「コナー・マクレガーは明らかに、誰とでも喧嘩をしそうなタイプなのでモデルにしやすかったんです」と、『ヴェノム』の主演を務めるトム・ハーディは語りました。

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 Tom Hardy Says He Based Venom On UFC Fighter Conor McGregor

 今秋、新たなダークヒーロー「ヴェノム」がスクリーンに登場します。

 ヴェノムとは、見た目はスパイダーマンを黒くしたような様相で、多くのアメコミファンに愛され続けてきました。宇宙生命体に人間が寄生されることによって生まれる邪悪なヒーローであるヴェノム。攻撃力の高さはもちろんのこと、少しグロテスクなヴィジュアルも印象的です。 

 すでに予告映像が公開されている『ヴェノム』ですが、トム・ハーディがヴェノムの姿で登場するシーンはそう多くはありません。予告編やティザー動画の中では、基本的にヴェノムの神経質な分身であるエディ・ブロックに焦点が当てられており、鋭い歯を持つ「シンビオート」が登場するシーンはわずかです。 

 とはいえ、心配する必要はないでしょう。

 すでに公開された動画を見ただけでも、ヴェノムが十分に恐ろしいことはわかります。さらに、ハーディのアクセント選びについても見事なものですから…。端的に言えば、アクション映画の予告編でナレーションをする男性を邪悪に解釈したような声色です。

 
『ヴェノム』の最新予告編を観てみよう

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
映画『ヴェノム』予告2 (11月2日公開)
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「RTÉ」誌の最新インタビューによれば、ハーディはヴェノムよりも調査ジャーナリストであるブロックの役作りにこだわったようです。ブロックのキャラクターについて、身体能力の高い人物をベースにしようとしたハーディは、最終的にある人物を思い浮かべました。それはUFCなどでお馴染みの総合格闘家、コナー・マクレガーです。 

 
「ヴェノムがコナーをベースにしているわけではありません。ヴェノムの分身であるエディ・ブロックには、身体能力が非常に高い人物をベースにすべき数々の要素がありました。そして、コナーは明らかにこれにぴったりな人選でした」と、ハーディはコメントしました。 

「このようなヒーロー映画では常ですが、マーベルスタジオが戦えそうな人物を求めていたという側面もあります。彼らは喧嘩ができる人物を求めていました。コナーは明らかに誰とでも喧嘩をしそうなタイプでしたし、モデルにしやすかったんです。ブロックのキャラクターには、他にもウディ・アレンのような神経質さや『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードのような要素も含まれています。ですがコナーは、間違いなくブロックの基礎となっています」とハーディ。

役作りのために、総合格闘技のトレーニングを受けていた

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 ハーディは今回の役作りのために、幅広い総合格闘技のトレーニングを受けました。映画『ウォーリアー』での経験も役に立ったことでしょうが、こういったトレーニングを通してヴェノムの中に存在するジキルとハイド的な暴力性を理解しようとしたのでしょう。 

 かつてトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン3』にも登場したことのあるヴェノムですが、今回はトム・ハーディが演じることもあり、より暴力的なヴェノムが披露されることになりそうです。 

 そんな『ヴェノム』は、11月2日より日本公開予定です。今秋一番のヒーロー映画を心待ちにしましょう。

By Nick Pope on October 1, 2018
Photographs by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊