初主演映画『アリー/スター誕生』のワールドプレミアでは、ボリューミーなシルエットがドラマチックなヴァレンティノのフェザードレスで圧巻の存在感を放ちました。しかし、それだけではありません。さらなる存在感を示したのは、その映画上映後。レディー・ガガは、8分にわたるスタンディングオベーションを受けたのでした…。
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Lady Gaga Got a Standing Ovation at the Toronto Film Festival
ガガは、監督&主演を務めるブラッドリー・クーパーとともに、トロント国際映画祭に出席しました。そして舞台挨拶に登壇し、上映後にはQ&Aにも応じました。
その際、同映画祭のアーティスティック・ディレクターであるキャメロン・ベイリーが、彼女に「また映画に出演してみたいですか?」と質問すると…。それに対しガガは、「イエス」と答えつつもひとつ条件があることを明かしましています。それは…。
「ブラッドリーに感謝しなければなりません。ブラッドリーやこのステージにいる皆と仕事をして、全員とつながれました。私のキャリアの中でも、最もアーティスティックな経験のひとつとなったのです。これからも女優として活動することには、もちろん興味を持っています。とは言いながらも私は、甘やかされているのでは?って思うのです(笑)。それは、このステージには才能と情熱に満ちあふれた人々にあふれているからです。彼らは、毎日の現場に全力を注いでいます。心臓と血管の血液を一滴も残らず…。ブラッドリーが絶え間なく働き、すべてをささげているサマも見続けてきました。撮影が始まったら、最後まで休むことなく走り続けなければならないのです。ここにいるキャスト&スタッフは全員そうしていました」と…。
そのガガのコメントを聞いた共演者のルーカス・ネルソンは、「ガガはどのシーンでも、渾身の演技を見せていたよ」と彼女を大絶賛しています。
すると観客は立ち上がり、会場は大きな拍手に包まれたのです。共演者からも拍手がおくられると、ガガは涙を流しながらブラッドリーにこう伝えました。ここで彼女が示した条件が明らかになります。
「さっきも言ったと思うけど、この会場には数百人や数千人もの人たちがいるし、1000人中999人が私のことを信じていないかもしれないから、もう一度言います。私がここにいられるのは、ブラッドリーのおかげです。私の限りなく大きな夢をかなえてくれたのです。だから、これからも演技は続けたいです。でも、あなたのような監督の作品でなければ出演はしたくないわ…」と。
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それからガガとブラッドリーはハグし、Q&Aが終了すると、再び観客から大きな拍手が沸いたとのこと。そんな2人が出演し、そんなスタッフたちとの共同作業で完成した映画『アリー/スター誕生』は、2018年12月21日より全国公開予定です。ガガの圧巻の歌声はもちろんのこと、彼女の迫真の演技をスクリーンでぜひ堪能してください。
その前に、予告編でその期待に拍車をかけてください。
From Harper’s BAZAAR
Courtesy of Chris Gardner
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Translation / Reiko Kuwabara