兄弟の絆が強いことで有名なウィリアム王子&ハリー王子。こんなことで、2人の信頼関係が崩れることはないとはわかっていますが…。しかしながら曽祖母の遺産相続が、なぜ弟のハリー王子の方が多かったのでしょうか? ハリー王子のほうがお気に入りだったのでしょうか? ここで理由を説明しましょう。

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 Why The Queen Mother Left More Money To Prince Harry Than Prince William  

 ウィリアム王子とハリー王子の兄弟は、それぞれ30歳の誕生日にダイアナ元妃の遺産1000万ポンド(約14億円)を受け取りました。

 実はエリザベス女王の母で、“クイーン・マザー”として国民に親しまれていたエリザベス皇太后も、2人に財産を残していたことが明らかになったのです。しかも、弟のハリー王子のほうが兄ウィリアム王子よりも多かったというのです…。

 
 2002年に他界したクイーン・マザーは生前、自分が所有していたお金のうち3分の2を信託基金としてひ孫である両王子に残しました。それにより王子たちは、それぞれ同額の1400万ポンド(約19億円)を受け取ると思われていたのですが、蓋を開けてみればハリー王子のほうが圧倒的に金額が多かった模様なのです。

 その理由は、クイーン・マザーがハリー王子のほうをかわいがっていたから…ではなく、王位継承順位とそれが将来王子たちに与える影響を考慮した上でのことだったそうなのです。

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 英『BBC』によれば、王位継承順位第2位のウィリアム王子は将来、「君主として所有したり、相続したりするものがある」とし、しかも、父チャールズ皇太子が国王になれば「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を受け継ぐため、経済的状況もだいぶ変わるそうなのです。

 また、英「ザ・エクスプレス」紙が報じるところによれば、ウィリアム王子は現在、父の収入源となっているコーンウォール公領の広大な土地(約530平方キロメートル!)を譲り受け、そこから得た収入によって公務やチャリティ活動、プライベートなアクティビティを行っています。

 クイーン・マザーは、「ウィリアム王子のほうが、ハリー王子よりも多くの財産を手に入れることを見越していた」ということのようです。
  

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 2002年には、クイーン・マザーの資産をすべて娘のエリザベス女王が相続したと報じられています。

 さらに英『BBC』によれば、クイーン・マザーの推定総資産は約7000万ポンド(約99億円)で、中には芸術作品やファベルジェ家によって作られた「インペリアル・イースター・エッグコレクション」、貴重な宝石なども含まれています。

 母から受け継いた芸術作品を、女王は王室の美術コレクションを管理するロイヤルコレクションに渡しており、それらは現在王室が所有する宮殿や公邸に飾られているそう。

 英国王室の未来についても、しっかりと考えていたクイーン・マザー。娘だけでなくひ孫の心配もしていたなんて、実に心温まるストーリーですね。
 


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Translation / Reiko Kuwabara