やぁ皆さん、私の研究室へようこそ。
今回はそれまでは服を、ただ心地よく
そしてスタイリッシュに見せることを責務とする、
いわば影の存在であったモデルたちのお話。
そんな彼女たちの役割が大きく変わった事件が、
1990年代に起こりました。それが世に言う、
「スーパーモデル120万円戦争」です。
エヴァンジェリスタ家のリンダ王女はのたまいました、
「ターリントン家のクリスティー王女と
私はよくこう言うの、1万ドル以下の仕事なら
ベッドから出ないわ、ってね」と。
1993年のパリ。“Chanel”のファッションショーで、カール・ラガーフェルドを挟むシンディ・クロフォードとクラウディア・シーファー。“Chanel(シャネル)”のデザイナーであるカール・ラガーフェルドはスーパーモデルを、「映画スターより魅力的である」と発言したこともあったのです。Photograph/Rindoff Petroff(Castel/Getty Images)
…と、「メンズ・プラス」のコアユーザーの年代には、「このパロディは、絶対わかりませんよ!」と筆者はやめるよう担当編集に言ったのですが…。「冒頭だけでも…」という担当編集の強い意志で、少々触れさせていただきました。ご容赦ください。
では、気持ちを新たに…。スーパーモデルとは、国境を越えてファッション雑誌の表紙を飾り、さらには多くのメゾンの広告塔となることで、その知名度と破格のギャランティーへと登り詰めたカリスマモデルたちを指す言葉です。
当時、スーパーモデルと称されていたモデルの一人、上の写真向かって右のクラウディア・シファーは、「スーパーモデルになるためには、誰もがその子の存在を知りえるように、世界中の雑誌の表紙を常に飾り続けなければならない」というコメントも残しています。
まず最初に、モデルという職業の認知度が上がったのは、1980年代初期。イネス・ド・ラ・フレサンジュが、オートクチュール・ブランドである“Chanel(シャネル)”と独占契約を結んだ最初のモデルになったときに始まるとされています。
そして1980年代初期、ファッションブランドはテレビ番組や街頭看板などでの宣伝を続々と打ち出し、その顔を世界中に広めたのでした。そして、そのカリスマ性を有効活用しようと、ファッションブランド・ビューディブランドばかりではなく、ペプシ・コーラやフォード・トラックスのような企業まで、広告契約を結ぶようになったのでした。
このように1990年代になると、スーパーモデルたちはメディアをまさに席巻するようになります。その結果、なにが上昇するかといえば…彼女たちの世界的な知名度はもちろんですが、それと比例するカタチで彼女たちのギャランティーもうなぎ登りに上昇したのでした。…その結果、1回の仕事は1万ドルを超えることに。世界的なバブル景気のタイミングに合わせて、彼女たちは時代の寵児となり、「スーパーモデル」は富と名誉、そして美貌を象徴する言葉となっていったのでした。
この時代、多くのモデルがスーパーモデルと呼ばれていましたが、いわゆる世界に名を轟かせ、誰もが文句なしに「スーパーモデル」と崇め奉ったのが“ビッグ・シックス”(クラウディア・シファー、シンディ・クロフォード、ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、クリスティー・ターリントン)です。
そんな彼女たちは最近、「いまのモデルは、当時に私たちの足元にも及ばないわ…、いまの私たちのほうがよっぽど…」と言わんばかりに、モデル業界に復帰しています。そんな時代のカリスマたちの「過去」と「現在」を特集いたします。
01. アンバー・ヴァレッタ
上の写真は、1990年頃に撮られたものです。Photograph/Rose Hartman(WireImage)
Amber Valletta
アンバー・ヴァレッタ
1974年2月9日生まれ、アメリカ・アリゾナ州フェニックス出身のモデル・女優。15歳の時にモデル・エージェンシーに登録してモデルとして活躍しはじめる。ルイ・ヴィトン、カルバン・クライン、ヴェルサーチなどのモデルを務めた。MTVでは、友人のスーパーモデル、シャローム・ハーロウと番組のホストを務めた。化粧品ブランド、エリザベス・アーデンのイメージモデルを長くつとめた。2000年に女優に転身している。
1990年代後半に、レオナルド・ディカプリオと交際していた。その後、アメリカのバレーボール・オリンピック代表選手Christian "Chip" McCawと結婚。2000年に長男を生んだ。そして同2000年、『What Lies Beneath(ホワット・ライズ・ビニース)』で映画デューしています。
そして現在…、
Photograph/FilmMagic(FilmMagic for Clio Awards)
写真は2016年9月、米・NYのアフリカ自然博物館で行われたクリオ賞に出席したアンバー。前の写真から感じる女豹のようなギラッとした雰囲気はないものの美しさは相変わらずです。
近年は幼少期より薬物有毒であったこと、絶頂期のときはまさにアルコールとコカイン漬けであったということも告白しています。現在は更生し、同じ薬物中毒者の悩みを持つ人のための力になるべく運動をしていきたいと語っています。
02. エル・マクファーソン
上の写真は、1990年頃のエル。人懐っこい笑顔が魅力的です。Photograph/The LIFE Picture Collection(Getty Images)
Elle McPherson
エル・マクファーソン
1964年3月29日 生まれ。オーストラリア・シドニー出身のモデル・女優。ミランダ・カーなどを排出した、今や美女の代表格であるオーストラリア出身のセレブの元祖といったらこの人ではないでしょうか。
大学で法律を学んでいた18歳の時にスカウトされ、モデルの仲間入り。その完璧なプロポーションから“The Body”(ザ・ボディー)という愛称もあるほどです。
最初の結婚から3年で破局後、フランス人の大富豪アーパッド・ブッソンと婚約し、2児をもうけるも結局は破局してしまいます。その後、これまた億万長者のジェフリー・ソファーと交際後、2013年に再婚しました。ちなみに息子のアーパッド・フリンも母親に似て、イケメンなので要チェックです。
そして現在…、
Photograph/Mark Metcalfe(Getty Images)
こちらの写真は、2016年9月に豪・シドニーで行われたTwitterAU HQのディナーでの一枚。細いウエストに引き締まった二の腕など、体型も維持されていて凄い!!
モデルとしての活躍の他にも、彼女はそのヘルシーな食生活にも注目されています。
と言いつつもキッチンにはバターを常に常備するなどハイカロリーな食べ物も大好きで、チョコレートなど甘いものもたまに口にすることがあるそう。程よく自分を甘やかすのも、健康やプロポーションを維持するコツなのかもしれませんね???
03. カーラ・ブルーニ
上の写真は、1996年に仏・パリで行われたパリファッションウィークにて、“ディオール”のランウェイを歩くカーラです。Photograph/Victor VIRGILE(Gamma-Rapho via Getty Images)
Carla Bruni
カーラ・ブルーニ
1967年12月23日、イタリア・トリノ生まれのモデル・歌手・元フランス大統領ニコラ・サルコジの妻(元は大統領だけにかかっていますので)です。ちょうど20年前ですが、今見ても新鮮さすら覚えるワンピースのストライプ水着が、どれだけ今年流行したことか……、やはり流行は巡っているのだなと感じる一枚ですね。
当時から奔放な恋愛をすることではとても有名で、エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、今最も旬なのドナルド・トランプなどと浮名を流すなど、華麗すぎる恋愛遍歴や、歌手としてアルバムを100万枚以上販売するなど、モデル以外の活躍も目立ちます。
そして現在…、
Photograph/Dominique Charriau(WireImage)
上の写真は、2016年9月、仏・パリで行われたパリファッションウィークのバルマン“Balmain”のショーでのカーラです。いまやモデル活動は引退し、VIP席から鑑賞する側となりました。ダブルブレステッドのタキシードスーツを素敵に着こなしす彼女は、まだまだランウェイ上のモデルたちとも引けを取りません。ピンクのバッグがとってもアクセントになっていますね。
元仏大統領ニコラ・サルコジとの交際・結婚でも、話題になった彼女。もともと家柄も良く品もあったのですが、インテリジェンスも名誉も富もセレブリティも手に入れたというわけです。
自他共に認めるファーストレディになった彼女には、「もはや向かうところ敵なし!」と言いたいところですが、世論などからはその派手な私生活により、あまり好かれていなかったようですね。
それでもあんまり周りのことは気にかけていないような、なんとなく許されちゃうような雰囲気なのは、彼女のチャーミングな雰囲気が現役時代からずっと変わらないからでしょうか!? セレブとしての貫録を十二分に持ち合わせつつ、やりたいことを思った通りにやるスタンス、そんな彼女は多くの女性から愛されている!はずです。
04. カレン・マルダー
上の写真は、1992年7月。仏・パリで行われたパリファッションウィークで、“シャネル”秋冬オートクチュールコレクションのランウェイを歩いているカレンです。Photograph/Victor VIRGILE(Gamma-Rapho via Getty Images)
Karen Mulder
カレン・マルダー
1970年6月1日 生まれ。オランダ出身のモデル・歌手。元祖ヴィクトリア・シークレットのエンジェルズとして大活躍し、トップモデルとなるも、絶頂期から少し露出が減り始めた1990年代半ば、長く婚約していた実業家の男性との婚約が解消をきっかけに、ドラッグや自殺未遂なども経験した、と言われている彼女です。
そのように、精神的にも参ってしまい、様々な噂が飛び交うような暗い時代を過ごしたこともあったようですね。
そして現在…、
Photograph/Photo by Neal Badache/Getty Images)
こちらの写真は2015年5月、スイス・ジュネーブのインターコンチネンタルホテルで行われたアソシエーションアクションイノセンスのパーティに出席したカレン。
長い暗黒時代を経験してきた彼女ですがそれを乗り越え、2007年7月にモデルに復帰をしたカレン。相変わらずの美しいスタイルは健在です。自分が経験してきた様々な出来事を活かし、人の役に立てる活動などを行なっています。何かを乗り越えた女性というのは、大変に強いものです。今後も応援していきたいモデルの一人ですね。
05. クラウディア・シファー
上の写真は、1992-93年“シャネル”秋冬オートクチュールコレクションのファッションショーでのオフショットです。Photograph/Bertrand Rindoff Petroff(Getty Images)
Claudia Schiffer
クラウディア・シファー
1970年8月25日生まれ。ドイツ・ラインベルク出身のモデル・女優・実業家。弁護士の父を持つ裕福な家庭に育ち、スカウトによってモデルの道に入った彼女。数々の有名雑誌の表紙を飾るようになり、デザイナーのカール・ラガーフェルドのお気に入りとしても有名で、CHANELの顔としても選ばれるなど、すぐにトップモデルとしての道を歩き始めます。
ブロンドヘアーのキュートで可愛らしい容姿はドイツのBBとも呼ばれ、長く“レブロン”のイメージモデルや日本のCMにも出演していた彼女なので、最も多くの人が知っているスーパーモデルのうちの一人ではないでしょうか。
そして現在…、
Photograph/Brett Cove(Barcroft Media / Barcroft Media via Getty Images)
こちらの写真は2016年3月、英・ロンドンのオデオンレスター・スクエアで行われた“Eddie the Eagle”のヨーロッパプレミアに出席したときのもの。個人的には、彼女の真ん中分けのヒッピーのような髪型はあまり好みではないのですが、そのプロポーションはさすがのもの。
“GUESS”の30周年の記念広告に出演するなど、モデルとしてお活動は今も続けています。モデル業の他には、レストランの経営なども行なっていて実業家の顔も持っています。
2006年にはアメリカのユニセフ大使にも任命されるなど、多方面に渡り精力的な活動を現在も行っているようです。
06. クリスティ・ターリントン
上の写真は1990年11月、エイズ関連のイベントに出席したクリスティ・ターリントン。隣はちょっと見ずらい(笑)ですが、デザイナーのアイザック・ミズラヒです。
Christy Turlington
クリスティ・ターリントン
1969年1月2日生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身のモデル。13歳の頃、乗馬をしていたところをトップモデルエージェンシーである『エリート・モデル・マネジメント』にスカウトされた彼女。その特徴は、何と言っても究極の美を象徴する完璧なシンメトリー(完全に左右対称)な顔であることですね。
カルバン・クラインの香水のモデルとしてブレイクした後、トップモデルの仲間入りすることに。その後は“シャネル”、“グッチ”、“アルマーニ”など、超有名ブランドのファッションショーに数多く出演。500を超えるファッション誌のカバーを飾りました。
しかしきらびやかなイメージと違い、私生活はいたって堅実。19歳の頃からヨガなどに積極的に取り組み、仕事だけでなく私生活も乱れないように心がけていたそう。
そして現在…、
Photograph/Daniel Zuchnik(WireImage)
こちらの写真は2016年5月、米・ニューヨークで行われた“Forbes Women's Summit”に出席した彼女。近年も変わらず美しさを保ち続けている彼女は、ヘルシーな生活を心がけるべくインスタラクターの資格も取り、ヨガ関連の著書なども出版。プーマと契約し、ヨガウエアなどもプロデュースしています。
出産時に原因不明で大量出血した経験から、世界中の女性が安心して出産することを目的とした「Every Mother Counts」という団体を設立し、討論会や公演を行うなどグローバルに活動しています。まさにパーフェクトウーマンです。
07. クリスティン・マクメナミー
上の写真は1990年3月、仏・パリで行われたパリファッションウィークで、“Claude Montana(クロード・モンタナ)”のショーに出演した際の一枚。Photograph/David M. Benett(Dave Benett/Getty Images)
Kristen McMenamy
クリスティン・マクメナミー
1966年12月13日生まれ。アメリカ、ペンシルバニア州出身のモデル。
モデルになるため、数々のモデル事務所に応募しましたが、なかなかエージェントの目に止まらなかった彼女。モデル事務所に所属するまで、とても苦労したようです。
その後エリートモデルやフォードなどに見出され、スーパーモデルの仲間入りを果たします。“シャネル”、“ヴェルサーチ”、“ヴァレンチノ”など、数々のビッグメゾンのファッションショーや雑誌のカバーなどを飾り、リンダ・エヴァンジェリスタやナオミ・キャンベルらとともに一時代を築いた一人と言われています。
そして現在…、
Photograph/David M. Benett(Dave Benett/Getty Images)
こちらの写真は2015年9月、英・ロンドンで行われたチャリティーオークションに出席したクリステン。隣はどこか毒のあるファッション写真で人気の写真家マイルズ・オルドリッジです。
一度はモデル業を辞めたものの、2010年より復帰。染めたのか地毛なのかは分かりませんが、綺麗なシルバーのロングヘアが個性的と話題になりました。
日本で言うなら年齢を経て、ますますつ美しく個性的になっている夏木マリさんのような感じでしょうか。型にはまらないモデルとして、再注目されています。決してすごくキレイという感じではないのですが、素晴らしく存在感のオーラが滲み出ています!
08. ケイト・モス
上の写真は1993年10月、英・ロンドンのロンドン自然史博物館で行われたロンドンファッションウィークでのケイト・モス。大親友と言われているナオミ・キャンベルとの1枚です。Photograph/Dave Benett(Getty Images)
Kate Moss
ケイト・モス
1974年1月16日、イギリス・ロンドン出身のファッションモデル。これまで雑誌のカバーモデルを務めたのは数知れず。また、多くの広告キャンペーンモデルも務めたスーパーモデルのなかでもカリスマ的存在感を放っています。
90年代パーフェクト・ボディをもつスーパーモデルたちが台頭するなか、ガリガリの貧相なモデルとして彗星のように現れたケイトですが、“アンチ・スーパーモデル”“ウェイフ(放浪者)モデル”など称され、決して完璧な体を持っているわけではないけれども、つい目が言ってしまう実に魅力的なモデルとして一世を風靡しました。
かくいう筆者である私も、ケイトの大ファンの一人。170cmにも満たない体で、他の大きく豊満なモデル達を押しのけてのファッションショーのフロントを歩く彼女を初めて見たときの衝撃は、今でも忘れることができません。
そして現在…、
Photograph/Pascal Le Segretain(Getty Images for Dior)
2017年9月、仏・パリのパリファッションウィークで、“Christian Dior(クリスチャン・ディオール)”に出席していたケイトです。
ファッションショーの一番良い席であるフロントロウに、このファッションで座れるのはケイトだけだと思います。彼のシャツを借りて、近所のコンビニ行く感覚でふらっと見に来たような、このさりげない自然な感じが彼女の人気の一つ。今思えば、“J BLAND”のスキニージーンズ、“ハンター”のブーツ、“UGG”のシューズ、“マックィーン”のスカル柄スカーフなど、彼女が身につけていたものが次々とヒットする、その数の多さにもびっくりしますね。
薬物問題などで一時は第一線から退いていた印象のある彼女ですが、最近はまたブランドの広告塔になるなど再活躍を見せています。さすがビッグ・シックスの一人! 転んだままでは終わりませんね!! 大好きなモデルさんなので、今後もますますの活躍に期待いたします。
09. シンディ・クロフォード
上の写真は1988年4月、米・ニューヨークで行われた米国エイズ研究財団のチャリティーイベントに出席した、口上のホクロがチャーミングなシンディ・クロフォードです。Photograph/Ron Galella(WireImage)
Cindy Crawford
シンディ・クロフォード
1966年2月20日、アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。ファッションモデル・女優。高校をトップの成績で卒業し、医者や科学者を目指すほど才女としても有名だった彼女は、80~90年代のスーパーモデルブームの先駆けとして黄金時代を築いた一人です。
まだ幼さが残る顔ながら、セレブとしての貫録も十分備わっていたのでした。
そして現在…、
Photograph/Gilbert Carrasquillo(WireImage)
こちらの写真は2016年9月、米・ニューヨークのパークハイアットで行われたファッションメディアアワードに出席したシンディ。“TOM FORD(トム・フォード)”のドレスを颯爽と着こなし、49歳ながらその美しい体型を維持し続けているのはさすがです!
そして、さらにヤバいです。この写真をご覧ください! 彼女の左側を…。配偶者が彼女の右側にいる、企業家ランディ・バーガー。彼と結婚した後は、2人の子供たちと仲良くパーティに出席するところなどが、度々パパラッチされていますので、もうご存知な方も多いかもしれませんが…。
ご覧ください、このご子息たち。長男のプレスリー・ガーバー(17歳)、長女のカイア・ガーバー(15歳)は、もはやヤバすぎる美男美女。特にカイアはすでにモデルとして活動を始めるなど、これからの活躍が有望視されています。セレブ2世にありがちな問題もほとんどなく…。親の躾が行き届いているのですね…まさに良妻賢母の鏡のような女性なのでした。
10. ステファニー・シーモア
上の写真は1990年3月、下着モデルとしての撮影現場です。Photograph/The LIFE Picture Collection/Getty Images)
Stephanie Seymour
ステファニー・シーモア
1968年7月23日生まれ。米国カリフォルニア州・サンディエゴ出身のモデル。14歳でモデルを始め、15歳でニューヨークへ。エリートモデルルックのコンテストで優勝したのをきっかけに、ファッションモデルとしてその名を轟かせていったのでした。
ヴィクトリア・シークレットのエンジェルとしても活躍し、スーパーモデルブームを牽引した一人です。ヘルシーでグラマラスなこんな体に憧れます。素晴らしい腹筋をご覧ください!
そして現在…、
Photograph/Kevin Tachman(Getty Images)
こちらの写真は2016年6月、米・ニューヨークのモイニハン駅で行われた「AmfARインスピレーションガラ」に出席したステファニー・シーモアです。
10代でエリート・モデル・マネジメントの社長と同棲し、その後はガンズ・アンド・ローゼスのアクセル・ローズなどと交際した後、メディア関連の会社社長と結婚。現在は落ち着いているよう(?)で、3児の母親となっています。華やかな世界にいる方は、こんな感じなのですね。
ゴージャスなボディも雰囲気もそのまま、すごくいい感じに年齢を経ている気がします。こんなお母様がいたら羨ましい限りです。
11. タチアナ・パティッツ
上の写真は、1990年3月18日に撮影されたもの。Photograph/The LIFE Picture Collection(Getty Images)
Tatjana Patitz
タチアナ・パティッツ
1966年3月25日 生まれ。ドイツのハンブルク出身のモデル・女優。雑誌社でのモデルコンテストで優勝したのがきっかけで、モデルになりました。
その後写真家であるピーター・リンドバーグとの被写体として、『ヴォーグ』に掲載されたことでモデルとして注目され始め、スーパーモデルスーパーモデルの仲間入りを果たします。
薄メイクなせいでちょっと薄幸な雰囲気ですが、当時よりあまり派手なものを好まなかった彼女。ナチュラリストの走りというべき存在です。
そして現在…、
Photograph/Frazer Harrison(Getty Images)
2016年9月、米・カリフォルニア・ロサンゼルスで写真家ピーター・リンドバーグの写真集『A Different Vision On Fashion Photography』の発売を記念しサイン会を行なったときのもの。
自分を見出してもらった写真家ピーター・リンドバーグとの交流は今でも続いており、近年も自身の牧場で彼が撮影した家族との写真が雑誌に掲載されたりなどしています。息子とブランコで遊んだり、馬に乗っている写真など、まるでアルプスの少女ハイジが実写化されたような美しい写真となっていますので、ぜひご覧ください。
そして、担当編集が特にタチアナ&ピーター・リンドバーグの写真が大好きだったということで…おまけです。
Photograph/The LIFE Picture Collection(Getty Images)
こちらはちょうど40年前でしょうか。1996年に発行された『10 Women by Peter Lindbergh』年の出版記念の会での写真。意識してかしないでか、構図が同じなところに、担当編集は涙していました(笑)。
彼女はスーパーモデル引退後は、カリフォルニアに牧場を買い、家族とともに田舎に引っ越し、華やかな生活とはかけ離れた隠居暮らしを続けつつ、2007年にはモデル業も再開をしています。シンプルな白のTシャツがメチャクチャ似合っていますね!
12. ナオミ・キャンベル
上の写真は1991年8月、ニューヨークのホテルの一室でパールが無数に施されたブラトップで撮影に臨む彼女。スラリングの脚、弛みのないボディと、スーパーモデルのなかでも、当時からナンバー1ボディの持ち主でした。Photograph/Terry O'Neill(Getty Images)
Naomi Campbell
ナオミ・キャンベル
1970年5月22日、イギリス・ロンドン生まれ。モデル・歌手・作家・女優。語るも及ばないくらい知名度抜群の彼女ですが、先出のシンディ・クロフォード、リンダ・エヴァンジェリスタなど、いわゆるスーパーモデルの“ビッグ・シックス”)として、「スーパーモデル」の確固たる地位を築いた一人です。黒人モデルで初めて『VOGUE』の表紙を飾り、自身の名前の付いた香水を発売したことなどで、世界的な話題になりました。
当時、幼少であった筆者は、彼女の名前や久保田利信のバックコーラスを務めたことから、ハーフの日本人だとばっかり思っていたのですが……、なので後のTBCのCMの「ナオミよ~」で初めて本物のナオミ・キャンベルを見て、ものすごく衝撃受けました自分をいまも忘れられません(恥)。それにしても筋肉質で、足もスラリング! まさに、パーフェクト・ボディの持ち主だったのです! そして態度も! これはあくまでも噂ですが…。
そして現在…、
Photograph/Catwalking(Getty Images)
2016年9月、伊・ミラノで行われたミラノファッションウィーク。“Versace(ヴェルサーチ)”のランウェイを歩くナオミです。45歳にして現役、この風格はいかがですか!? 人種差別など、数多くの困難を乗り越え人生の酸いも甘いも知り尽くした女性……そんな雰囲気が漂っています。
最近は法律問題など別の活動で話題になることも多いですが、スーパーモデルと言ったらやはりこの人は外せません!! このままずっと生涯現役でいて欲しいなぁと思います。
13. ナジャ・アウアマン
上の写真は、1990年頃撮影されたもの。Photograph/The LIFE Picture Collection(Getty Images)
Nadja Auermann
ナジャ・アウマン
1971年3月19日生まれドイツのベルリン出身のモデル・女優。エリートモデルに所属し、“プラダ”、“カール・ラガーフェルド”、“ヴェルサーチ”などのビッグメゾンで大活躍! 男性に媚びることのないシャープで気品あふれるルックスは、まさにファッションモデルの鏡的存在でした。さらに、驚くべきは公称の股下サイズ、なんと108cmなのです!! 最も長い脚をもつスーパーモデルとしても有名なのでした。
となりの担当編集は、「手を挙げて、ナジャの股下くぐれます」と、よくわからない標語めいたことを口にしていますが無視です。ちなみに、これまた担当編集の好みの話ですが、彼の敬愛する大物女装家ナジャ・グランディーバさんの名前も、このナジャに由来しているとのこと。スーパーモデル全盛期の中でも、とくに美のゴールドレシオを極めている存在でしたね。
そして現在…、
Photograph/Isa Foltin(Getty Images for ESCADA)
こちらの写真は2016年6月、独・デュッセルドルフにオープンした“エスカーダ”のフラッグシップのオープニングセレモニーに登場したときの写真。
現在はシングルマザーとして1児の男の子の母親ですが、自分の名前の香水をプロデュースしたりや、映画に出演するなど活躍の場を広げています。スタイリッシュな貫禄は、現役時代そのままでとても素敵です! ポージングもナジャらしさを維持。その角度からのナジャが一番素敵なのです!!
14. ハイディ・クルム
上の写真は1990年頃のもの。Photograph/Rose Hartman(WireImage)
Heidi Klum
ハイディ・クルム
1973年6月1日生まれ。ドイツ出身のモデル・女優。ヘルシーな肌見せが彼女の魅力を、より一層引き出しています。
興味本位で応募したコンテストでうっかり優勝してしまい、モデルとしての活動をスタートさせた彼女。90年台に活躍したスーパーモデルの一人で、ヴィクシーモデルとして99年から2010年までの長期に渡って第一線で活躍した経歴もあります。とても息の長いモデルです。
そして現在…、
Photograph/David Livingston(Getty Images)
2016年9月、米・ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで行われた、第68回エミー賞に出席したハイディ・クルムです。鍛え上げられたボディの映える白のドレスは“Michael Kors(マイケル・コース)”のもの。
元祖スーパモデルとして抜群に人気を誇る彼女ですが、最近この時期になるとハロウィンの女王としても話題になってきます。気合の入りすぎているコスプレを超えた仮装を毎年披露する彼女は、今年は何の仮装をするのか。そのあたりも要注目です!!
15. ヘレナ・クリステンセン
上の写真は、1990年代のもの。Photograph/The LIFE Picture Collection(Getty Images)
Helena Christensen
ヘレナ・クリステンセン
1968年12月25日生まれ、デンマークコペンハーゲン出身の女性ファッションモデル。18歳でミス・デンマークに選ばれたことがきっかけに、パリに移り住みモデル業を開始。
1990年代を代表するスーパーモデルの一人で、照明を反射し虹彩の色が変わる「七色の瞳」を持つことでも知られています。吸い込まれるようなこの美しい瞳に、女性たちもグッと日決まれます。当時のスーパーモデルの中でも、エキゾチック度ナンバー1で、ファンも多かったことを記憶しています。
そして現在…、
Photograph/Sylvain Gaboury(Patrick McMullan via Getty Images)
こちらの写真は2016年9月、米・メトロポリタン歌劇場で行われた'Tristan und Isolde'のオープニングガラに出席したときのものです。
褐色の肌に、白いドレスがとても良く似合っています。第一線を退いてからの彼女は、写真家、DJ、ディレクター業などもこなし、ニューヨークでヴィンテージショップを開くなど、マルチな才能を発揮しています。
16. ポーリーナ・ポリスコワ
上の写真は、1980年代に撮られたもの。ちょっと飢えた感じの瞳が、美しくてたまりませんね。Photograph/Ron Galella, Ltd.(WireImage)
Paulina Porizkova
ポーリーナ・ポリスコワ
1965年4月9日生まれ。 チェコスロバキア出身のモデル。いわゆるスーパーモデルの走り中の走りの存在であろう彼女の半生は、とてもドラマティック。
冷戦下のチェコスロバキアで生まれた彼女は、3歳の時に亡命した両親と引き離されてしまいます。娘を取り返そうとした母親は、チェコの政府の監視下に置かれることとなり、その話がメディアの注目を集め、国際的な批判が高まりました。しかし両親と再会することができたのは、なんと7年も後のことだそう。
そんな波乱万丈な幼少期を過ごした彼女ですが、15歳の時に友達と撮りあった写真がスカウトの目に止まり、エリートモデルと契約することになります。そして2週間後には、雑誌の表紙モデルとして活躍。全くキャリアのないモデルが表紙になるその異例の速さに、世間は度肝を抜かれることになりました。まさにシンデレラストーリーです。
そして現在…、
Photograph/Gilbert Carrasquillo(FilmMagic)
こちらの写真は2016年8月、米・ニューヨークで行われた映画『Florence Foster Jenkins(フローレンス・フォスター・ジェンキンス)』のプレミアに、夫とともに出席したポーリーナ。
ロックバンド、カーズのリック・オケイセックと結婚し、2人の息子にも恵まれたポーリーナ。最近は米人気リアリティ番組の、「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」や「アメリカズ・ネクスト・トップモデル」に出演するなど、TVでも多く見かけることができるそうです。
17. ヤスミン・ル・ボン(パルヴァネ)
上の写真は1988年、仏・パリのパリファッションウィークで“PATRICK KELLY(パトリックケリー)”のファッションショーに出席したヤスミン。Photograph/PL Gould(IMAGES/Getty Images)
Yasmeen Le Bon “Parvaneh”
ヤスミン・ル・ボン(パルヴァネ)
1964年10月29日生まれ。イギリス・オックスフォード出身のモデル。1983年ミスオックスフォードのコンテストでファイナリストに入り、18歳でロンドンへ移り住みます。エキゾチックな雰囲気が好評となり、様々な雑誌のカバーを飾る人気モデルとなりました。
そしてモデルとしても絶頂期であった1985年12月に、ミュージシャンとして世界的人気グループであった「デュラン・デュラン」のボーカル、サイモン・ル・ボンと結婚。今でもラブラブな関係だそうです。ゴシップの多いセレブには珍しいほどの、おしどりカップルとなっています。
そして現在…、
Photograph/David M. Benett(Dave Benett/Getty Images for The Berkeley)
こちらの写真は2016年9月、英・ロンドンのベーカリーホテルで行われた“Jimmy Choo(ジミーチュウ)”の20周年に出席したヤスミンです。
アシンメトリーで個性的なドレスを美しく着こなしています。芯の通った美しさと、ソフトでナチュラルな印象が混じったヤスミン、歳をとっても変わらない美しさ。今でもモデルとしての活動は続けているようです。もう大ベテランの域ですね。しかし、充実した顔を見せてくれていますね。
18. リンダ・エヴァンジェリスタ
上の写真は1989年、仏・パリで行われた デザイナーブランド アズディンアライアのショーの登場したリンダ。Photograph/PL Gould(IMAGES/Getty Images)
Linda Evangelista
リンダ・エヴァンジェリスタ
1965年5月10日、カナダ・オンタリオ州セントキャサリンズ生まれ。ファッションモデル。短く切った髪にシャープな輪郭、個性的な顔立ちがとても印象的なモデルでした。
冒頭のこの発言で、一時は業界から干されてしまった経験もある彼女ですが、日本では1990年から1993年まで銀座ジュエリー・マキ(銀座じゅわいよ・くちゅーる・マキ)のCMに出ていたので、懐かしさを覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか??
それにしても、当時の為替レートで言えば、約120万。これ以下の仕事は受けないなんて、私も言ってみたいものですね。むしろベッドの中でまで、お仕事させていただきます!! 意味深!? 勘違いしないでください。イヤイヤ寝ずに働くってことでございます!(爆)
そして現在…、
Photograph/Don Arnold(WireImage)
こちらの写真は2014年10月30日にオーストラリア・シドニーのシドニー劇場にて、ケーブルテレビ「Foxtel」のニューシーズン立ち上げの会に出席したときのリンダ。
スタイルの良さは相変わらず、結婚はしていないものの1児の母になったからか、シャープな目元は維持しながらも顔立ちはやわらかな曲線を描くようになっている気がします。
(C)Getty Images
Text/Yuko Yano
Edit/Pro. Kazu(Umiliazione di Kazu-san)