編集される前の『スターウォーズ』を観たことがあるのなら、オリジナル版がかなり荒削りなのはご存じでしょう。まるで、映画学校に入学したての新入生の作品のようです。

この映画を史上最も革新的な作品のひとつにしたのは、特殊効果と映画製作のトリックのおかげだといえます。しかし、こうした評価の多くは後付けのものです。

『スターウォーズ』という映画は、基本的には当時まだ無名の俳優を寄せ集め、ブリキのスーツや着ぐるみを着せて走り回らせただけの作品です。主人公のマーク・ハミルでさえも、電力変換装置を説明するときの気弱なセリフでダメ出しされているほどです。『スターウォーズ』は製作過程で予算超過に陥り、完成までは困難を極めた作品であることも誰もが知っています。編集室にフィルムが持ち込まれた時も、スケジュールが押した状況でした。

ここからが本題です。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』はひどい作品で、優秀な編集に救われたという批評がまことしやかにささやかれていますが、これはフェアな評価でしょうか? どんな映画も、とくに特殊効果がてんこ盛りのSF映画ならば、基本的に編集室で作られるのではないでしょうか。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Was Star Wars Saved in Editing?
Was Star Wars Saved in Editing? thumnail
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ソロモン・ソサエティの動画が結論付けたように、そうした見方は公平ではありません。すべての映画は優れた編集でクオリティが高められており、劣悪な未編集映像をもって作品そのものを評価するのは不可能なのです。つまり、『スターウォーズ』が現在の『スターウォーズ』になったのは、素晴らしい編集が的確に作用したからだといえるわけです。

Source / ESQUIRE US
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。