意外にも13人が!? ハリウッドの大スター、映画やテレビ番組から降板させられていた
13 Actors Who Have Been Fired From A TV Show Or Movie
スーパースターでもクビになるのが、ハリウッドの厳しい現実なのです。
俳優の仕事では、映画やテレビの連続ドラマの主役を務めたからといって、必ずしも定職が保証されるわけではありません。
実際、彼らはいつクビになり、別の役者と交代させられるかわからないのです。作品の製作開始前、製作中、なかには製作終了後にクビになった例さえあります。監督が作品の製作途中に、自分の起用した俳優がその役に向いていないと気づいてクビにすることもあれば、撮影現場の内外で生じる揉め事のあまりの多さに、嫌気がさして俳優のほうから役を降りる場合だってありるのです。
今回、実際に仕事をクビになった有名俳優や女優13人の例を紹介しましょう。それぞれがどんな理由で、プロジェクトから追い出されたかを振り返ってみてください。
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By Alex Warner on April 10, 2018
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ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊
アン・ハサウェイ
クビになった映画:
『無ケーカクの命中男/ノックトアップ 』
クビになった理由:
アン・ハサウェイは、映画『無ケーカクの命中男/ノックトアップ 』(2007年)で、キャサリン・ハイグルが演じた役を最初にオファーされていました。
当時の噂では、同作品中に含まれる露骨な出産シーンについて、ハサウェイと監督を務めたジャド・アパトーの見解が一致せず、そのためにハサウェイは撮影が始まる前に交代させられたとされていました。しかし、のちにハサウェイは、この噂が間違いであったことを明らかにしました。
「Allure」とのインタビューのなかで、ハサウェイは次のように述べています。
「あれについての私が思ったのは...ジャドがあのシーンを含めたことは正しかった。あのシーンを含めることには、私も反対ではなかった。私にとって問題だったのは、自分がまだ母親になっておらず、そのため出産についてのもうひとつの側面に関して、どんな感じがするのかが自分にはわからなかったことだったわ」
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チャーリー・シーン
クビになった番組:
『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』
クビになった理由:
チャーリー・シーンが「炎上を招くようなコメント」を口にし、そして、薬物中毒のリハビリをやめてしまったことを受けて、同番組のプロデューサーらはシーンを降板させるときがきたと判断しました。そして彼らは、11ページにおよぶ書簡のなかでシーンにおける降板を言い渡し、彼が病気であることを説明していました。
「まずはじめに、すでに明らかなことを述べさせてほしい。『あなたのクライアントは危険な、自分を破滅させる振る舞いを続けてきており、そして、非常に病んでいるようにみえる』」と、シーンの弁護士にあてた、この書簡には書かれています。シーンの代わりに出演者に加わったのがアシュトン・カッチャーで、ウォルデン・シュミットという新しい役柄を演じていました。
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クリスチャン・ベール
クビになった映画:
『アメリカン・サイコ』
クビになった理由:
この作品の企画段階では、主役候補として多くの俳優の名前が挙がっていました。
そして1度は、ベールの主役起用が決まったのですが、長期におよんだ出演者選考の過程でレオナルド・ディカプリオが出演可能となったことから、ベールは降板させられてしまいました。しかしベールは、それでもジムに通い続けました。この作品の主役が、いずれ自分にまわってくると信じていたからです。そして実際に、その通りの結果になったわけです。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙とのインタビューの中で、ベールはあの役を諦めなかった理由について次のように語っています。
「私はイギリス人だから、ジムに通ったりはしないのだが、あの役では体を鍛えておくことも仕事のうちだったので、私はジムに行く必要があった。いまでも毎日ジムに通っているが、それもあのとき『この映画に絶対に出るんだ』と思いながら、ジム通いを続けていたから…」
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ミーガン・フォックス
クビになった映画:
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
クビになった理由:
ミーガン・フォックスは2009年に、『トランスフォーマー』シリーズで監督を務めるマイケル・ベイについて批判的なコメントを行い、そのためにシリーズ3作目となった『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』から降板させられました(代わりに起用されたのは、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)。
「Wonderland」誌とのインタビューの中で、フォックスは「マイケルは撮影現場でヒトラーのようになりたがっていた――彼のために働くのは悪夢」と述べていました。
ベイ監督は、同作品のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたスティーヴン・スピルバーグの指示を受けてフォックスをクビにし、悪夢を見なくて済むようにしました。
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ライアン・ゴズリング
クビになった映画:
『ラブリーボーン』
クビになった理由:
ゴズリングは『ラブリーボーン』で、父親のジャック・ソロモン役を演じるとみられていました。
しかし、ピーター・ジャクソン監督はゴズリングが60ポンド(約27キログラム)も太ったことを理由に、彼にクビを言い渡しました。ゴズリングがそれほど太ったのは、ソロモンという登場人物について、ずんぐりした体格の人間だとイメージしたからでした。
ゴズリングは「ハリウッド・レポーター」誌に対し、あの父親の体重は210ポンド(約95キログラム)くらいのはずだと自分が考えていたこと(そして役作りのために、喉が渇いたときには、ハーゲンダッツのアイスクリームを溶かして飲んでいたこと)を明かしていました。
ジャクソン監督とゴズリングは父親役の人物設定について事前に話をしていませんでした。「私はいきなり撮影現場に顔を出し、そして勘違いしていたことに気付いた。それで(父親役を降ろされて)ただの太った失業者になってしまった」とゴズリングは述べています。
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セルマ・ブレア
クビになったドラマ:
『Anger Management』(TVドラマシリーズ)
クビになった理由:
セルマ・ブレアはこのコメディドラマ・シリーズで、チャーリー・シーンの恋人であるケイト・ウェールズ役を演じていましたが、2013年6月に降板を余儀なくされました。
彼女は主演男優のシーン、それに製作会社のライオンズゲートを相手取って裁判を起こし、解雇によって得られなくなった、出演料120万ドル(約1億3000万円)の賠償支払いを請求しました。
この提訴について、「シーンが撮影開始を遅らせ、控え室で台詞を覚えていたことに自分が文句を言ったせいで不当に契約を打ち切られた」と主張していました。
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コリン・ファース
クビになった映画:
『パディントン』
クビになった理由:
パディントン役の声優として起用されたファースが、すべての吹き込みを済ませた後になって同作品のプロデューサーらは、「この英国人俳優の落ち着いた話し方が、若さに溢れた無邪気なクマの声には相応しくない」と考えたのでした。
それでファースはクビになり、代わりにベン・ウィショーが起用されたのでした。
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リア・レミニ
クビになった番組:
『The Talk』(トーク番組)
クビになった理由:
テレビのドキュメンタリー番組("Leah Remini: Scientology and the Aftermath")の制作でエミー賞にもノミネートされたこともあるレミニは、2012年にCBSのトークショー『The Talk』から降板させられていました。が、その際に当初は、共演していたレギュラー出演者のシャロン・オズボーンのせいだとしていました。
しかしレミニはその数年後、ハワード・スターンとのインタビューの中で、「自分がクビになったのは、単に相性が良くなかっただけ」と述べていました。
「あの類いの番組に出ていたかったら口をつぐんで、偉い人の言われた通りにする必要があるものですが、私にはそんなことはできない。たぶん、あの番組には相応しくなかったのだろう」と。
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スチュアート・タウンゼント
クビになった映画:
『ロード・オブ・ザ・リング』
クビになった理由:
『ロード・オブ・ザ・リング』で、アラゴルン役を演じることになっていたタウンゼント。彼は撮影開始の前日に、クビになってしまいました。
タウンゼントはそれまで、何週間も厳しいトレーニングとリハーサルを重ねて準備をしていましたが、監督のピーター・ジャクソンがタウンゼントに満足せず、具体的な理由もなしに彼をクビにしたと報じられていました。
タウンゼントの代役としてアラゴルン役を務めたヴィゴ・モーテンセンは、それをきっかけに人気を集めることになったわけです。
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シルヴェスター・スタローン
クビになった映画:
『ビバリーヒルズ・コップ』
クビになった理由:
エディ・マーフィが演じたアクセル・フォーリー役は、実はもともとはスタローンが演じる予定だったのです(しかし、彼は自分でそのチャンスを潰してしまいました)。
この映画の脚本を読んだスタローンは、自分の役柄を書き換えさせようと試みましたが、製作会社側はそのアイデアを気に入りませんでした。そんな経緯を経て、エディ・マーフィにとって最大のヒット作が誕生。2億3400万ドル(約253億円)もの興行収入を稼ぎ出したわけす。
もしかしたらスタローンは、この役柄を逃したことについて後悔しているかもしれませんね。
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