新聞社の告発で日本をも揺るがす一大スキャンダルに発展した森友問題。文書改ざんが事実なら政権はおろか、日本そのものの資質を問われ、我々国民も“政治ごと”では済まされない事態にまで来ている。おまけに近頃の政治家は不倫だ、暴言だとスキャンダルまみれ(呆)。同じ国民ながらほとほと愛想が尽きそうだ。そこで、筆者は世界に目を向けてみることにした。日本だけじゃないだろう、こんなにスキャンダラスなのはと。すると、出てきた出てきた、世界のスキャンダル。ということで、今週は「金と愛にまみれた世界の政治家スキャンダル」をまとめてみる。

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日本の不倫政治家なんて可愛いもの!? タイには120人の妻を持つ野獣系政治家がいた

 昨年から男女問わず何人もの政治家の不倫が暴かれている日本。政治家だからどうこうの話ではないが、やはり道徳心から考えてみても「不倫は不貞行為」であり、許されるものではない。同じく不倫が許されないのはもちろんの事、日本と同じく道徳心を大切にするタイの地方でとんでもない政治家の不倫スキャンダルが発覚した。

 首都バンコクから90km離れた地方都市のフロムニー地区で起きたスキャンダルで、地元の建設会社社長で政治家のタンボン・プラサートに「100人以上の妻がいる」というタレコミがあったのだそう。んんっ!? 100人? とんでもない浮気野郎でさながらタイのタイガーウッズというのが最初の印象。いや、待てよ。タイも一夫一妻制で重婚は認められていないはず。となるとこのプラサートは政治家なのにも関わらず思いっきり法に触れていることになる。しかもただのタレコミで嫌がらせの可能性もあるにもかかわらず、あっさり事実だと認めたというから驚き&呆れる。ちなみに現在58歳のプラサートは17歳で初めての結婚をしてからずっと若い娘を嫁にもらい続けているとか。なんでも、「歳をとった女性は口うるさいから」なのだとか。おいおいおい、政治家としても人としても完全アウト〜な発言。だが、よほどの権力者(財力)なのだろう。その後、法の裁きを受けたかどうかは情報がないが、本人に悪気は一切ないようで、今までと変わらぬスタイルを貫いているとか。ん〜金と権力って法に勝ててしまうのか。目を伏せたい事柄だが、またこれも現実なのだ。

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国民総怒り?! アメリカの血税無駄遣いサンプルが酷い件

 我々が日頃頑張って働き納める税金。それらをパッパカパッパカ使われるのは本当に腹が立つ。日本の税金の使途にも理解しがたいものがあるが、アメリカではそりゃないだろう?! と暴動が起きかねないとんでもない税金の使われ方があったのでここにお知らせしておきたい。それは“有給停職費用”である。  

 どういうことかというと、アメリカは政府職員の中で不正を働いた者や勤務態度に問題がある者に対し、即刻クビではなく、有給停職期間を設けているのだとか。なんだって〜?! これは甘すぎやしないだろうか。さすがに日本もそんな都合のいい制度はない(はず)。ちなみにいくらこの有給停職費に血税が当てられたかというと、日本円でおよそ20億円。他国のことながら腸が煮えくり返りそうだ。さらに知りたくない情報だろうが、勤務態度に問題があった職員の何が問題だったかというと、1日の勤務の中で6時間をAV鑑賞にあてていたしい。そんな奴にも“有給停職”という甘い蜜が与えられる世知辛い現実。周りの同僚たちも真面目に働くのがアホらしくならないのだろうか? 体制や環境など色々疑問は尽きないがこれだけ言わせてほしい。トランプさん、決めセリフの「You are fired!」はこの職員に浴びせるべきではないだ?

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あの手この手で手中に収めた! 中国政治家の不正蓄財がとんでもない

 政治と金は切っても切れない関係というのはもはや周知の事実。収賄事件や不正献金などの事件を見ても、日本のみならず世界中の政治家があの手この手で金を懐に入れようと必死なのだ。中でもとんでもない額の不正蓄財を保持する政治家が中国にいた。  

 彼の名は周永康。中国最高指導部のメンバーで、石油業界で名をはせる実力者だ。国有企業トップという経歴と政治家という権力を利用し着々と不正蓄財を増やしていき、汚職疑惑で立件された際差し押さえられた財産の総額がなんと1兆5000億円というとんでもない額だった。ちょっとした国の国家予算レベルを周永康は一代で溜め込んでいたのだ。す、すごすぎる。ちなみに周永康は明るみになった悪事の代償(国家機密漏洩、汚職など、数々の悪事をはたらいていた)として、無期懲役を言い渡され、政治的権利の終身剥奪、個人財産没収という人生すべてを投げ打つことに。死刑になってもおかしくないところ、命拾いできただけでも周永康は強運なのかもしれない。金に翻弄され人生まで見失うぐらいならお金なんていらないのかも、とも思う。

Text / Megumi Sawamura
Edit / Saori Moriyama