2018年8月16日(現地時間)に偉大なるシンガー、アレサ・フランクリンがすい臓がんでこの世を去りました。享年76歳です。

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 彼女はまさに伝説的シンガーでした。 
 
 米ビルボード史上最もチャートインした女性アーティストであり、グラミー賞は18回受賞、セールスは7500万枚以上、1987年には女性アーティストとして初めて「ロックの殿堂」入り…。
 
 そんな彼女が残してきた、印象的な名言をここにご紹介するとともに、謹んでご冥福を祈ります。

人を尊敬することについて

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 2014年、米『ローリングストーン』誌のインタビューに対し、アレサは「誰だって人から尊敬されたいものよ」と語り、「3歳の子どもだって、それなりにリスペクトされたいし、認められたいと思っているわ」とコメントしています。

これはThird partyの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ボディイメージについて

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 アレサは2007年、「自分の体重を気にしていない人なんて、この世にいる? 体にコンプレックスがない人は、頭の大きさで悩んでいるはずよ」と米『ピープル』誌にジョークを飛ばしています。
    

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女性のパワーについて

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「女性は、みんなパワーを備えている」と2016年、US版『ELLE』のインタビューで話していたアレサ。「私たちはみんな持っているのよ。たくさんの才能に恵まれているし、尊敬に値する。でも、女性、子ども、高齢者の三者は、私たちの社会ので最も尊敬されていないと思う」と訴えました。  
     

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子育てについて

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 4人の息子をもつアレサは1995年、米『エボニー』誌にこう打ち明けていました。
 

「素晴らしい子どもたちに恵まれたと思う。どんなに落ち込んでいても、彼らを見れば元気が湧いてくる」「でも一定の年齢に達すると、独立心が芽生えるの…… だから、子離れのタイミングも考えておかないといけないわね。なかなか難しいんだけど」
     

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名曲『Respect』と『(You Make Me Feel Like) A Natural Woman』について

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「私の曲が女性のアンセムに選ばれることはないと思う。でも、女性たちが私の曲を聴いて同情の念を抱いたり、歌詞に共感してくれたりするのは嬉しい。私たちは、お互いの経験から学べることがたくさんある。だから私の音楽から刺激を受け、アイディアを得るのは、本当に素敵なことだわ」と、2017年米『タイム』誌に打ち明けました。
  

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他の女性アーティストについて

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 2014年、カナダの『トロント・スター』紙で、ビヨンセのことを「乙女座の女性がみんなそうであるように、彼女は努力家だと思うし、高く評価しているわ。ブーティリシャス(魅力的なお尻)万歳、ね。もちろん、私もそんなお尻が欲しいと思っているわ」と大絶賛したアレサ。
 
 犬猿の仲と呼ばれる歌手のパティ・ラベルについても、「私たちがホワイトハウスでケンカしたなんて嘘よ。すべて作り話。私たちはお互いのことが好きよ」と、噂を一蹴。 
      

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恋愛について

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 2011年英『インディペンデント』紙に、「愛が冷めるのも、体重が減るのも同じ」「(相手に対する愛情と自分の体重を)増やすのは簡単だけど、減らすのは難しい」と意味深な発言。
 
 そんな彼女は2度結婚し、2番目の夫で俳優のグリン・ターマンとは1984年に離婚しています。
    

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輝かしいキャリアについて

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 アレサは2016年、「若いころ、ミュージックビデオなんてものは存在しなかった。一夜にしてトップスター、なんてあり得ない時代。だからたくさん努力して、自分でスキルを磨くしかなかったの。喉のケアもコンサートのペース配分も、試行錯誤しながらすべて自分でこなした。長い下積み期間を経験したわ」と、US版『ELLE』のインタビューで振り返っています。
 

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ステージでコートを脱ぎ捨てた名パフォーマンスについて

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 2015年には、ケネディ・センター名誉賞を受賞した歌手キャロル・キングを称え、キャロルが作詞作曲した『(You Make Me Feel Like) A Natural Woman』を熱唱したアレサ。 
 
 歌の途中でファーコートを脱ぎ捨てるというパフォーマンスを披露したことについては、「最初はステージの空調が気になってコートを着ていたの。空気が乾燥していると喉を傷めるからね。それにその夜は、ミスをしたくなかった。ケネディ・センターで歌うのは久々だったから、最高のパフォーマンスにしたかったの」と、US版『ヴォーグ』誌に答え、「歌いながら空気の状態をチェックしていた。それで大丈夫そうだったから、『よし、コートを脱いでしまおう! とてもいい気分だわ、行くわよ!』って心の中で思ったの」と説明。

 その結果、会場の熱気は最高潮に達しました。
     

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父親の影響について

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「ほとんどの人は私の音楽をソウルと呼ぶわね。それは、幼い頃から父(C・L・フランクリン)の教会でゴスペルを歌ったり、毎週日曜日に彼の説教を聞いていたりしたことが影響していると思う。父の説教を一度聞いただけで、彼が昔、ソウルマスターであったことが分かってしまうはず」と、1964年米『エボニー』誌にコメントしています。
  

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常にチャレンジすることについて

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 1964年、米『エボニー』誌に、「ゴツゴツとした険しい山の方が登りやすい。だって滑らかな山は捕まるところがないでしょ」と語り、チャレンジすることの大切さを教えてくれました。
 
 これからも、アレサの歌声は私たちの胸で響き続けるはず。どうか、天国で安らかに。
         
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From Good Housekeeping
Photograph / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara