元祖「いい人」と言えば、ビル・マーレイが挙げられます。もしかしたら、トム・ハンクスが目指している方向とは、ビル・マーレイのような人間味あふれるお茶目な俳優なのかもしれません。
そこで『エスクァイア UK』のエディターは、トム・ハンクスの普段の行いがどこまで素晴らしいのかを調査しました。そして、ビル・マーレイ並みにお茶目な彼の姿を
トムが出演したカーリー・レイ・ジェプセンの「I Really Like You」のPVで観ることができます。
ビル・マーレーは単なるセレブリティ以上の人物です。彼は野原をさすらうユニコーンであり、ほんの少しの間だけ私たち人間の側に立ち止まり、私たちが一生をかけて懐かしむことができる思い出を残し、去って行くのです。
彼は学生時代、行き当たりばったりでパーティーに出没し、胸ポケットにドリンクを忍ばせながらSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)のショーに現れ、 あなたの皿からフライドポテトを盗み食いしては「誰も君のことなんか信じないよ」と囁くのです。
彼は立派な風変わりな人物で、大衆のためのセレブリティなのです。現実世界の奇抜さと、ごく普通の男としての振る舞いを併せ持つ…、彼のような人物は他にいるでしょうか、仮に存在するならば、それはトム・ハンクスかもしれません。平均的なセレブリティを超越する男として、彼は確実に進化しています。
ある日、他の用事に忙しく追われながら、トム・ハンクスは新作映画(スピルバーグ監督最新作『ブリッジ・オブ・スパイ』)のプロモーションを行っていました。そこでトム・ハンクスは、フォーダム大学に通うローレンと言う人物の学生証を見つけてしまいました。
午後3時30分ごろ、この学生証の持ち主は現れなかったのですが、Twitterが彼女を追跡し続けていました。ある少女が、自分とローレンが一緒に映った写真を更新し、彼女のことを知っていると書き込んだのです。一方で、他の多くの第三者たちは、ハンクスが普通の人であることを讃えたのでした。
さらに、2015年10月上旬のトム・ハンクスの行動を振り返ってみよう。彼は自分のReddit(ニュースサイト)アカウントを躊躇なく使用し、誰も本人には尋ね ようのない質問の答えを、自ら投稿しました。彼はスレッドに登場し、「ゴジラは怒っている、でも僕に対してではない」というような書き込みを残し て、気まぐれに消えて行きました。彼の書き込みは、リアリティTVに対しての文句がほとんどだったのです。
2015年の始め、トム・ハンクスはカーリー・レイ・ジェプセンの「I Really Like You」のミュージックビデオに登場し、喜びと混乱が入り交じったリアクションが沸き起こりました。ストーリーの内容は、ジェプセンとの共通の友達と飲み に行った夜という設定でした。
これ、ビル・マーレー風の行動に見えるではありませんか? いや、ビル・マーレーがしそうな行動そのものと言えることでしょう。
さあ、次は何が起こるのでしょうか? トム・ハンクスのフォトボム?
Source / ESQUIRE UK
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。