薬物売買に関わったことで、初犯かつ非暴力の犯罪ながら、1997年に執行猶予なしの終身刑に処され、服役していたアリス・マリー・ジョンソンさん…。
NBC
Kim Kardashian and Alice Marie Johnson Speak Out in Their First Joint Interview
お騒がせセレブとして有名なキム・カーダシアンが、個人的にホワイトハウスを訪れて彼女の減刑を訴えると、トランプ大統領はその通り、服役していたアリス・マリー・ジョンソンさんに恩赦を与えのです。全米では、このニュースを知らない人はいないほど…。
そして、初めて2人が対面を果たした翌日、キムとアリスは、米テレビ番組『Today』で、司会のホダ・コットブとの共同インタビューに応じました。
63歳のアリスは、一番下の息子の死や、経済的困窮のために罪を犯したことなど、人生に起こった悲劇を打ち明けました。「私は言い訳しようとしているわけではないのです。その点ははっきりさせてください。なぜなら、そうしようと決めたのは自分ですから。でも、人は、自分の行動に気付かないうちに、心の奥深いところで言い訳してしまうことがあるのです」と語りました。(次ページへ続く)
キムは、彼女のことをツイッターで初めて知り、その話をリツイートしたことから始まります。それから弁護士に電話をかけ、何か助けることはできないかと尋ねたのです。「諦めたくない使命になった」とキムは語ります。
連絡を取り合うまで、アリスさんは今では誰もが知るキムのことを、聞いたこともなかったといいます。「彼女(キム)がどういう人か分かると、雑誌をあるだけ取り寄せて、彼女について書いてあることをすべて読み始めたのです。みんな驚いていましたが、私も驚きました」とアリスさん。(次ページへ続く)
キムも、トランプ大統領にただ電話を1本かけて済んだというわけではなく、アリスさんの釈放に向け7カ月間活動したと明らかにしました。もともとは、トランプ大統領の政策には反対で、大統領選でもヒラリー・クリントンを支持していたキムでしたが、この件に関しては、大統領と娘のイヴァンカを高く評価しているそうです。
ホワイトハウスの支援を取り付ける最初のステップは、イヴァンカ・トランプに電話をかけたことで、それが大統領訪問に繋がったのです。「私たちは、女性について、そしてお互い助け合うことについて、とてもいい会話ができました。イヴァンカなら、アリスさんのことを理解してくれるだろうとわかっていましたが、彼女はすぐに理解してくれたの。とてもよかったわ」とキム。(次ページへ続く)
ホワイトハウスでトランプ大統領に会うと、キムは懐かしい話で場を和ませたと言います。
「私はまず、なぜあなたが『アプレンティス/セレブたちのビジネスバトル』(トランプが司会を務めたリアリティ番組)で妹のクロエを落としたのか知りたいからここに来た、と言ったの」。しかし、その後キムが真剣に、アリスさんにはもう一度チャンスが与えられるべきだと議論すると、「すぐに大統領もアリスさんに同情したわ。大統領も正しいことだと感じたんです」と、トランプも心を動かされたと教えてくれました。
アリスさんに、トランプ大統領が減刑すると伝えたのはキム本人でした。「ニュース速報が出始めていたので、彼女ももう知っているかと思ったんだけど、彼女に電話に出てもらったわ。一緒に泣いたのよ」。
アリスさんはこれから、刑罰改革を支援することで、キムやほかの支援者たちの活動を讃えるつもりだそうです。「感謝の言葉だけでは足りません。私は踏み出さなければいけないと思うんです。感謝の気持ちから踏み出して、彼女や私の家族、支援者の方たちのために生きていかなければいけないのです」とアリスさんは語っています。(次ページへ続く)
凄まじい反響を呼んだキムとトランプ大統領のツーショット写真
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From Harper’s BAZAAR
Photography / Getty Images
Translation / Mitsuko Kanno