俳優、そして活動家でもあるロバート・デ・ニーロといえば、どんな人でも「一度は人生のアドバイスをもらってみたい」と思うような、信頼できる大スターではないでしょうか。そして実は、そんな彼は「Nobu(ノブ)」という小規模なレストラン・ホテルチェーンの共同創業者でもあったことは、皆さんご存じでしょうか。

2018年5月、NOBU(シェフの松久信幸氏の名前に由来します)は25周年を迎え、シューディッチ(イギリス)とマルベーリャ(スペイン)、イビサ(スペイン)の3カ所に新たなホテルをオープンしました。

この3軒を加えたことで、NOBUグループのレストラン・ホテルの数は世界で39店舗となりました。そして、このすべての店舗で、入店拒否を言い渡された人物がいます。それは、ドナルド・トランプ氏なのです。

「デイリー・メール」紙によれば、デ・ニーロはNOBUの新店舗オープンを祝うイベントのなかで「系列のレストランには、ドナルド・トランプを絶対に入店させない」とし、米国大統領への入店拒否を宣言しました。またデ・ニーロは、「トランプの近くでは食事さえとりたくない」とも断言し、「彼が何を好きでも構わないが、自分がいるレストランに入ってきたら、私は出ていくだろう」と語ったようです。

松久信幸シェフはドナルド・トランプに寿司を握りたい!?

ちなみにノブこと松久シェフの意見は違うようで、「トランプ氏にボブ(デ・ニーロの愛称)の隣に座ってもらうのが私の夢で、2人に寿司を振る舞いたい」と語っています。とはいえ、実際にこのような状況になれば、2人は大喧嘩になるのではないでしょうか。

デ・ニーロはトランプ氏のことを「ちんぴら」や「救いようのないバカ」、「米国の恥」などとこき下ろしていますし、魚嫌いとされるトランプ氏も生魚を食べるだけでイライラするでしょうから(ちなみに、「極めて健康」とされるトランプ氏が好きなのは肉で、特にバンズなしのバーガーが大好きです)。

ロバート・デ・ニーロ, nobu, ドナルド・トランプ, レストラン, ライフスタイル, エスクァイア, esquire,pinterest
Getty Images
ロバート・デ・ニーロと仲良くポージングする、松久信幸シェフ。

デ・ニーロはまた、俳優やレストラン経営者として「まだまだ現役を貫く」とも語っています。彼の年齢なら、ほとんどの男性が仕事量を減らしたがるものですが、まだまだ現役でいたいという証です。

「他に何ができるのでしょう。何をすればいいのでしょう。ゴルフでもしますか? 実際、ゴルフをやったことはありますし、楽しかったですよ。ですが、私は今やっていることを楽しんでいますし、だからこそ休んでなんていられませんよ」とデ・ニーロ。

これに引き換え、一国を率いる立場にありながら、各国の独裁者たちの動向にも目を光らせるべき我が国の大統領はどうでしょう。しばしば週末には、のんびりゴルフを嗜んでいるようです。デ・ニーロの言う通り、国家の恥と言わざるを得ないのではないでしょうか。

デ・ニーロの俳優人生、そしてNOBUグループの行方に関して、今後も注目していきます。

Source / ESQUIRE US
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。