昨年、『スティーブ・ジョブズ』で 
オスカー主演男優賞にノミネートされた 
マイケル・ファスベンダーが 
このたび演じるのが、人気ゲームの 
実写版『アサシン クリード』の
主人公カラム・リンチと、 
その先祖であるアギラール。 





今回、来日したマイケル・ファスベンダーに
ここでしか聞くことのできない話を
メンズ・プラス編集部が聞いてきました!

映画『アサシン クリード × マイケル・ファスベンダー

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メンズ・プラス編集部(以下、編集部):本作の見どころとして、主にアクションシーンが挙げられるかと思われます。大半のアクションを実際に演じられたとのことですが、1番大変だったアクションシーンまたは準備期間が長かったシーンはどちらのシーンになりますか? 

マイケル・ファスベンダー(以下、ファスベンダー):まず、準備期間についてですが、すべてのアクションを同時に撮影していたため、準備期間は限られていましたが、そのなかで何度も繰り返しアクションシーンに励んでいました。 

1番大変だったシーンは、作中で2回目に追体験するシーンですね。そのシーンでは、火を使用したこともあり、とても暑かったのです。また、鎖で繋がれた状態で闘うという大変な要素が多々ありました。とにかく、大変なシーンで今でも覚えていますよ。 
 

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写真:マイケル・ファスベンダーが大変なシーンであったと語る、鎖で繋がれているシーン。着用している服も重かったようで、暑さが倍増したようです。© 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.  

編集部:本作に惹かれた理由の1つとして、「DNAに祖先の体験が含まれているということに惹かれた」と以前話されていましたが、ご自身で何かキッカケになるようなことはあったのでしょうか?

ファスベンダー:祖先の体験に興味があったわけではないのですが、自分の祖父や祖母から実際に話を聞いて非常に影響は受けています。未だに仕事またはプライベートで息詰まってしたときは、先祖に祈りを捧げていますね。遺伝子のことを考えると、全人類の60%がジンギス・ハンと繋がっているみたいなので、もしかしたら僕も繋がっているのかもしれないね(笑)。



マイケル・ファスベンダー演じるカラムとアギラールの魅力とは?

編集部:本作では、カラムやアギラールのどの部分に惹かれて演じてみたかったのでしょうか?

ファスベンダー:本作の場合は、ゲームの持つ世界観に惹かれましたね。最初に話を受けたときは、まず脚本がありませんでした。ゲーム会社のユービーアイソフトが僕に「アサシン クリード」の世界観について説明してくれました。 

DNAの記憶という点に、まず惹かれました。ファンタジーの世界観のなかでも、もしかしたら科学的に可能なのかもしれないと思わせられたことにも惹かれましたね。あとは、アサシン教団とテンプル騎士団の対立について、もの凄くドラマチックなことを確認しました。「エデンの園」から、ずっと繋がっていることが面白く感じましたし、アニムス(遺伝子の記憶を辿ることができる装置)はタイムマシンのようなものであるし、アクションも盛り沢山ですからね。

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写真:本作で1人2役を演じている、マイケル・ファスベンダー。カラムのアクションシーンでは、彼の鍛え上げられた肉体が露わになります。© 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.


編集部:本作では、カラムとアギラールの2役を演じられていますが、役作りを行う上で誰かに相談したり、アドバイスをもらったのでしょうか? それともご自身のアイデアでキャラクター像を作り上げたのでしょうか?

ファスベンダー:役作りについては、カーゼル監督との共同作業でしたね。参加した際に脚本が無かったため、最初はワークショップをやったり、アイデアを練っていくうちに少しずつ役作りを行いました。そのため、カラムとアギラールの2人のキャラクターは、その都度に肉付けしながら、最終的なキャラクター像を作り上げたのです。現場でも、監督とアイデアを出し合ったり、確認し合いながら、色々なことを試しながらキャラクター像をより進化させたのです。 
 





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写真:アギラールを演じるシーンでは、クラシカルな建物の屋根を走り回るなどアクションシーンがてんこ盛り。クールに敵から逃げるシーンは圧巻です!© 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.

『アサシン クリード』シリーズ続編の可能性は?

編集部:ゲームに出てくるアニムス(遺伝子の記憶を辿ることができる装置)は、映画版とデザイン面が異なっています。本作では、祖先の記憶を辿る時にダイナミックな動きがあり、とても印象的でした。アニムスを表現するに渡り、プロデューサーまたは俳優として、どのようにこだわられたのでしょうか?また、アニムスのシーンで大変だったところはありましたか?

ファスベンダー:我々にとって、アニムスをどう作るのかはとてもチャレンジングでした。ゲームの中では、アニムスは普通の椅子なのです。ゲームの中では椅子に座ったら、すぐに追体験を始められるのですが、映画で椅子を使ってのシーンを描くとなると、カラムがとても受け身なイメージになってしまうのです。我々は現代と過去の2つの軸を魅せたかったので、できるだけカラムに祖先のアギラールとの体験を体現できるようなことが欲しかったのです。僕の出したアイデアは、水槽のような場所にカラムが入って追体験を行うことでした。でも、もっと良いアイデアが出たため、本作で観ることのできるダイナミックなシーンとなりました。 
 


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写真:本作で注目のアニムス。DNAの記憶のみならず、その動きまでシンクロさせてしまう、少し危険な装置。© 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.

編集部:作品が完成するまで6年間かかり、とても思い入れがあると思われるのですが、だからこそ主演のみならずプロデューサーとしても参加したのか、それとも元々プロデュースしてみたいというタイミングで話がきたのでしょうか? 今後、俳優のみならず監督やプロデュースに興味があるのでしょうか?

ファスベンダー:実は私の製作会社、DMCが以前2万ドルほどの小さな映画を作ったのですが、やはりそれだけではやっていけないということで、大作を始め中規模の作品なども手掛けたりします。6年前にゲーム会社、ユービーアイソフトが私たちの元にやって来て、ゲームの映画化をしたいと話をしました。そして、その時に説明を受けた世界観に圧倒されながらも、僕は魅了されました。そのため、俳優のみならず製作者としても、共同制作をしたいことを条件として、映画化が実現されました。 



今後、制作はもちろんのことですが、監督としても挑戦してみたいですね!

編集部:本作を鑑賞したところ、もしかしたら続編の可能性があるのではと思っています。しかし、先日俳優業を休業するかもしれないと話されていました。はたして、続編は制作されるのでしょうか?

ファスベンダー:まあ、とりあえず様子を見てみましょう(笑)実は、我々は非常に良い感触を得ていまして、ユービーアイソフトも「とても前向きに検討したい」と話してくれています。そのため、続編の可能性はあるかもしれませんね。 
 




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マイケル・ファスベンダーのプロフィールと映画の詳細

マイケル・ファスベンダー(Michael Fassbender) 
1977年4月2日生まれ。ドイツ出身の俳優。代表作は『スティーブ・ジョブズ』、『X-MEN』シリーズ、『それでも夜は明ける』など。昨年行われたアカデミー賞で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことは記憶に新しい。これまで幅広い役を演じ、ハリウッドを代表する演技派俳優として注目されている。端正なルックスを誇っているため、過去にアメリカの映画レビューサイト「TC Candler.com」が毎年発表する“世界で最も美しい顔 100人”の1位に輝いたことがある。ファンサービスを欠かすことのないナイスガイとして、世界中のファンから愛されている。昨年のアカデミー賞で助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルと交際中で、美男美女カップルとしても注目されている。

『アサシン クリード』 
2016 年/アメリカ/カラー/英語/116分
原題:ASSASSIN’S CREED
配給:20世紀フォックス映画
3月3日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー  
© 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.







公式サイト
>>>http://www.foxmovies-jp.com/assassinscreed/

映画『アサシン クリード』の作品情報ページはコチラ↓
>>>http://www.mensclub.jp/lifestyle/news/assassincreed17_0301_link/



これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
映画「アサシン クリード」予告F
映画「アサシン クリード」予告F thumnail
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編集者:山野井 俊