャリティー活動に熱心に取り組み、シンガーである女優のアリシア・キーズが主催するエイズ患者支援団体やがん患者支援団体など、複数の団体の活動にも関わるようになりました。
Jessica Marie Alba 02 「ワーキングウーマンとしての横顔」
母・妻、そして女優としてのジェシカに、
実業家という横顔も加わる
2012年に思い立ったジェシカは、「ザ・オネスト・カンパニー」という会社を立ち上げました。「ザ・オネスト・カンパニー」は、中毒性のないエコな赤ちゃんと家族向け製品を生産している会社です。業務内容から振り返ると、「思い立った」という表現は間違いですね。この内容であれば、かなりの準備が必要かと思いますので…。
2015年4月29日、「The Honest Company at Target」
1周年記念のイベント時のジェシカ。
イキイキとした表情が◎。
Photograph/Stefanie Keenan(Getty Images for Target)
健康かつ聡明な女性に見える彼女ですが、実は子どもの頃から体が弱く、アレルギー症状に悩まされていたとのこと。2008年に長女を妊娠したときです。「子どもを安全で健康的な環境で育てたい」という思いからエコだといわれる製品を使って洗濯をしたところ、ジェシカ自身にアレルギー症状が出てしまった…という事件があったそうです。それ以来です。彼女は自分自身で本当に安全な製品の調査を始め、ついに自分でつくるしかないという思い至ったとのこと。
もちろんジェシカは当時は実業家でも、ましてや化学者でもありません。周囲の人々からは、セレブらしく「香水のようなな商品をプロデュースすればいいじゃない!?」、とアドバイスされたそうです。でも、彼女の信念は揺るがなかった…。彼女の意思は、単に話題やお金のためではなかったことが証明されました。心の底から環境や人に優しい製品が必要だという信念を貫き、専門家たちと一緒に3年間の月日をかけて準備をし、会社を設立したのが事実だそうです。
エコをうたう製品はデザインがシンプルで、見た目の楽しさに欠けるものが多いもの。ですが、ジェシカの製品は紙おむつにもカラフルなプリントがされているなど、外見もキュートなのが特徴となっています。彼女のビジネスは大きな話題となり、2012年には米経済誌『フォーチュン』の、「最も影響力のある企業家10人」に選ばれたのです。また、ダイエットや健康的な生活についての書籍『The Honest Life: Living Naturally and True to You』(2013年3月)も発表しています。
この成功の影には、投資家でありシリアル・アントレプレナーとしても世界的な注目を集めているブライアン・リーの存在があります。ブライアン・リーは、ある討論会でなぜジェシカの事業に参加したのかとき問いに対して…「ジェシカがもつこの会社へのパッション、そして中毒性のある物質などへの教養が高いことに衝撃を受けたからだ」と語っています。「彼女の思いに共鳴し、これに参加したい。こういった問題を一緒に解決したいと思ったのです」とも加えていました。現在ではこの「ザ・オネスト・カンパニー」は、ほぼビリオンスタートアップクラブ(企業価値1000億円の会社)の仲間入りをしているとのこと。すばらしいことではないでしょうか。
2015年3月に行われた「the 2015 SXSW Music, Film + Interactive Festival」に、
事業のパートナーであるブライアン・リーと参加し、厚い討論を繰り広げました。
Photograph/Heather Kennedy(Getty Images for SXSW)
同じ討論会で、ジェシカはこう語っています。「私の人生のプライオリティーは完全に子どもにシフトして、大きな責任を持ったように感じて、最も安全で愛があって健康な環境を家族に作るようにしています」と。家族をよりよい環境にするために、すべてを回転させているジェシカのライフスタイル、素晴らしいではないでしょうか。女性ばかりでなく、男性も見本にしたくなりませんか!?
大企業の経営者として日々忙しい生活に身を置きながらも、その合間にはイタリアのハンドバックを中心に展開しているブランドのミューズを務めたり、大作映画にもしっかりと出演する。「これまで以上に女優でいられて感謝しているわ。ビジネスは本当に緊張するから…」と、先ほどのセミナーで語ったいた彼女。昼夜問わず働き、休みはない。けれども、そこで出会った素晴らしい経験をもとに、素晴らしい人にも出会える。そんなことは普通の生活じゃ絶対にありえない。
この“二足のわらじ”、いや“三足のわらじ”の効用は世界中のワーキングマザーに勇気を与えているに違いありません。「仕事には復帰したけれど、私にはやっぱり家庭が一番優先」、「結婚や出産を経て、やっと自分らしさというものを知り、それに満足できるようになったみたい。セクシーだけれどしっかりとした信念を持ったひとりの女性、そんなイメージを大切にしながら生きていければ素敵ね」と、トークにもますます説得力が備わってきています。
【ジェシカ・アルバの魅力まとめ】
自らセクシーであることも大切する。
つまり自らへの愛も絶やさず、
さらに家族にも…。
愛と情熱を絶やさず、
それを世の中に発信しようとする
前向きな女性であるところ。
Keira Christina Knightley 01 「ただの美人と呼ばないで」
では、キーラ・ナイトレイのプロフィールを紹介しましょう。
1985年3月、イングランド生まれの現在30歳。舞台役者の父と劇作家の母をもち、2つ年上の兄がいます。幼いころから演劇に興味をもち、その世界にいる父母にお願いして、6歳のときからエージェントを付けてもらうことになりました。学習障害のひとつである「ディスクレシア(難読症・識字障害)」であったようで、色つきメガネなどを掛けて文字が混ざらないよう工夫して台本読みや読書をしていたそうです。現在は克服しているそうです。
7歳のときにTVドラマにデビューし、9歳で映画初出演を果たすことに。1999年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で、ナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者役に抜擢され、注目を集めました。その後も、映画『ベッカムに恋して』(2002年)、『ラブ・アクチュアリー』(2003年)に出演し、一挙にブレークしていきます。
“Bend It Like Beckham”、
邦題『ベッカムに恋して』内のワンカット。
Photograph/Sundance(WireImage)
そして、そのブレークを確実なものにしたのが最大のヒット作、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年)。キーラはその後、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの3作目(2007年)まで出演し、一気にハリウッドのトップスターの仲間入りを果たしました。その3作目がロードショーされた年の2007年には、『Hello!』誌や『Entertainment Weekly』誌から「有望な10代のスター」、「今年最もブレイクしたムービー・スター」に選出されています。
その後は正統派の美形女優として、世界的なCMにも多く出演。「ラックススーパリッチ」や「シャネル」の香水の広告塔を務めるなど、女優以外の活動も幅広く行っています。直近では、映画“The Imitation Game”邦題『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』にベネディクト・カンバーバッチと共演。アカデミー助演女優賞を筆頭に、数々の賞にノミネートされています。
2006年、ジョニー・ディップとオーランド・ブルームとともに
2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の
ヨーロッパプレミアをロンドンで行いました。
Photograph/Dave M. Benett(Getty Images)
昔からクラシックな美貌は注目の的であり、映画評論サイト「TC Candler」で毎年発表される「世界で最も美しい顔100人」には10年以上連続でランクインしているキーラ。ですが、そんな自分の美貌に甘んじることなく、積極的に社会貢献にも取り組んでいるのでした。チャリティー活動として、ウエディングドレスの最高峰である“ヴェラ・ウォン”のドレス(アカデミー賞で着用)をオークションにかけ、その落札金を国際協力団体「オックスファム」を通じてアフリカの救援活動に寄付したり、人権を支持するキャンペーンの一環として短編映画やウィメンズ・エイドによる家庭内暴力反対のCMにも出演したことも。この驕りのない姿勢が、とっても「好印象」の思えてしますキーラなんです。
そして、ひとつ加えさせていただきます。これは非常に個人的な思いでもあるので恐縮なのですが…。彼女は上の写真をご覧いただいてもわかるように、極度の貧乳なんですね。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでは、ウエストを締め胸にはシャドーも入れたそうです。シャネルの広告では「CGでふくらみを出していいか?」という制作側の申し出に、「好きにすれば」と許可するなどの逸話もあります。それでも映画や雑誌で、ヌードになることを極端に拒まない姿勢は美しくないですか。胸を張って生きているなぁ…と。キーラは、(私も含め!!)小胸でお悩んでいる世界中の女性に勇気を与えてくれる存在でもあるんですね(個人的!?)。
Keira Christina Knightley 02 「清貧を実践する横顔」
そのゴージャスな顔立ちと裏腹に、
質素な暮らしを好むGAPが素敵すぎる!
3月に公開された話題作『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』に出演し、アカデミー助演女優賞にもノミネートされたキーラ・ナイ トレイ。女優としても実力派へと進化を遂げている彼女は、私生活でもかなりの充実ぶり。2013年5月に英ロックバンドの“クラクソンズ”のひとりであるジェイムス・ライトンと結婚し、このときは第1子を妊娠中(前年12月に公式に妊娠を発表)でした。そして2015年5月、無事女の子を出産しました。
2015年2月22日の行われたアカデミー賞のパーティにて、
夫ジェイムス・ライトンとともに。
Photograph/Jon Kopaloff(FilmMagic)
「今の私にとって高級な人生は必要ではない」
ファッション誌『グラマー』のインタビューで、キーラは実生活の一部を明かし話題になりました。「2012年の年収が5万ドル(約510万円)ほどだったと聞いたが、本当?」という問いに、「事実よ。だいたいそんな感じね。もし、その額よりも必要だったらもらうけど…それくらいでいいのよ」と語ったそうです。さらに、なぜか?という問いに対しては、「高級なライフスタイルで暮らしていると、そのライフスタイルを知 らない人とは遊べなくなると思うの。自分を人から遠ざけることになるわ。私が最高におもしろいと感じたいくつかの思い出は、高級な場所ではなかったの」と。ハリウッドのトップ女優として、美貌も演技力も持ち合わせるキーラが、庶民の感覚を忘れないようにしている事実。かなり「好印象」ではないでしょか!! 夫のジェイムス・ライトンそして家族や友人たちと過ごせるだけのお金=5万ドルという意味で言ったのかもしれませんが、それにしてもなんてシンプルな額でしょうか。
しかし、正にその通りの発言じゃないですか! 最高に面白い経験というのは、得てして最高にくだらない経験から生まれるということを彼女は知っているのでしょう。私事で恐縮ですが、学生時代の話をさせていただくと…車で13時間かけて四国へ旅行に行ったときのこと。台風が直撃してボーリング場しか行かずに終わり、また13時間かけて帰ってきたことがありました。旅行としてはあまりにもくだらないけど、私自身は最高に楽しかった経験の1つだったんです。本当に実にくだらない話ですが・・・(汗)。皆さんも思い起こしてみてください。そんな経験あるんじゃないですか? そう、キーラの魅力なそんな私たちと同じココロをもっているところじゃないでしょうか!? 比べものにならない美貌と実力ももち、それを発揮しながら日々過ごしながらも、人としての生き方を忘れないというか、驕ることなく真摯に生活をする彼女の姿勢は、素敵すぎではありませんか!!
実は、キーラとジェイムス・ライトンの結婚式も質素だったんです。結婚式はフランス・マザンにて、親しい友人と家族のみ11名を招待して執り行われたそうです。ドレスは以前アカデミー賞で着用した、お気に入りのCHANELのドレスをもう一度着用するという感じ。ちなみに2回目の式(いわゆる日本の披露宴)は森で行い、これには花の付いたVALENTINOのドレスを着用したそうです。
ちなみに婚約指輪は、クラシックなデザインの4万ドル(約313万)のもので、結婚指輪は代々ライトン家に受け継がれている結婚指輪をつけているそう。さすがに一般人の私たちにとってはいいお値段ですが、セレブ的にはかなりリーズナブルなお値段ではないでしょうか。「彼からもらった指輪はとても素敵で、いつも身に着けていますよ」と、とてもその指輪を気に入っているキーラ。まさにお値段以上のものを、彼女はその指輪に見出しているに違いありません。服に関してはどうでしょう。プレミアやパーティに出席するときは、セレブらしく露出度の高いドレスに身をまとっていますが、キーラの私服を見ると肌を露出したようなものはそんなに好みでではないようです。よく言うと上品、悪く言うとジミ~な感じの私服が多いのですが、モデルのような体系とクラシカルで華やかな顔立ちが見事にカバーしています。ある年の彼女は、ジムなどのパーソナルトレーナーなども雇うことなく、メイクや洋服にも1円も使っていないこともあるようです。きっと、お洋服の着回しの達人なのかもしれません。
2015年2月、“New York Times”が主催したイベント
「Times Talks and TIFF Q&A」に
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で
共演したベネディクト・カンバーバッチと一緒に
出席したキーラ。充実した笑顔を振りまいていました。
Photograph/Amanda Edwards(WireImage)
キーラが生活する上で大切にしていることは、映画出演のオファーを決定する基準を聞けば納得するでしょう。その基準とは何か、彼女はこう語っています。「この映画に出ても。人間らしい生活が送ることができるかで決めているわ」と。普段から映画俳優は私生活をオープンにしすぎるべきではないという姿勢を取っており、結婚生活などは詳しく語られていません。大作に出ると、どうしてもパパラッチが増えてしまうのが悩みだと、パイレーツシリーズ降板の際に漏らしてもいました。彼女もまた、アルバと方向性は違えど、「自分はこうありたい」という意思をしっかりともった、非常に頭の回転の速い女性のようです。
少女時代より華やかな世界に身を置きながらも、どうしてキーラはそのような生活に身を置くようになったのでしょう。それは、幼少期からショービズの世界で生きている両親を見ていたからのようです。「もし自分に娘がいたら、自分と同じ道をすすめるか?」という問いに、キーラはこう答えています。「100%しない方がいいって伝えるわ。だって(ショービズ界に入るなら)、自分のやり方で道を切り拓かなくてはいけないと思うの。それにティーンであるときは、普通の生活を送っていた方がいいわ。出かけて、信じられないほどに酔っぱらって、それでくだらない状況に陥って、失敗を経験するのよ。そういったことは、プライベートで経験すべきことだから」。
幼少のころから厳しい環境に身を置き、一時は住む家もなくなりかけた経験をもつ彼女だからこそ言える言葉ではないでしょうか。そんなキーラに、12月には第一子が誕生する予定。さて、男の子でしょうか女の子でしょうか? 現状の顔つきから見ると、男の子だと私は思いますが…(個人的な意見)。
どんな環境に置かれても。自分という人間が一番人間らしく生きるスタンスをしっかり持ちつづける意思、家族の時間と普通でいることの素晴らしさを最優先に考える姿勢。質素でつつましいながら幸せな生活を送っている彼女は、スーパーセレブにして女性の鑑ではないでしょうか。キーラ・ナイトレイの本質を探れば探るほど、彼女の魅力にやられっぱなしの筆者でした。
【キーラ・ナイトレイの魅力】
文句なしの美貌をもちながらも
そこに決して甘えず驕らず、
リアルに生きていこうという
意思をもつ続けている。
>>> 写真集/世界が魅了されるジェシカ・アルバの煌めき
>>> 写真集/世界が魅了されるキーラ・ナイトレイのキセキ
JessicaとKeiraの魅力は、同じなのか違うのか?
以上、ジェシカ・アルバとキーラ・ナイトレイ二人のハリウッドセレブをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
・ジェシカ・アルバ/
いまの24時間走りっぱなし!
三足のわらじをはきこなし、
いまや世界を代表する実業家。
・キーラ・ナイトレイ/
どんなに華やかな世界に身を置いても、
家に帰れば慎ましやかな妻であり未来の母。
一見、真逆の二人に見えますが、実はその魅力は同じかもしれません。それは「ノブレス・オブリージュ」の精神に近いかもしれません。「ノブレス・オブリージュ」を直訳すると、「高貴さは(義務を)強制する」を意味していて、日本語にすると「位高ければ徳高きを要す」となります。この言葉は労働の前提がなくとも財を所有する人々に向けたもので、彼女たちの財は働かずして得たものではないので、これに当てはまらないかもしれません。
しかし、その大前提にある彼女たちの生まれもった「美貌」は、ある種「財」とは言えるのではないでしょうか。それによって現在の地位と名誉を得た、とも思えませんか。そして、そのことを彼女たちはリアルに弁えているとしか思えないのです。だからこそ、決して驕ることなくリアルな生活を大切にしている。そして、自分の生活ばかりではなく社会へも貢献しようとする強い意思を思っているのではないでしょうか。
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者であり、日本航空名誉会長である稲盛和夫氏がその著書『ガキの自叙伝』で綴った言葉が思い浮かびます。「妻は知り合ってから今までグチひとつこぼしたことがない。京セラ創業のころ、食べるもの、着るものも満足に買えなかったが、不満一つ言わなかった。それ以来、帰宅するのはいつも遅いのだが、必ず寝ずに待っていてくれた」と。その大前提に、「妻を誰よりも愛することが仕事の成功に繋がる」となるのです。まず、妻=家族・家庭を大切にしてこそ、生活という独楽は勢いよく回転し続けるのだと…。その独楽の芯となっているのが、「家族」というわけです。芯のしっかりしていない独楽の回転はどうですか? その構造を若くして理解しているのが、ジェシカとキーラではないでしょうか? これは女性ばかりでなく、男性も見習うべきところではないでしょうか?
「美貌」という生まれもった才能の存在に感謝し、それに甘え・驕ることなく地に足をつけて生きていく彼女たち。常に自分を愛し、またそれ以上に家族を愛することで、自らの基盤をさらに強固なものにしていくことを怠らない。それは、自らの芯が強固になればなるほど、それだけ社会へ貢献度もアップしていくことがわかっているのでしょう。その貢献していこうという意思が、ビジネスという形になったのがジェシカで、ビジネスという形でなかったのがキーラなのだと理解するのでした。
つまり、これは女性だけに当てはまることでなく、男性こそ大いに当てはまる事だと思います。人としての魅力とは何か?を彼女たちが教えてくれている、だからこそ、今この二人が魅力的に輝いて見えるのです。ここで改めて、自らそして家族を愛し、それを基盤に社会へも貢献していく意思をもつ人に私もなりたいと思ってやまない自分がいるのでした。
>>> 写真集/世界が魅了されるジェシカ・アルバの煌めき
>>> 写真集/世界が魅了されるキーラ・ナイトレイのキセキ
(C)Getty Images
Text/Yuko Yano
編集者:小川和繁