そう遠くはない将来、ウィリアム王子が国王になったさいには、ケンブリッジ一家にたくさんの変化が訪れます。
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Why Princess Charlotte Won't Automatically Inherit the Title of Princess Royal
―キャサリン妃は王妃になり、ジョージ王子の王位継承順位は3位から2位へ繰り上がります。
そして、シャーロット王女には“プリンセス・ロイヤル”の称号が与えられる予定なのです。しかし、シャーロット王女がその称号を手に入れるまでは、しばらく時間がかかるそうです。なぜなら現在、他のロイヤルメンバーに“プリンセス・ロイヤル”の称号が与えられているからだそうです。
ハリー王子の伝記『Prince Harry: The Inside Story(原題)』の著者でロイヤルエキスパートのダンカン・ラーコム氏は、「プリンセス・ロイヤルの称号は、イギリス国王の長女に与えられるもの」と解説しています。
また現在、エリザベス女王の長女で、チャールズ皇太子の妹であるアン王女がその“プリンセス・ロイヤル”の称号を名乗っていることが説明されています。「その称号は一生涯使うことができるため、シャーロット王女は現在のプリンセス・ロイヤルが亡くなるまで待たないといけないのです」と説明しています。
しかし、アン王女が亡くなったとしてもその称号を自動的に受けられるわけではないそうです。
シャーロット王女にプリンセス・ロイヤルの称号を授けるかは、国王(つまりウィリアム王子)に委ねられているそうです。実はアン王女もプリンセス・ロイヤルを与えられるまで、20年以上も待ったそうなのです。
「1965年からプリンセス・ロイヤルを名乗るものがいなかったのですが、アン王女は彼女の母であるエリザベス女王が、1987年にプリンセス・ロイヤルの称号を彼女に与えるまでずっと待っていたのです」とラーコム氏は説明します。アン王女の前は、ジョージ5世の長女メアリー王女で、1932年から1965年までその称号を用いていました。
3歳のシャーロット王女は、プリンセス・ロイヤルの称号があることも、その称号を名乗ることの意味も、まだ理解していないかもしれない。
ラーコム氏いわく、「イギリスには昔から、結婚する前にプリンセス・ロイヤルと一夜を共にした男性は大逆罪に問われ、死刑を処される!という法律があったのです。ですのでシャーロット王女の未来のボーイフレンドは気をつけた方がいいかもしれませんね(笑)。とはいえ、ウィリアム王子とキャサリン妃は、シャーロット王女が結婚するまではプリンセス・ロイヤルの称号を与えないと思います」。
シャーロット王女はプリンセス・ロイヤルを名乗るまで、何年ほど待つことになるのかは誰にも分かりませんが、ロイヤルファミリーの王位継承とともに見守っていきたいですね。
From Harper’s BAZAAR
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Translation / Reiko Kuwabara