近年、デジタル化が進み、人々の文字離れが世界中で進んでいます。少しでも活字に触れてもらいたいと考えたフランス人編集者は、通勤時に電車の中で短編小説を読めるように、無料で配布する自動販売機を鉄道の駅に設置し始めていました。『エスクァイアUK』は、そんな画期的なシステムについて取材してきました。
プルースト、ヴェルヌ、ド・ボーヴォワールの母国であるフランスなら、スマートフォン世代の文学体験に風穴をあけてくれるはずです。
フランスの鉄道の駅に、新しい試みが行われていました。短編小説を無料でプリントできる自販機を各駅に設置し、通勤通学の往復時にFacebookではない選択肢を提供しようというものです。
匿名著者による5000話の中から、1分、3分、5分とホームでの待ち時間に合せて、1話が紙に印刷される仕組み(レトロである!)。ジャンルも子ども向けのお話から叙情詩まで、様々なジャンルを揃えていることが分かりました。
◇Short Editionの動画をチェック
このプロジェクトの立役者である出版社Short Editionのディレクター クリストフ・シビュードは、『Télérama』に「私たちの野心は、この機械が街に出没することで、読書やさらには執筆の行為を奨励し、最終的には私たちの作家を知ってもらうことです」と、コメントしています。
文学好きの方なら、きっと毎日の通勤が楽しくなること間違いなしの画期的なシステム。大人はもちろんのこと、子供たちもきっとワクワクしながら読書に励むことでしょう。
Source / ESQUIRE UK
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。