実際、産後の精神的な不調によって、2018年8月上旬にカナダで開催されたロジャーズ・カップへの出場も取りやめていたのでした。

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Serena Williams

 2017年9月、世界最大級のネット掲示板『レディット』の共同創業者で夫のアレクシス・オハニアンとの第1子、アレクシス・オリンピアちゃんを出産したテニス界の女王セリーナ・ウィリアムズ。SNSで母になった喜びをファンに共有している彼女ですが、実はお産のトラウマと産後うつに悩まされていたことを明らかにしました。

 今年の3月からツアー復帰しているセリーナなのですが…。

 2018年8月6日(現地時間)よりカナダで開催されたロジャーズ・カップには、「個人的な理由」で欠場していたのです。その「個人的な理由」とは…産後の精神的な不調によって、「私はいい母親ではないかも?」と思うまでに、自分を追い詰めていたということなのです。
    

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 彼女のインスタグラムには、こんなメッセージが投稿されています。

「先週はとてもつらい1週間だった。個人的な問題を抱えていたうえ、気分も落ち込んでいたの。『私はいい母親じゃないかもしれない』ってね」と。

 また、自分の経験を踏まえたうえで「いくつかの記事を読んで知ったけど、産後うつはそのまま放置すると3年にわたって症状が続くこともあるらしいの。私は人とコミュニケーションを取るのが好きだから、母や姉、友人たちと話すようにしている。そうすることで、自分の悩みがよくある悩みであることに気づいて、ちょっとは気分が楽になるの」と、ファンに対してアドバイス。すべてを一人で抱え込むことなどせず、誰かに悩みを打ち明けることの大切さを伝えています。
      

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 7月に行われたウィンブルドン選手権では準優勝に輝くも、シリコンバレー・クラシックでは、1回戦でジョアンナ・コンタに敗れたセリーナ。

 ワークライフバランスの難しさについて、こうコメントしています。

「『赤ちゃんのために何もできていない』と思うのは、普通のこと。母親なら誰しもが経験している。私もたくさん働き、トレーニングもして、トップアスリートになれるよう日々頑張っている ―― でもそうすると、出産から毎日一緒に生活していた娘との時間が少なくなる。働くお母さんたちも、同じ悩みを抱えていると思うの。専業主婦や働くお母さんたちにとって、家族と自分のワークライフバランスを保つのは至難の技ね。そんな頑張っているお母さんたちこそが、真のヒーローだと思うわ」と。

 そして最後には、世界中のママたちに向けて、「大変な1日やつらい1週間を過ごしている真っ最中の…そこのあなた。大丈夫よ、私もだから! そう、そんなわたしたにも明日は来るのだから!」と、力強いメッセージをおくっています。

 これできっと多くの女性が、勇気をもらったはずです…。

From Harper’s BAZAAR UK
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Courtesy of Serena Williams via Instagram
Translation / Reiko Kuwabara