毎年5月15日は、国連が定める「国際家族デー」であることはご存知でしたか?
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世界的規模で各国が、家族を取り巻く問題に対し認識を高め、それに取り組む能力を強めるべく定められた日なのです。
そこで、さまざまな家族の関係や確執そして愛を描いた名作映画を、ここにラインナップしました。家族について、改めてゆっくり考えるきっかけを作ってみてはいかがでしょうか?
『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)
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『サウンド・オブ・ミュージック』
1965年公開
名門トラップ家の7人の子の家庭教師となった、歌が大好きな修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)。最初は厳格な家庭に戸惑うものの、もち前の明るさや歌の力で、子どもたちの心を開いていくストーリー。そんななか、やがてナチス台頭に揺れる時代の波が一家にも襲いかかります…。時代を超えて永遠に愛される、名作ミュージカルです。
『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)
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『ライフ・イズ・ビューティフル』
1997年公開
“イタリアのチャップリン”と称される名優ロベルト・ベニーニが、監督・脚本・主演を務めた感動&激動のドラマ。1939年、ユダヤ系イタリア人グイド(ロベルト)はドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)に恋をし結婚します。やがて息子も生まれ、一家は幸せな日々を送っていたのですが、ナチスの強制収容所へ送られることに……。グイドの無償の愛は、涙なしでは観られないでしょう。
『リトル・ダンサー』(2000)
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『リトル・ダンサー』
2000年公開
舞台は1984年、イギリス北部の炭鉱町。11歳の少年ビリー(ジェイミー・ベル)は、ふとしたことからバレエ教室に飛び入りし、そしてバレエに夢中になります。教室のウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)もビリーの才能を見出しますが、厳格な父(ゲイリー・ルイス)は猛反対。ですが、ひたむきなビリーの姿は、次第に父の心も動かしていくのでした…。ビリーが胸に秘めた思いを、力強いダンスで表現するシーンは必見です。
『アイ・アム・サム』(2001)
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『アイ・アム・サム』
2001年公開
知的障害のため7歳児程度の知能しかもたないサム(ショーン・ペン)は、娘ルーシー(ダコタ・ファニング)と共にささやかに暮らしていました。ですが、「養育能力がない」と判断したソーシャルワーカーに2人は、引き離されてしまいます。敏腕弁護士のリタ(ミシェル・ファイファー)に頼んで娘を取り戻そうとしますが、そんなお金もなく……。ビートルズのサウンドに乗って描かれる、親子の絆にホロリしてみてください。
『ビッグ・フィッシュ』(2003)
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『ビッグ・フィッシュ』
2003年公開
死期が迫った父エドワード(アルバート・フィニー)が息子ウィル(ビリー・クラダップ)に語る己の人生の回想と、父と子の和解をファンタジー風味たっぷりに描いたティム・バートン監督のヒット作。青年時代のエドワードを、ユアン・マクレガーが演じました。“誰も信じないホラ話”を意味するタイトル、「ビッグ・フィッシュ」が表すものとはなんなのでしょう…。
『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)
Everett Collection/Aflo
『リトル・ミス・サンシャイン』
2006年公開
4部門でアカデミー賞ノミネートを果たした、ファミリーロードムービー。美人コンテストに出ることを夢見る少女オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)が、ひょんなことから全米美少女コンテストの地区代表に選出。一家はボロボロのミニバスに乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことになりますが、当然ながら道中は波乱まみれに…。強烈な家族の面々が実に味わい深く、笑って泣けるストーリーです。
『幸せのちから』(2006)
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『幸せのちから』
2006年公開
https://www.youtube.com/watch?v=INXeN9MlDt4
ホームレスから億万長者になった実在の人物、クリス・ガードナーの半生と父子愛を描いた感動ドラマです。場所は1981年のサンフランシスコ。妻リンダ(タンディ・ニュートン)に出て行かれてしまったセールスマンのクリス(ウィル・スミス)は、息子クリス(ジェイデン・スミス)との生活を支えるべく証券会社の養成コースを受講するですが……。実際の父子である、ウィル&ジェイデンが演じたことでも話題となりました。
『マンマ・ミーア!』(2008)
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『マンマ・ミーア!』
2008年公開
ABBAのヒット曲をベースに、グローバルな成功を収めたミュージカル映画。ギリシャの小島で宿を営むシングルマザーのドナ(メリル・ストリープ)。そんな彼女に女手ひとつで育てられた娘ソフィ(アマンダ・サイフリッド)。やがて結婚式を控えたソフィは、母の日記に書かれていた“自分の父親かもしれない”3人の男に、ドナには内緒で結婚式の招待状を出したのでした…。本当の父親は判明するのか? 2018年8月24日(金)に日本公開となる続編も、実に待ち遠しいところ。
『チョコレートドーナツ』(2012)
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『チョコレートドーナツ』
2012年公開
1979年のカリフォルニア。ショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)は、母に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)とともに3人で暮らそうとします。ですが、ゲイのカップルというだけで司法の壁や周囲の偏見に阻まれ、マルコと離ればなれになってしまう…。血の繋がりはなくとも強く結ばれた3人は、実際の家族よりも「家族らしい」と言えるかもしれません。
『8月の家族たち』(2013)
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『8月の家族たち』
2013年公開
とある夏の日に、父親が失踪したことを知らされ、オクラホマの田舎にある実家に集合した3姉妹とその家族。毒舌家だが闘病中の母バイオレット(メリル・ストリープ)が迎えるのですが、彼ら彼女らは本音をぶつけ合い、次第に家族の秘密が明らかになってゆきます。ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ、ジュリエット・ルイスら、豪華キャストのバトルとドラマを見守ってください。
『インターステラー』(2014)
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『インターステラー』
2014年公開
クリストファー・ノーラン監督 × 一流キャストで魅せる、壮大なSFドラマ。人類滅亡を食い止めるべく、その解決策を地球の外に見出したジョセフ(マシュー・マコノヒー)たちの苦悩や愛が描かれています。宇宙空間や未知の惑星の描写に圧倒されながら、根底を流れる家族の愛の物語をぜひとも堪能してください。いまや一躍トップスターになった、ティモシー・シャラメも出演しています。
『20センチュリー・ウーマン』(2016)
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『20センチュリー・ウーマン』
2016年公開
舞台は1979年、カリフォルニア・サンタバーバラ。思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩むシングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、ルームメイトのアビー(グレタ・ガーウィグ)と、ジェイミーの幼なじみジュリー(エル・ファニング)に助けを請います。ちょっと不器用な登場人物ばかりで、愛おしさ溢れる名作です。