式は王室ですが、警備費用はまさかの国民負担だったからなのです。
Princess Eugenie Wedding
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現地時間2018年10月12日11時(日本時間20時)から開催されたイギリスのユージェニー王女&ジャック・ブルックスバンクのロイヤルウエディング。
さぞかし英国全体は2018年2回目のロイヤルウェディングによって、お祝いムードに盛り上がっている!のでは…と思っていたら、中には反対派の人もいるもようなのです。
そこには、ユージェニー王女は王位継承権9位である上に公務を行っていないからなのでしょうか…。
そのうえ、結婚式にかかる費用が税金から支払われるため、イギリスでは「王室が自己負担するべきだ!」との声もあがっているようです。
王室制度に反対する市民団体のリパブリック(Republic)は先日、英国王室がユージェニー王女の結婚式費用を全額負担するよう求める嘆願書を作成。すでに、4万人の市民が署名に協力したと言われているのです。
バッキンガム宮殿はそれを受け、挙式とエリザベス女王が主催するレセプションは、ロイヤルファミリーが支払うと発表しました。ですが…警備に関しては、警察が考慮すべき問題であるため、その費用を支払う予定はないということ…。
挙式当日の警備は、テムズバレー警察が担当。
ハリー王子&メーガン妃のウエディングと同じように、ユージェニー王女&ジャックも式に一般客を招待し、ウィンザーの街中を馬車でパレードすることになっているため、厳重警備が必要となります。テムズバレー警察は当日、街中に複数の警察犬を連れた警官が巡回させ、交通規制を実施し、武装・非武装の警察を配置させるとのこと。警備にかかる費用の援助を内務省(Home Office)に求めるとのことですが、それも結局、税金から支払われることというのはかわないのですが…。
セキュリティにかかる総額は明らかになっていませんが、2018年5月に行われたハリー王子&メーガン妃の結婚式では、警備だけで200万〜400万ポンド(約2.9億〜5.9億円)かかったとのウワサです。
イギリスのPA通信は、2011年に行われたウィリアム王子&キャサリン妃のウエディングでは635万ポンド(約9.4億円)の警備費用がかかったと報じています。
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内務省に交付金の申請書を提出する予定
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テムズバレー警察のマシュー・バーバー氏は、英ニュース専門局『Sky News』の取材に対して「サセックス公爵夫妻(ハリー王子&メーガン妃)のウエディングには、複数の警察組織が関わっていたため、警備体制はとても複雑でした。われわれや他の組織にかかった費用の総額はまだ確定していません」「費用が決定次第、その情報を公開し、内務省に交付金の申請書を提出する予定です」とコメントしています。
警備だけでも膨大な費用がかかるのですが、英「BBC」曰く、それ以外にも国民が負担しなければならない費用があるということ。
ウィンザー&メイデンヘッド議会の公式ウェブサイトに掲載された予算報告書には、ハリー王子&メーガン妃の結婚式が行われた際、街の維持管理に49万5000ポンド(約735万円)、臨時駐車場の設置に7万5744ポンド(約1125万円)、トイレの提供に10万8000ポンド(約1600万円)など、総額120万ポンド(約1.7億円)を費やし、そのうち7万3332ポンド(約1000万円)は、メディアからの謝礼や駐車場の料金から賄うことができたと記されています。
その他、ウエディングケーキや装花、ウエディングドレス、エンターテインメントなど、個人的に選んだものはロイヤルファミリーが支払う模様。
2018年の王室助成金は8200万ポンド(約121億円)というから、その一部が結婚式の費用に充てられる見込みです。…となると気になるのが、挙式翌日に行われるパーティーの費用です。こちらも盛大に行われるようだすが、その費用は誰が支払うのか? とても気になるところです…。
From Harper’s BAZAAR UK
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Translation / Reiko Kuwabara