警察官の息子である男は、
いつの日かギャングの幹部に
君臨していた。
禁酒されていたアメリカが忠実に
描かれた本作に注目です!
© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
映画『夜に生きる』
息子に、自分と同じような仕事に就いてもらいたいと願う父親、一方で同じような仕事だけは…と逆の考えも…。そのバランスは半々なのではないでしょうか。
本作の主人公ジョー(ベン・アフレック)は、アメリカ・ボストンで警視正である父親の元で生活していました。しかしながらジョーは、幼なじみの二人の仲間とつるんで、強盗のスリルにハマってしまうのです。
時は禁酒法時代、当時のアメリカ・ボストンではアイルランド系とイタリア系のギャングが敵対していました。ギャングの街で育ったジョーは、ギャングに属するつもりはありませんでした。が、ギャングのボスの愛人エマ(シエナ・ミラー)と恋におちてしまったことから、ジョーの人生が狂いはじめてしまうのです。
写真:惹かれ合うジョー(ベン・アフレック)とギャングの愛人エマ(シエナ・ミラー)。幸せそうに過ごす二人ですが、闇ではあることが動いていた...。© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
多くの個性溢れるキャラクターが登場!
注目ポイントは、ギャングとしての自分の存在価値を高めていく主人公ジョーを中心に、多くの個性溢れるキャラクターが登場するところ。
密造酒に目をつぶる地方警察の本部長フィギス(クリス・クーパー)や、夢を求めにハリウッドに行った途端に哀れな人生に落ちてしまうフィギスの娘ロレッタ(エル・ファニング)など、自分の正義を明確化したいキャラクターたちのアンサンブルは魅力満点です。
写真:ジョーがフロリダ州タンパで出会うのが、フィギス親子。娘ロレッタを演じるのはダコタ・ファニングの姉エル・ファニング。本作では、少し謎めいた行動や言動を発します。© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
禁酒法時代のギャングの生き様が描かれている本作ですが、アイルランド系とイタリア系で選ぶ手段は似ているようで実はスタイルが違うなど、男性であればどこか惹かれてしまうダークな部分が、実に分かりやすく描かれていることにご注目ください。
また、ギャングの敵が警察のみならず、KKKや地元団体などにもいることについて触れており、改めてギャングとして生き続けることは大変なことが分かるはずです。そんな問題に立ち向かうジョーたち、ギャングの男らしい姿はとてもたくましく、どこか尊敬してしまうのでした…。
写真:仕事のため、タンパに活動拠点を移したジョーと相棒ディオン(右、クリス・メッシーナ)。© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
ベン・アフレックが監督・主演・脚本・制作に携わる!?
これまで俳優そして監督として、ハリウッドを代表する映画人となったベン・アフレック。そんな彼が、本作では監督・主演のみならず、脚本と制作にも携わっており、改めて彼が原作小説「夜に生きる」を愛していることが伝わってきます。ガンアクションをはじめ、交渉シーン、恋人とのロマンスなど、濃厚なストーリーにまとめています。
写真:近年、映画監督としても注目を浴びているベン・アフレック。本作では、大人しいギャングを熱演しています。彼のスーツ姿にもぜひ注目してみてください!© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
1930年代のアメリカのファッションも素晴らしく再現されており、あらゆる細かい点までこだわり尽くされている本作。パートナーと鑑賞すれば、より愛情が深まることでしょう。また、友人と鑑賞しても、男の魅力を分かち合うことができる良作に仕上がっています。ぜひご注目ください。
【ストーリー】
舞台は禁酒法時代のボストン。野心と度胸さえあれば権力と金を手に入れられる狂騒の時代。厳格な家庭に育ったジョー(ベン・アフレック)は、警察幹部である父に反発し、やがてギャングの世界に入りこんでいく。ある日、ジョーは対立組織のボスの恋人エマ(シエナ・ミラー)と出逢ったことでジョーの人生は激変する―。
監督・脚本・制作・主演:ベン・アフレック
製作:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイビソン他
出演:エル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナ、クリス・クーパー他
『夜に生きる』
2016 年/アメリカ/カラー/英語/129分
原題:Live By Night
配給:ワーナー・ブラザース映画
2017年5月20日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト
>>>yoruni-ikiru.jp
© 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
編集者: 山野井 俊