ハリー王子&メーガン妃のロイヤルウエディングや、ウィリアム王子&キャサリン妃の第3子ルイ王子の誕生など、おめでたいことが続き、世界中から祝福されている英国ロイヤルファミリー…。
ルイ王子の洗礼式をはじめ、アン王女の娘ザラ・フィリップスの出産、秋にはユージェニー王女の結婚なども控えており、お祝いムードはしばらく続きそうです。
今回は、これまでテレビや映画でロイヤルファミリーを演じたことのある名優スターをご紹介。その瓜二つな姿に、尊敬の念を抱くことでしょう!!
シャーロット・ライリー as キャサリン妃/TV映画『チャールズ3世』(2017年)
女優シャーロット・ライリーは、マイク・バーレット執筆の演劇『チャールズ3世』を基にした「BBC Two」のドラマ版で、強く冷酷なキャサリン妃を演じました。近未来が舞台となる本作はエリザベス女王亡き後から物語が始まり、チャールズ皇太子が王位を継ぐことを巡った問題が描かれています。
シャーロットが演じた本作のキャサリン妃には、王室を守るために、チャールズ皇太子に立ち向かうようにとウィリアム王子を説得する描写もあります。そのためシャーロットはUK版『ハーパーズ バザー』のインタビューの中で、演じたキャサリン妃について次のように語っています。
「彼女はとても現実的な人だと解釈したし、人々に認めてもらえるようにアプローチしました――これはビジネスのような王室。王室を守るために大胆な選択をすることになるけど、それが彼女のネガティブキャンペーンになるとは思いません」とのこと。
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ヴァネッサ・カービー as マーガレット王女 /TVシリーズ『ザ・クラウン』(2016年~)
ヴァネッサ・カービーはNetflixの大人気ドラマ『ザ・クラウン』で、自由奔放に生きたマーガレット王女を好演しています。同役を演じるにあたってヴァネッサは、役作りのためにトイレや寝室の壁など家の至る所にマーガレット王女の写真やポートレートを貼りつけたそうです。
その役作りについてヴァネッサは、『ヴァニティ・フェア』誌のインタビューで「寝室の壁に貼ったのは、浸透作用によって彼女の一部を吸収して、姉妹がどのように違ったのかを明確にしたいと思ったから…」と説明。「起きたとき、まず初めにそれを目にして、少しでもつながることができればと思ったの」と、並々ならぬ想いで役作りに取り組んだことを明かしました。
シーズン3からは、『ハリー・ポッター』シリーズの悪役魔女ベラトリックス・レストレンジで知られるヘレナ・ボナム・カーターが同役を引き継ぎます。
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マット・スミス as フィリップ王配/ TVシリーズ『ザ・クラウン』(2016年~)
ヴァネッサとともに『ザ・クラウン』の人気を支えていたマット・スミスは、口の悪い、若かりしころのフィリップ王配に扮し、これまで描かれることのなかった王配の側面を見事に演じきりました。
「ガーディアン」紙のインタビューでは、“女王の夫”という役どころを以下のように語っています。
「彼は少し、クールな猫のような人だと思っていました。そして彼は自分が望むものを、自分が望んだときに、自分が望んだように、自分が望む人とやるんです。誰にも許可を求めない。妻である女王にさえ…。そんなところも好きです」と。
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ジェナ・コールマン as ヴィクトリア女王/TVシリーズ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』(2016年~)
女優ジェナ・コールマンは、2016年から「ITV」で放送されている『女王ヴィクトリア 愛に生きる』で、エリザベス女王に次いで2番目に在位が長かったヴィクトリア女王を演じています。本作では、ウィリアム4世が崩御したのち、1837年にわずか18歳で即位した女王の波乱に満ちた人生が描かれています。
ジェナは「タイムズ」紙のインタビューで、ヴィクトリア女王と世間の彼女に対する認識について語っています。
「多くの人は、若いころの彼女を知らないと思うわ。私たちが目にしたことのある彼女の写真は、年を取ってからのものだけ…。私がもっていたイメージに、若く、生き生きとして、ロマンチックな女王を結びつけるのは難しかったわ」と。
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ナオミ・ワッツ as ダイアナ妃/映画『ダイアナ』(2013年)
名女優ナオミ・ワッツは、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督がメガホンを取り、ダイアナ元妃の最後の2年間を中心に描いた伝記映画『ダイアナ』でダイアナ元妃を演じました。
本作には否定的なレビューが多かったことを受け、後にナオミは、「リスクはある」と感じていたと言います。「ディレクションが自分が望んだ形とは違っていました…」など、US版『ハーパーズ バザー』に告白してもいます。
「私は魅力的な役に導かれたのです。ダイアナはポジティブなこと、ネガティブなことの両方で多くのことを残していた女性。彼女は、多くの顔をもっていたんです。でも、結局映画には問題があって、私が望む方向とは別の方に進んでいったわ――リスクがあれば、失敗する可能性もあります。船と一緒に沈む運命なら、それを受け入れるしかないわ」と、ナオミ・ワッツは応えています。
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クレア・フォイ as エリザベス女王/ TVシリーズ『ザ・クラウン』(2016年~)
ドラマ『ザ・クラウン』で、1953年の戴冠式からロンドン文化が世界中で花開いた「スウィンギング・ロンドン」の1960年代までの英国女王を演じて、ゴールデングローブ賞に輝いたクレア・フォイ。
2シーズンにわたって同作の先頭に立ってきたクレアでしたが、新シーズンからはオリヴィア・コールマンが中年期のエリザベス女王を演じることになります。しかしクレアは、『ヴァニティ・フェア』誌の取材で新女王に向けたアドバイスを求められると、「女王を演じる秘訣は、誰ももつことはできない…」とコメントしています。
「女王を演じることに、近道なんてないわ。それはオリヴィアが見つけていくことで、きっと彼女は私は見つけられなかった多くのものを見つけるはず。彼女は、私とは全く異なる時代の女王を演じるでしょう。激動の時代で絶え間なく変化、進化し続けているのですから…。女王を演じる秘訣は、誰ももっていないと思いますよ」と。
そして「どんな解釈でも、それもその美しさよ」と締め括っています。
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ダミアン・ルイス as ヘンリー8世 /TVシリーズ『ウルフ・ホール』(2015年)
人気サスペンスドラマ、『HOMELAND』のニコラス・ブロディ役で知られるダミアン・ルイス。彼は「BBC1」で放送され、ゴールデン・グローブ賞(リミテッドシリーズ/TV映画部門作品賞)も受賞した『ウルフ・ホール』でテューダー朝のヘンリー8世を演じました。
ダミアンはヒラリー・マンテルの原作小説から派生したこのシリーズが、かつての英国王をより多様に表現しようとしていると、『ラジオ・タイムズ』誌に語っています。
「本当のところを言うと、少し奇妙なことだけど、ヘンリーのウエストは32インチ(約81cm)で、彼はかなり長い間それを維持していた。その時代の王室では、突出したスポーツマンだったんだ。そして、誰よりも背が高かった――彼の美しく青い白い顔色は、しばしば評論家からも注目されていた。そしてこのドラマの後に、気取って偏執的で、わがままで自己憐憫(れんびん)で冷酷なヘンリーのイメージが出てきんだって思うんだ…」と。
そして、「僕たちは、もっと多様なヘンリーの姿を表現することにだけ集中しようとしているんだ」と、最後にインタビューに答えています。
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エミリー・ブラントas ヴィクトリア女王/映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009年)
映画『プラダを着た悪魔』で、一躍有名女優の仲間入りをしたエミリー・ブラントは、2009年公開の映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』で大英帝国の女王を演じます。そして、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にもノミネートされました。
エミリーはこの役に決まるまで、ヴィクトリア女王についてほとんど知らなかったことを米『Collider』に告白しています。
「私はヴィクトリア女王について、実はほとんど知りませんでした。英国の君主である年配の女性で、不機嫌そうというイメージだったのです。黒いドレスを着ていて、9人の子供がいることは知っていました。それから夫のアルバートが、若くして亡くなっていたことも…。それで全部でした。母はアルバートについて知っていて、ヴィクトリアとアルバートがとても愛し合っていて、情熱的な関係だったことを子供のころに聞かされてはいました…」と。
「でも、彼女について勉強し始めたら、私が想像していたのとは対照的な人だったことを知りました。とても驚いたわ」とエミリー。
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コリン・ファース as ジョージ6世/映画『英国王のスピーチ』(2010)
名優コリン・ファースが、吃音(きつおん=言葉が円滑に話せない疾病、または障害)に悩む英国王ジョージ6世を演じ、彼とその治療にあたった言語療法士の友情を描いた感動作『英国王のスピーチ』。その年の第83回アカデミー賞では作品賞・主演男優賞・監督賞・。脚本賞の主要部門4冠を達成したことは記憶に新しい人も多いはず。
そんなコリンは、「BBC放送(BBC)」のインタビューで次のように語っています。
「ロイヤルファミリーは、そう簡単には近づくことができません。だから、研究することは大変でした。書物に頼りきった感じですね。ジョージ6世の映像は、模倣できるほどの材料がありませんでした。でもその中には、彼の本質のようなものが見える映像があったので非常に役立ちました。彼には人間性と気取らない礼儀正しさがあって、僕はそこに焦点を当てようと思ったんです」と。
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ヘレン・ミレン asエリザベス女王/映画『クィーン』(2006年)
女優ヘレン・ミレンは、ピーター・モーガン(『ザ・クラウン』クリエイター)が脚本を担当した2006年の映画『クィーン』でエリザベス2世に扮し、各方面で高い評価を獲得。アカデミー賞・ゴールデングローブ賞・英国アカデミー賞など、数々の主演女優賞を総なめにしました。
本作ではダイアナ元妃の悲劇的な事故死を受け、ロイヤルファミリーのプライバシーと国民からの要求の間で、どのように対応すべきかを迷い悩む英国王室とトニー・ブレア首相の姿が描かれました。
ヘレンは、アメリカHBO局の新作ドラマ『Catherine the Great(原題)』で、ロマノフ朝第8代皇帝エカチェリーナ2世役を演じることが発表されています。
『ヴァラエティ』誌の取材では、「大きな力をつかんでいた歴史上の女性を、具現化できる可能性にとても興奮しているわ。彼女は女性として政治のルールを書き換え、彼女の名前に“Great”の文字をつけるまでに成功した人よ」と、意気込みを語っています。
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ケイティ・ブライベン asダイアナ元妃
ドラマ『国王チャールズ三世』より。
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From COSMOPOLITAN UK
Translation / Ai Ono