この流行もまた、女性解放ムーヴメントの一環とも言えるのでしょうか…。
「股を広げるなんて見苦しい! 行儀が悪い!」と、躾(しつけ)られた経験のある人も多いかと思います。もちろん、この行為は日本ばかりでなく、「世界的に推奨すべき行動ではない」ということは先に言っておきましょう。
ですが、そこに「女性は…」と文章の始まりに付けたなら…どうでしょうか。問題の領域は、次元を拡張します…。
実は「大股座り」とは、英語で「Manspreading(マンスプレッディング)」と言います。つまり、男を意味する「man(マン)」と、股を開くことを意味する「spread(スプレッド)」をかけ合わせた言葉になるのです。
この言葉の発祥は、バスや電車などの公共機関で男性の乗客が股を開いて座り、隣席のスペースを占領して迷惑をかけている行為を指す言葉としても使用されています。問題は、“男性のみがする行動”ということが前提で作られた言葉になるのです。
そこに違和感を声高に示してくれたのが、世界的に影響力の高いトップモデルやソーシャライトたちなのです…。「私たちも、股を開いて座るわよ」と言わんばかりに、大股ポーズを決めてインスタグラムで披露。それはモデルのベラ・ハディッドであり、エミリー・ラタコウスキーやエルザ・ホスクといった錚々たるモデルの面々。
「“マン”スプレッディング」ではなく、まさに「“ウーマン”スプレッディング(Womanspreading)」を披露しているわけです。そう気取らず、カジュアルな雰囲気で撮影することがいまはトレンドでもあります。そして、そこに勇ましさすら感じることができるしょう。
ただ、このポーズはあくまで写真撮影をする際のこと。カジュアルに見せるための、スタイリッシュなポーズなのです。くれぐれも、公共スペースで他の方に迷惑になるような行動は御法度ですので、ご注意ください!
そして我々日本人に対しても…、「女の子なんだから…」という大前提からの考えをいまだにもつ方がいるのであれば、ここで「再度、見直してください!」と機会をくれたようなものでは!? ぜひ、ご一考ください。
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Edit / Hikaru SATO, Kazu OGAWA