マシュー・マコノヒーはこのたび、ジェームズ・キャメロン監督のヒット作品『タイタニック』のオーディションを受けていたことを明らかにしました。

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 Matthew McConaughey Thought He Had Leo's 'Titanic' Role In The Bag

 俳優のマシュー・マコノヒーが、ジェームズ・キャメロン監督の1997年の大ヒット作『タイタニック』でレオナルド・ディカプリオが演じたジャック役のオーディションを受けていたことを明らかにしました。 
 
 現在、49歳になるマコノヒーは2018年11月3日、「ザ・ハリウッド・レポート」のポッドキャスト「Awards Chatter」にてゲスト出演し、その中でジャック役は自分に回ってくるものと思っていたのですが、「結局、ディカプリオに負けてしまった」と語っていました。 
 
「私は(タイタニックの)オーディションを受けに行ったんだ。あの映画に出たかった…。オーディションではケイト・ウィンスレットも一緒で、オーディションは上出来だったんだ。なんで、これなら役をもらえるという手応えを感じながら帰ったわけだけど、結局ダメだった。そう、ジャック役のオファーは来なかったのだ」とマコノヒー。 
 
「それは冗談でもなく、本当の話だから堪らないよ。あのエージェントには、『おいおい、なんでだ…ちょっと顔を貸せ!』って言いながら、裏路地に連れていきたかったくらいさ」と、続けて話しました。

『タイタニック』の予告編でレオさまの演技を確認してみよう

これはThird partyの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 
 
 マコノヒーとディカプリオはその後、俳優として大きく異なる道を歩むことになりました。
 
 ディカプリオは『タイタニック』の成功を受けて、その後、マーティン・スコセッシやスティーヴン・スピルバーグといった映画界の巨匠たちと一緒に仕事をするようになります。スコセッシとは『ギャング・オブ・ニューヨーク』を、そしてスピルバーグとは、『キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン』を撮り、それぞれ高い評価を得ました。
 
 それに対してマコノヒーのほうは、大成功を収めた一連のロマンチック・コメディ映画に出演して、注目を集めることになります。 
  

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Photograph / (C)Twentieth Century Fox 
 
  
 しかしマコノヒーは、にやけた憧れの男性役を演じて、キャリアの大半を過ごしてきたことを後悔していません。
 
「ああいう仕事は面白かったし、ギャラも良かったし、いろいろ勉強にもなった。ああいう映画の役は、自分の経験をさほど活かさなくてもできる仕事。休日の日でも演技が可能である、気軽にできる役柄だった。『さあ、今日も土曜日を自分にやるぞ!』と言っていたことを覚えているよ」と、続けてコメントしました。さらに、「ああいう役がくるのを楽しみにしていたし、仕事に行くのを楽しんでいたのさ。それに当時はビーチ暮らしで、有名になった後もシャツも着ないで外出したりしていたしね。実際、私はロマンチック・コメディのような暮らしをしていたよ」と続けて語っています。 
 
 そうこうしているうちに、すぐにマコノヒーの時代もやってきます。
 
 彼は『ダラス・バイヤーズ・クラブ』での熱演で、アカデミー主演男優賞を受賞。その後、テレビドラマの『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』、加えて『マジック・マイク』『インターステラー』『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』といった映画に出演して、それぞれ賞賛を浴びました。そんな彼の躍進ぶりを評して、「McConaissance(マコネッサンス)」と呼ぶ映画評論家もいるほどです。 
 
 コミカルな役柄からシリアスな役柄まで、幅広い演技をこれまで披露してきたマシュー・マコノヒー。2019年はどんな役柄を演じることになるのか…、とても気になるところです。

By Nick Pope on November 8, 2018
Photographs by (c) Twentieth Century Fox and Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊