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週末や移動時間などに、スマホなかりでなく
本を読まれる方もいますよね!? きっと…。
大人の男であれば、ビジネス書であったり
小説を読む機会が若かれし頃より多いはずです。
でも、スポーツに夢中だったあの頃を振り返りたい!と、
思っている男性はきっと多いはずです。
サッカー部に所属していた人や 
熱狂的なサッカーファンであれば、
絶対に刺さる優良図書は
世の中にたくさん存在するのです。

今回、『エスクァイア UK』のエディターが紹介する、
11冊のサッカー優良図書は
世界中で注目されているものが多く、 
読めば読むほどサッカーへの熱い感情を
露わにすることが可能にできるかと!

第11位:『インバーティング・ザ・ピラミッド(原題)』、ジョナサン・ウィルソン著

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最近のサッカーファンは、ためらうことなく4-2-3-1フォーメーションの欠点について話していますね。もちろん、それが常に事実というわけではありませんでした。最近、このフォーメーションが魅力を帯びているのは、一部には戦術的チン・ストローカー(手をアゴでなでる戦略家のこと)かつ『ガーディアン』紙の記者であるジョナサン・ウィルソンが要因かもしれません。その話題に関する素晴らしい歴史は、(1-2-7が許容フォーメーションであった時代からすれば)今や所かまわずオタクには必読の内容です。

第10位:『ザ・ミラクル・オブ・カステル・ディ・サングロ(原題)』、ジョー・マギニス著

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見事なまでにシンプルな設定です。アメリカの作家ジョー・マクギニスは、セリエBの最初のシーズンに乗り出したものの貧困にあえぎ、倒産寸前のサッカーチーム、カステル・ディ・サングロと同名の小村に組み込まれた1996/97年のシーズン全体を目の当たりにしています。色彩豊かな登場人物によって小説に雰囲気が与えられ、降格を免れるためのチームの試みには緊張感を覚えますが、それは、まだ世界最強であった当時のイタリアリーグに対する繊細な洞察力でもあるのです。

第9位:『サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか』、クリス・アンダーソン&デヴィッド・サリー著

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これは、試合を長年に渡って追いかけていると、いずれ考え方が変わるという主張が、12に及ぶ興味深い章を通して裏付けられている本なのです。グローバルな得点パターンの意外な傾向から、ヤープ・スタム(元マンチェスター・ユナイテッド所属)のラツィオへの放出がアレックス・ファーガソン(元マンチェスター・ユナイテッド監督)のキャリアにおける最大の過ちにつながった理由に至るまで、世界で最も裕福なスポーツの統計資料を収集・分析する産業が増加している事情が、サッカーのマネーボール・スタイルの分析以上に驚くべき洞察力をもって各ページで明らかにされています。パブ・トリビア天国の始まりなのです。

第8位:『くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-』、デイヴィッド・ピース著

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小説とサッカーは、人々を最も幸せな気持ちにさせるものとは言い切れませんが、リーズ・ユナイテッドで監督を務めたブライアン・クラフの、わずか44日間の悲惨な日々を描いたデイヴィッド・ピースによる「派閥」に関する記述は、完璧な妥協であるかもしれません。ピースが語り手として、クラフの性格描写を華麗なまでに行っている背景にあるものは綿密なリサーチです。彼はホームグラウンド(1970年代のヨークシャー)に関する内容を執筆しており、結果的に手厳しく、非情とも感じられますが、サッカーを記録するための新鮮味あふれる独自の方法を編み出した彼の能力を疑う余地はありません。

第7位:『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』、ズラタン・イブラヒモビッチ著

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ここで述べられている内容は、現代の銀河系軍団への賛同なしに完結することはありませんし、少なくとも身長と自尊心の点では、スウェーデンが誇るスーパースターよりもビッグになれる者は誰もいません。試合に登場する真の(数少ない)キャラクターの一人から予期されるとおり、パンチの効いた、引用に価する滑稽な話が綴られています。しかし、世界最大のクラブにおける選手とコーチの更衣室、トレーニングピッチに対する内部関係者の鮮やかな視線であるともいえます。もちろん、ズラタンの視点から見たものです。読み終えたら、お友達に貸してあげたくなる本です。

第6位:『ボールは丸い』、デヴィッド・ゴールドブラット著

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グローバルなサッカーの歴史全体を、その起源から現在まで書き表そうという試みは、どう少なく見積もっても意欲的であるとしかいえません。デヴィッド・ゴールドブラットはそれをうまくこなしているばかりか、無味乾燥に網羅された年表を人の心をつかむ面白い本にするために可能と思われることを実行しているのが、なおさら印象的です。ワールドカップの年には、ブラジルと南米に関連した価値の高い内容が部分的に見られ、プスカシュからペレに至るまでサッカーの偉人のプロフィールが特集されています。

第5位:『ぼくのプレミア・ライフ』、ニック・ホーンビィ著

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(退屈だった頃の)アーセナルに対する彼の生涯をかけた献身が明らかにされている小説家ニック・ホーンビィの回想録は、筋金入りのファンが試合を素晴らしいものにしようと取り組む際の不合理な愛と報われない妄想を決定的なまでに洞察した作品であり続けています。この次は誰かが、彼らは問題を「処理」していないと主張します。彼らにこのコピーを手渡してあげてください。

第4位:『フルタイム:シークレット・ライフ・オブ・トニー・カスカリーノ(原題)』、ポール・キメージ著

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サッカー選手の自伝の標準的な青写真であり、彼らがいかにファンを愛しているかが繰り返し語られると共に、「偉大な」という言葉が多用されています。これは、標準的なサッカー選手の自伝ではありません。今ではランス・アームストロングとの論戦で有名なジャーナリストのポール・キメイジは、トラブル続きであったカスカリーノの子供時代、破綻した結婚から、キャリアが終わりを迎えたときの負傷した体に至るまで、彼の断固とした正直さに対して、完全に正当な取り扱いを行っています。快適な睡眠がとれなくなってしまいますので、夜遅くに本書を読み始めるのは、お控えください。

第3位:『マイ・ファザー・アンド・アザー・ワーキング・クラス・ヒーローズ(原題)』、ゲイリー・イムラック著

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ゲイリー・イムラックは、ITV(イギリス最大かつ最古の民間放送局)のツール・ド・フランス報道番組で皮肉屋かつパニックにならないキャスターとして知られています。彼は、元サッカー選手である父スチュアートの回想録の執筆をも行っているという事実は、ご存じでない方もいらっしゃるかもしれません。スチュアートは、1959年のノッティンガム・フォレストFCでのFAカップ優勝、1958年ワールドカップのチームメンバーを含め、プレミアリーグで423のリーグおよびカップ試合に出場した、スコットランド・ロジーマス出身の左ウィンガーでした。現在では決まり文句となっている、選手が8ポンドの収入を得ていた当時の社会史の一部です。しかし、スチュアート自身の経歴について、より多くのことを知ろうという一人の男性の試みでもありまして、どんどん先を読み進めたい気持ちにさせるものは、こうした二重の力なのです。

第2位:『サッカーの敵』、サイモン・クーパー著

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『フィナンシャル・タイムズ』のコラムニストであるサイモン・クーパーは、まだ20代前半の時に、この深みをもった風変わりなサッカーの旅行記を執筆しました。憎らしいほどに素晴らしく、紛れもなく一級品で、どんどん増えている「文学的」なサッカー研究書のニュー・ウェーブの中では最高とさえいえるものです。クーパーは、サッカーを通して個々の国の文化が形成された方法を見つけるために22カ国を旅行しており、他方では、選手から政治家に至るまで多くの人々に会い、魅力的な逸話を収集し、道中で観察を行っています。

第1位:『燃えつきるまで:ワールドカップ・サッカー・ストーリー』、ピーター・デイビーズ著

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パヴァロッティ、ボビー・ロブソン、デス・ライナム。1990 FIFAワールドカップは、イングランドの最もロマンチックかつ目を涙で潤ませたサッカー試合の思い出の一つであり続けています。ピーター・デイビーズは、ワールドカップの開始当初から現地に滞在し、トリノにおける運命的な準決勝まで、ちょうど9ヶ月間にわたってイングランドチームに随伴していました。驚異的な取材力を駆使した見事な筆致であり、24年の歳月に郷愁を誘われる、スポーツジャーナリズムの叙事詩的作品に仕上がっています。あの年の夏の心、これまでに最も成功を収めた海外のワールドカップへと戻るタイムマシンです。ガッザや著者と同様、読み終える前に涙が頬を伝うことでしょう。

By Will Hersey on July 29, 2015
Photos by ESQUIRE UK
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です 

編集者:山野井 俊