この大ヒットを打ち立てることに成功した理由には、久々のシリーズ最新作であること、そして人気キャラクターたちの復活など、多くの興味をそそるネタが複合的に目白押しとなったからとされています。
成功するためには、ネタバレは重要か?
今後数年間『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演したキャストたちは、ディナーテーブルを囲んでの映画議論会に際し、銘々に質問が向けられたら、誰もがそそくさと肩越しにちらりと後ろを振り返るように、受け流すことになるでしょう。
彼らが昨冬TV番組『ジミー・キンメル・ライブ』で、司会者ジミー・キンメルとのインタビューで明らかにしたように…。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演するということは、トップシークレットのセキュリティレベルが敢行されたエンターテイメントという名の空想上を生きなくてはならないことを意味するのです。
まずはエイブラムス監督とキャスト陣が、ジミー・キンメルとのインタビューに臨んだ様子を観てみましょう。アダム・ドライバーは、エイブラムス監督の様子を伺っている様子にご注目してください。
J.J.エイブラムス監督の横に座ったキャストのアダム・ドライバー、キャリー・フィッシャー、ジョン・ボイエガ、デイジー・リドリーらは、キャスティングのプロセスや撮影の一切について、今でも秘密保持契約が継続していることを明らかにしていました。
トーマス・ジェファーソン(元アメリカ大統領)が誰であるかを、ベン・カーソン(名医)に尋ねたように…。ある時キンメルは、ドライバーに対し彼が演じるキャラクターのカイロ・レンが、「ヘルメットを脱いで映画に登場しているとしたら、どう思うか?」と尋ねたそうです。「わ…私は…わかりません…私が話すことができる場合ですか?」、ドライバーは彼の広報担当者であるかのように質問を受け付けるエイブラムス監督を見つめます。
上映前のキャストたちは、まるでバッドマンのよう
またキャストたちは、オーディションの台本を家に持ち帰ることを許されなかった理由について語っています。オーディションに通い詰めていたボイエガは、ある種の二重生活(彼曰くバットマンのような生活)を送っているように感じたと述べています。
その後、リドリー、ボイエガ、ドライバーらは、役柄を手に入れても誰かに話すことすらできなかったとキンメルに語りました。ドライバーは、このような役柄 で素晴らしい時間を過ごしたことを心から感じていましたが、妻に話していませんでした(ちなみに、エイブラムス監督は彼女に話していたとのこと)。
こうして我々は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の製作が発表されて以来、秘密が厳重に守られていたことを知ったのでした。そして、情報はエイブラム ス監督とディズニーの管理下で慎重に公開されていたのです。このように公開前のネタバレが、これほどなかったという事実は驚くべきことなのです。
これは明らかに、インターネット時代だからこそ熱望される映画の詳細情報を完全に保護するために取られた特別措置であり、それが見事に成功したということ でしょう。そうでなければ携帯電話で撮られた1枚の画像がリークされたりして、ルーク・スカイウォーカーの行方がバレバレになってしまっていたでしょう。 俳優のプライベートに至るまで、エイブラムス監督が握っているすべての内容の制御量は信じがたいほどの量だった思います。ファンが精神病的になってプロッ トの詳細を探ろうというときに、それこそが必要なことなのです。
少なくともキャストたちは数週間以上にわたって、何百万人ものファンのためのこの映画を台無しするような潜在在的な要因を排除していったことでしょう。それは恐ろしいほどのプレッシャーに耐えながらの生活だったかと思われます。
Source / ESQUIRE US
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。