インドのハリウッドとも言われる、ボリウッド出身の女優、米国TVドラマ『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』などで絶大なる人気を博し、メーガン妃の親友でもある女優のプリヤンカ・チョープラー。彼女が、ドレスアップしたり外見に時間をかけたりすることはセルフケアとして大切で、世の女性たちはそれを充分に優先していないと語りました。

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 Priyanka Chopra 

「自分をできる限り美しく見せるというのは、必要悪だと思う」と『Allure』誌に対し語ったプリヤンカ。「私自身が人前に出る時はそうするのが好きです。ドレスアップするのが好きです。でも、空っぽで自惚れた人になれと言っているわけではありません。女性にはそういうちょっとした時間を持つことが必要だと思っています。そういう時間が大きな助けになるときがあるのです」と。

 インタビューでは若い頃の夢も明かしてくれた、現在35歳のプリヤンカ。「エンジニアになりかたかったんです。でも当時を振り返ってみると、その頃すでにその夢が自分のものではないということを自分なりにうっすら感じていました。『あなた(私)はエンジニアにはなれない』、ってね」と。

 18歳でミス・インディアに選ばれ、2000年のミス・ワールドで世界No.1になった経験もある彼女。こうした“美人コンテスト”に対し、女性には、他人の意見に左右されずに自分の道を決める権利があるという考えを持ちます。

「今みたいに進化した世の中では、コンテストに出ることが自分にとって唯一の選択肢ではないとわかっているのなら、やってみても良いと思います。そう選択した女性を誰がジャッジできる?」「でも、もちろんもし女性が、物として見なされたり、自分はバカだと思わされたりすることに平気でいることが唯一の選択肢だと思わされるなら、それはとんだ間違いです」と話しています。(次ページへ続く)

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さらに、社会の美の基準が包括的であるかどうかについても語っています。

「サイズもさまざま、モデルに女優に、とても多くの女性たちが力強さを手にしています。でも、本当に変わる必要があるのは、『プラスサイズの女性はあてはまらない』という、社会や男性や人々の考え方の方なのです。あるいは、有色人種の女性は条件に合わないとか、女性自体が条件に合わないという考え方です」「美の基準は見る人によって異なるもの。人はみな違うのですから、世界はそれぞれ異なる美しさを見出す訓練が必要だと思っています」最後に締め括っています。

From Harper’s BAZAAR UK
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Translation: Mitsuko Kanno