伝説的なギャングスターであるアル・カポネを描いた映画が、このたび製作されるようです。

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 アル・カポネ役に、 トム・ハーディが起用!

 クールな佇まいで知られるトム・ハーディが、アル・カポネの伝記映画『Fonzo』(原題)で主役に挑戦することをついに明らかにしました。 

 ハーディは2018年1月に、『Venom』(原題)の撮影を終えたばかりですが、下掲のInstagram画像から判断すると、すでに次の役作りに取りかかっているようです。 
 

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 さらに『Fonzo』(原題)のあらすじから判断するならば…ハーディは、これまででもっともダークな役柄を演じることになるようです。この作品で描かれるカポネは間違いなく、『アンタッチャブル』でロバート・デニーロが演じたカポネといい勝負をすることでしょう。 

『Fonzo』(原題)は、カポネの晩年に焦点を当てた話になる予定となっています。カポネはアルカトラズ刑務所に収監されて以降、若い頃にかかった梅毒を原因に脳の感染症となり、次第に頭が混乱していきます。そして、己の過去に苛まれる人物になっていきます。 

 そんなカポネは、深夜に血の凍るような叫び声を上げているのが他の受刑者にも聞こえたと言われています。

 このときカポネは、「ジミー」に対して自分を放っておいてくれるように懇願していたそうです。この「ジミー」というのは、「聖バレンタインデーの虐殺」(1929年2月)の犠牲者のひとりであるジェームズ・クラークのこと。カポネはジミーの亡霊に対して、『自分はどうしたらいいのか?』と縋(すが)ることさえしていたそうです。そうしてカポネは、1947年に48歳の若さで亡くなりました。が、その死の直前まで己の過去に苛まれ続けていたそうです。(次ページへつづく)

アル・カポネの 人物像をおさらい!

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写真:刑務所で余裕の表情を見せる、伝説のギャングスターのアル・カポネ。Photograph / Getty Images 

 
『Fonzo』(原題)は、2016年から製作の準備が進められており、『ファンタスティック・フォー』などを手がけたジョシュ・トランク氏が監督を務めることが決まっています。

 同作品の撮影は、早ければこの4月にも始まる可能性があり、ハーディが『Venom』(原題)のときと同様、撮影の舞台裏を捉えた写真をInstagramで公開してくれることを期待しましょう。 

 
 ただし、私たちには同作品のあらすじしかわかりません。そこには、次のように書かれています。 

「かつて冷酷非情なビジネスマン兼酒類密売者として、シカゴの街を鉄拳で支配したアルフォンス・カポネは、米国史のなかでもっとも悪名高く、人々からもっとも恐れられていたギャングスターでした」と。

 10年近い歳月を刑務所で過ごしたあと、47歳になったアルフォンスの心を痴呆が蝕(むしば)み、また、己の暴力と残忍な出自に関する悲惨な記憶が彼の生活に溶け込むなかで、彼の過去は現在の出来事として生き続けていたのでした。 

 
 はたしてトム・ハーディがどんなアル・カポネを演じてくれるのか、楽しみが一つ増えましたね。


By Laura Raphael on March 8, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)

TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。


編集者:山野井 俊