当時の飛び込み映像…1分50秒あたりの腹打ちは必見ですよ。

 アクション俳優として活躍するジェイソン・ステイサム…その映画の中でのキャラクターからは、「プロのダイバーとしての過去があった」など、想像もつかないことでしょう。 

 しかしながら、現在話題となっている海洋パニック映画、いわゆるサメ映画である『MEG ザ・モンスター』(日本公開は2018年9月7日)をご覧になれば理解できることでしょう。ちなみに題名内の「MEG」とは、そのサメの名前が「Margaret(マーガレット)」だから…というわけではありません。「Megalodon(メガトロン)」、つまり約1,800万年前から約150万年前にかけて海に生息していた古代サメのことになります…。

 この映画で彼が扮するのは、まさにダイバー役なのです。とはいえ、ここでは潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー役となりますが、実際、ステイサムが選手として活躍したのは飛びこみのほうのダイバーにはなりますが…。

 そうです、彼は飛び込み競技の選手としてのしっかりとしたキャリアがあったのです。実際、ステイサムは英国代表として12年もの間活躍し、1990年のコモンウェルスゲームにも参加しています。 

 それでは、ダイバーとして活躍する姿を次ページの動画でご覧ください。

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 少し、この動画について解説しましょう。ちなみに…1分50秒あたりまでご覧になりましたか? そこが必見なので忘れずに!

 言うまでもなく、最初の飛び込みは前方に飛び過ぎです。また、2度目の飛び込みは良く言っても及第点といったところで、まだまだ物足りないデキでした。

 ですがステイサムの顔、そして、たくましい顎を見てください。これには脚本のひどい強盗映画に心を奪われたかのように、惚れ惚れとしてしまうことでしょう。最後の飛び込みでは腹打ちをして点数はひどいものでしたが、そんな失敗もチャラにしてしまうほどですので…。 


新作『MEG ザ・モンスター』では、巨大ザメに立ち向かう!

 当時からおよそ30年が経った現在、51歳となったステイサム。しかしながら、現在における彼の身体能力に対しても、多くの人々は足元にも及ばないはずです。

 ちなみに、この『MEG ザ・モンスター』の中では超巨大ザメ「メガロドン」と戦うステイサムですが、重要なのは飛び込み競技のような完璧な着水ではありません。むしろ、とにかく早く水から出ることなのです。なにせメガロドンは、着水テクニックなんてまったく関心はありません。ただただ、血の匂いを嗅ぎつけるだけなのですから…。

『MEG ザ・モンスター』の予告編で、ジェイソン・ステイサムのダイブを確認してみよう

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映画『MEG ザ・モンスター』特別映像Discovery編
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 とはいえジェイソン・ステイサムは、この飛び込み競技でオリンピックに出場することは叶いませんでした。ですが選手時代について、ビデオゲームを中心としたいくつかの娯楽に関する報道を行うWebサイトを運営する企業である「IGN」のインタビューで、次のように語っています。 

「世界中を周り、高いレベルで競い合ったことは素晴らしい経験だった。この競技から、規律や集中、トラブルの回避といったことを学びました」とジェイソン・ステイサム。 

 前向きに努力した選手時代があっての、俳優ジェイソン・ステイサムの成功があったのかもしれません。映画『MEG ザ・モンスター』は、2018年9月7日より日本公開となります。 


From ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。