200万人が選ぶ「肉フェス」、4回連続総合優勝!
自称「お肉の変態」こと、千葉祐士氏が綴る
熟成から希少ブイまで、「和牛の魅力」とは?

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『熟成・希少部位・塊焼き 日本の宝・和牛の真髄を食らい尽くす』 880円 著:千葉祐士 (講談社) >>> http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062729154

メンズ・プラス編集者 K.O推薦

 その行間には、「熱狂=肉狂」が封じ込められています。もしその炎で肉を焼いたなら、黒焦げになるかと思えるぐらい熱い筆圧を感じる文体です。 

 それは「愛」ではないでしょうか。著者である千葉氏の文章に触れてみてください。いまや街には自称「肉好き」が溢れるなか、この千葉氏は違います、本物なんです。彼にとって「肉」が最愛のパートナー、いや自らの人生そのものとなっているのが伝わってきます。

 200万人が選ぶ「肉フェス」、皆さんのなかには参加した方も少なくないかと思います。ここで4回連続総合優勝を果たした肉王がこの著者なんです。国内外の有名店が出店するなか、シンプルな黒毛和牛のあぶり焼きに長蛇の列ができたあの店、「格之進」、そのオーナーこそが千葉祐士氏なんです。

 本当に美味しい黒毛和牛を食べてもらいたいという一心の思いで、世の中のお肉の常識を覆す本書を上梓したとのこと。和牛は今や世界的ブランド。そうなれた理由は、生産者が肉質と味をとことん追求してきたからと、自らの経験とともに語る千葉氏。近年、日本人を惑わすような情報が氾濫していることに一石を投じる一冊です。

 父親が牛の目利きで、自身も牧場育ち、肉フェス連続総合優勝という実績をもつ千葉氏が、これまで知られてこなかった、うまい肉に出会うための情報を知してくれます。具体的には…、雄より「雌牛」こそ美味しい他、熟成肉の選び方や希少部位を食べるならどれが美味しいか、著者独自のランキングも初公表。さらに焼き方、肉と相性のいい食品やワインなどもテンコ盛り。

 そして最終章には、なぜ千葉氏がそこまで「和牛」にこだわっているのか…が明かされます。それは地方の活性化であり…などなど。実は、「和牛」が果たす役割は思っているようりもかなり大きいことに皆さん気付くでしょう。

 季節は秋。この夜長を大好きな「和牛」の謎解きで過ごしてみてはどうでしょうか。「和牛」で頭をいっぱいにしましょう。でも、お腹は確実に減ることでしょう(笑)。
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著:千葉祐士(チバマスオ)
門崎熟成肉・格之進オーナー

岩手県一関市で牛の目利きを生業とする家にて、1971年に生まれる。1994年、東北学院大学経済学部を卒業後一般企業に勤めるが、27歳のときに脱サラ。故郷に戻り、1999年に焼き肉店「格之進」1号店を開業する。実家の牧場で肥育する牛を提供し、すぐに人気店となる。2000年代には関東圏に進出し、現在では岩手県内と東京に計7店舗を展開することに。2005年、故郷の地名をつけた「いわて門崎丑(かんざきうし)」というブランドを立ち上げた。昨今は「いわて南牛」を中心に加工から流通、販売までを一貫して担い、枝肉から熟成させた「門崎熟成肉」は、多くのメディアに取り上げられています。

編集者:小川和繁