英国のテレビ局ITVで放送された、エリザベス女王についてのドキュメンタリー『Queen of the World』。その番組に登場したメーガン妃の話し方やアクセントを巡り、SNSでは論争が勃発しているそうなのです。
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Royal Correspondent Addresses The Idea That Meghan Markle Has Had Elocution Lessons
メーガン妃はこのドキュメンタリー番組で、「コモンウェルス(英連邦)」における女王の役割や、コモンウェルス53カ国の国花を表す刺繍があしらわれた挙式でのベールについてコメントしました。
するとロイヤルファンは、「アメリカ英語のアクセントが消えている…」「前より声が柔らかくなった印象」とザワつき始めました。中には、「キャサリン妃と同じように、ボイストレーニングを受けたのでは?」との意見も…。
ミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』で、女優オードリー・ヘプバーンが演じたイライザが訛りを矯正されたように、現代社会ではメーガン妃がアメリカ訛りをなくす訓練を受けたとは考えにくいはず。方言の矯正は、ロイヤルファミリーからしても時代遅れでしょうし、彼女が提唱するジェンダー平等や女性の権利に反しているとも言えるからです。
一方で、「公務や一般市民との交流にも役に立つ呼吸法は、取り入れていてもおかしくない」と、元王室担当編集者のダンカン・ラーコム氏は言っています。
ラーコム氏はUK版『ELLE』に対し、「キャサリン妃は公の場でスピーチを行う際、専門家からアドバイスを受けました。メーガン妃も、何かしらのトレーニングを受けていてもおかしくはありませんね」と語っています。
また、メーガン妃がこれからもアメリカ英語を使い続ける予定でいること、そして、イギリスの貴族階級や上流階級に生まれたかのようなポッシュ(=上流階級らしいさま)な話し方に変えるつもりはないと断言しています。
ちなみにキャサリン妃は、2011年のロイヤルウエディングの直前、ボイストレーニングと呼吸法のレッスンを受けたと言われています。
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とは言っても、メーガン妃も周囲の人たちにつられ、「気づいたらイギリス訛りに!」なんてこともありえる話です。
ハリウッドで方言の指導を行っているパメラ・ヴァンダーウェイ氏曰く、「新しい土地に移住すると、その土地に住んでいる人たちの話し方に影響を受ける可能性はとても大きい」ということです。「自分が属したいと思っているグループの話し方になってしまうのは、ごく自然なことです」と英「ガーディアン」紙に説明しています。
さらに、「人間は訛りやアクセントによって、その人が属しているグループを識別します。メーガン妃は王室の一員であるため、ある意味イングランドのグループに属しているのです。そのため、彼女は意識的あるいは無意識に、イギリス英語を使い始めるかもしれません」と続けています。
イギリス英語にもさまざまな訛りがあり、王室メンバーの話し方も時代に合わせて変化しているそうです。
スピーチコーチのジョン・フレミング氏は、王室メンバーの言葉の最後の「R」の発音が以前よりもライトになったと指摘し、ヴァンダーウェイ氏はチャールズ皇太子の話し方がここ数年の間に激変したことを明かしています。
「言葉は生きているので、話し方も環境によって変化し続けるものなのです」と。
初のソロプロジェクトとしてチャリティ料理本をサポートし、その発売記念パーティではスピーチを披露していたメーガン妃。その堂々たる姿から、彼女にスピーチのレッスンは必要ないことは一目瞭然かもしれませんね。
イギリスでアメリカ英語を貫く姿勢も素敵ですが、イギリス英語で話す彼女も見てみたいものです。
From ELLE UK
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Translation / Reiko Kuwabara