映画「007」シリーズの次回作は、誰が監督するのでしょうか…。このことは、かなり前から憶測が飛び交っていたのですが、ようやく結論が出ました。それは『トレインスポッティング』や、第81回アカデミー賞で作品賞を含む8部門を受賞した名作『スラムドッグ$ミリオネア』も手がけたダニー・ボイル氏が、同シリーズ第25作の監督を務める予定であることを自ら認めたからです。 

「007」シリーズのプロデューサーらがボイルの監督起用を望んでいると報じられていたのは、先月のことでした。が、その時点では同監督への正式なオファーはまだ出されていませんでした。また、同監督がリチャード・カーティス(映画『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』その他を手がけた脚本家・映画監督・プロデューサー)の新しい映画を監督すると認めたことで、ボイル氏の「007」次回作への関与は疑問視されていました。 

 しかしボイル氏は、彼が監督した新しいテレビ番組『トラスト』の試写会で、「現在の予定では、カーティスからの大型予算映画の後に「007」シリーズの第25作を監督することになっている」とウェブメディア「Metro US」に認めたのでした…。 
  

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Photograph / Eon 

 
「ほんとうにすべてがそれ次第…。私は現在、リチャード・カーティスのある脚本に取り組んでいる。その作品の撮影を、6〜7週間後には開始したいというのが私たちの希望。そのあと今年の終わりには、ボンド映画をやることになっている。ただし、今はふたつを同時進行で取り組んでいる」と、ボイル氏は説明しています。 

 ボイル氏によれば、『トレインスポッティング』や『ザ・ビーチ』などで一緒に仕事をしてきた脚本家ジョン・ホッジ氏と協力しながら「007」のためのアイデアを膨らませて、同シリーズ次回作の脚本に仕立て上げようとしているそうです 

「私たちには、あるアイデアがあった。このアイデアは脚本家のジョン・ホッジと私とで思いついたもので、ジョンは現在それを元に脚本を書いている。そして、「007」の第25作がどんなものになるかは、すべてこの脚本次第。それをすべて手放すというのは、私にとって馬鹿げたこと」と、ボイル氏は述べています。 

 もちろん、今「007」第25作の監督するという予定が入っているからといって、確実に彼が次回作を監督するとは限りません。まだ正式に監督を指名していませんし、同社が今年の終わりまで撮影開始を待てない可能性もありますので…。 

「007」の次回作はいまのところ、米国での劇場公開が2019年11月8日になるとみられています。また、英国での封切りはこれまでの慣例にならって、それよりも先になりそうなので、現在、同シリーズの制作配給会社であるMGMの重役たちは日々、制作進行予定表とボイル氏の現況とをすり合わせながらタイミングを見計らっていることでしょう。

From ESQUIRE UK 原文(English)
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。