ジョージ・クルーニーは「私たちに現政権の政策を変えることはできません。ですが、その被害者を守る手助けをすることはできます」と語りました。

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George and Amal Clooney are Donating $100,000 to Help Migrant Children

 トランプ政権の「ゼロ寛容」政策の結果、米国・メキシコ国境ではすでに2340人以上の子どもたちが親から引き離されたと言い、市民の怒りはますます膨れ上がりつつあります。

 安全を求めて米国境を越えた人々に対する米政府の非人道的な扱いには、ローマ法王からウィリー・ネルソンに至るまで多くの有名人からも非難の声が上がってきました。 

 そんな有名人たちの輪に加わり、新たに声を上げたのがジョージ&アマル・クルーニー夫妻です。2人は危機的状況にある移民の子どもたちを支援するため、10万ドル(約1100万円)を寄付することを発表しました。 

 クルーニー夫妻は米『ピープル』誌に宛てた声明のなかで、今回の寄付を決めた1つの理由に、将来の子どもたちに送りたいメッセージがあると明かしています。 

ピープル誌からの引用: 
「将来いつか、私たちの子どもたちに『僕たちの国が親から赤ちゃんを取り上げて、彼らを収容施設に送ったというのは本当なの?』と聞かれる日が来るでしょう。そして私たちが、『そうだよ』と答えたとき、彼らは私たちがどんな行動を起こし、何を語り、どういう立場を取ったのかを尋ねることでしょう。私たちには現政権の政策を変えることはできません。ですが、その被害者を守る手助けをすることはできるのです」 

  
 2人は自分たちの基金「Clooney Foundation for Justice」から、移民の子どもの権利をサポートする「Young Center for Immigrant Children’s Rights」に寄付。クルーニー夫妻の基金はこれまで、ヤジディ教徒難民やシリア難民の米国における再定住の支援も行ってきました。(次ページへつづく)

積極的に政治的活動を行うクルーニー夫妻

 以前から積極的な政治的活動を行ってきたクルーニー夫妻は、銃暴力の根絶を目指すフロリダ州パークランドの高校生たちのもっとも発言力のある支持者でもあります。2人は今年始めに、ワシントンDCで行われた「March for Our Lives(命のための行進)」イベントにも50万ドル(約5500万円)を寄付していました。 
  

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 これを読んでいる読者の皆さんには、クルーニー夫妻のような経済力や影響力はないかもしれません。ですが、たとえば「地元の上院議員の事務所に抗議の電話をかける」、「人道的な支援のために動いている組織に自分にできるだけの寄付をする」というように、移民の家族をサポートするために起こせるアクションは、たくさんあることを忘れないでください。 

 世界中の人々が気にしているこの問題を解決するためには、皆さんの声が必要であることは間違いないことでしょう。

By Elena Hilton on June 21, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊