初公開となる作品も展示されるので、ロイヤルファンは要注目です。

Royal Portraits

 2018年11月に70歳を迎えるチャールズ皇太子。それを記念して、個人的なアートコレクションからの未公開スケッチを含め、愛する家族の肖像画を貸し出すことになりました。 

 その作品が展示されるのは、今夏バッキンガム宮殿で開催される『Prince & Patron』展。100点以上に及ぶ作品が展示され、厳選された作品のなかには、初めて一般公開される息子ウィリアム王子やハリー王子の肖像画も。

 2009年に画家のニッキー・フィリップスが手がけた油絵のスケッチは、ブルーズ・アンド・ロイヤルズ(近衛騎士第二連隊)の制服をまとった兄弟を描いたもの。普段は、グロスターシャーにあるチャールズ皇太子の私邸ハイグローブにかけられています。
     

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 皇太子の父フィリップ王配を描いた鉛筆画も、今回初公開となりました。
 

 1983年にブライアン・オーガンが完成させたこちらは、現在はナショナル・ポートレート・ギャラリーに展示されています。 
   

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 1973年にマイケル・ノークスが描いた皇太后(クイーン・マザー=エリザベス女王の母)の油絵スケッチも、チャールズ皇太子が自ら選んだパーソナルな1点。1972年のエリザベス女王とエディンバラ公の銀婚式を記念して描かれたもので、皇太后はヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリー・ブローチを身につけています。

 来場客用のオーディオガイドで、チャールズ皇太子は「私は、この作品が皇太后を見事にとらえていると思いますし、何より、彼女の人となりの本質を思い出させるので、アーティスト本人から直接購入しました。クラレンス・ハウス(皇太后の元住まいで、現在はチャールズ皇太子夫妻がロンドンで住んでいる家)にいる際は、たびたび感心しながらこの作品を眺めています」と語っています。
 

 展覧会は夏のバッキンガム宮殿の公開に合わせて、2018年7月21日から9月30日まで開催。

 毎年恒例となっている宮殿の公開では、セレモニーや公式イベントなどに使われる19もの大広間が見られるほか、見事な庭園を歩くこともできます。この夏イギリスに行く予定がある人は、ぜひスケジュールに追加を。

From Harper’s BAZAAR UK
Photograph /Courtesy of Nicky Philipps, Bryan Organ, Michael Noakes
Translation / Mitsuko Kanno