2017年2月12日(日)に
開催された第59回グラミー賞の速報です。
アデルが主要3部門受賞を含む5冠を達成!
双子を妊娠中のビヨンセが予想どおり、母親ティナ・ノーレスの感動的な紹介から始まる
感動のパフォーマンスを演じました。Photo by Kevork Djansezian(Getty Images)
ここ最近のグラミーは、アデル、ビヨンセ、リアーナの3強女子の闘いが繰り広げられていましたが、今回の第59回はアデルが主要部門である年間最優秀アルバム賞、年間最優秀レコード賞、年間最優秀楽曲の独占のほか2部門を含めると計5冠を達成と圧勝。…と、結果だけ見れば、そう思う方も多いでしょう。しかし、ビヨンセもまた、違った意味で神々しいまでの存在感を放ちました。双子を妊娠中であるなかのパフォーマンスは、世界中の母ばかりでなく人として生きる者すべてに感動を与えるパフォーマンスだったのです。実に素晴らしいグラミー賞授賞式だったのです。
アデルは受賞スピーチで、自身のアイドルであるビヨンセを絶賛。ロサンゼルスのステイプルズ・センターの壇上で涙しながら、アデルは「この賞を受け取ることはもしかしたらできないかもしれないです――本当に光栄ですし、感謝していますが、私の生涯のアーティストはビヨンセであり、このアルバム、『レモネード』が私にとっては非常に大きなものなのです――本当に途方もないほど素晴らしく、よく考えられていて、美しくて、ソウルが表現されています。あなたが私たちにいつも見せない部分をみせてくれ、それに感謝します。アーティスト全員があなたのことを敬愛しています。あなたは私たちの光です」と大絶賛。観客席にいたビヨンセは、目に涙を浮かべながらその言葉を受けていました。
さらに、この受賞後にアデルは舞台裏で、「私の中の何かが死んだわ。今回はビヨンセが勝つ番だった気がするの。年間最優秀アルバム賞をとるために、彼女はいったい何をすればいいっていうの?」と、話したといいます。さらにアデルは、故ジョージ・マイケルの追悼パフォーマンスをした際には、再び気持ちが高ぶり、一旦パフォーマンスをスタートさせるもやり直しする場面もありました。
また一方、生前グラミー賞受賞を一度も達成したことがなかったデヴィッド・ボウイは、今回、ノミネートされた優秀ロック・ソング、最優秀ロック・パフォーマンス、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム、最優秀レコーディング・パッケージ、最優秀エンジニアド・アルバム(ノン・クラシカル)の全部門受賞という快挙をなし、アデルと同様5冠に輝いたのでした。
デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズがツイッターで、「父さんを誇りに思う! 永遠に父さんを称えてくれることになるね。グラミー2017」と喜びを伝えています。
年間最優秀アルバム&最優秀ポップ・ボーカル・アルバム
Photograph/Frederick M. Brown(Getty Images)
年間最優秀アルバム/
『25』 アデル
最優秀ポップ・ボーカル・アルバム/
『25』 アデル
アルバム『25』より、2曲目の「Send My Love (To Your New Lover)」
年間最優秀アルバム& 年間最優秀楽曲&最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス
Photograph/Kevin Winter(Getty Images for NARAS)
年間最優秀レコード/
『ハロー』 アデル
年間最優秀楽曲/
『ハロー』 アデル
最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス/
『ハロー』 アデル
アルバム『25』より、1曲目の「Hello」
最優秀ラップ・アルバム
Photograph/Kevork Djansezian(Getty Images)
最優秀ラップ・アルバム/
『カラリング・ブック』 チャンス・ザ・ラッパー
最優秀新人賞/
チャンス・ザ・ラッパー
アルバム『Coloring Book』より、「Same Drugs」
最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム
Photograph/Kevork Djansezian(Getty Images)
最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム/
『レモネード』 ビヨンセ
アルバム『Lemonade』より、「SANDCASTLES」
最優秀ロック・ソング賞&最優秀ロック・パフォーマンス賞&最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム…
Photograph/Jeff Kravitz(FilmMagic)
最優秀ロック・ソング/
『★(Blackstar)』 デヴィッド・ボウイ
最優秀ロック・パフォーマンス賞/
『★(Blackstar)』 デヴィッド・ボウイ
最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞/
『★(Blackstar)』 デヴィッド・ボウイ
最優秀レコーディング・パッケージ賞/
ジョナサン・バーンブルック
『★(Blackstar)』 デヴィッド・ボウイ
最優秀アルバム技術賞(クラシック以外)/
デヴィッド・ボウイ, トム・エルムハースト,
ケヴィン・キルン, トニー・ヴィスコンティ, ジョー・ラポータ
『★(Blackstar)』 デヴィッド・ボウイ
写真は、故デビッド・ボウイ氏の代わりに「ブラックスター」のベストロック・パフォーマンスを受賞するダニー・マッカライン。
アルバム『★(Blackstar)』より、「Blackstar」
最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス
Photograph/Jeff Kravitz(FilmMagic)
最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス/
『ストレスド・アウト』 トゥエンティ・ワン・パイロッツ
アルバム『Blurryface』より、「Stressed Out」
最優秀R&Bパフォーマンス
Photograph/Frederick M. Brown(Getty Images)
最優秀R&Bパフォーマンス/
『クレインズ・イン・ザ・スカイ』 ソランジュ
アルバム『A Seat at the Table』より、「CRANES IN THE SKY」
最優秀R&Bソング
Photograph/Dan MacMedan(WireImage)
最優秀R&Bソング/
『レイク・バイ・ザ・オーシャン』 マックスウェル
アルバム『BlackSUMMERS'night』より、「Lake By the Ocean」
最優秀R&Bアルバム
Photograph/Jason LaVeris(FilmMagic)
最優秀R&Bアルバム/
『レイラ・ハサウェイ・ライブ』 レイラ・ハサウェイ
アルバム『Lalah Hathaway LIVE!』より、「Forever, For Always, For Love」
最優秀ラップ・ソング
Photograph/ Larry Busacca(WireImage) ※写真は2013年に開催した第55回グラミー賞授賞式の際のもの。
最優秀ラップ・ソング/
『ホットライン・ブリング』 ドレイク
アルバム『Views』より、「Hotline Bling」
最優秀ダンス・レコーディング
Photograph/Jason LaVeris(FilmMagic)
最優秀ダンス・レコーディング/
『ドント・レット・ミー・ダウン』 ザ・チェインスモーカーズ
アルバム『Collage (EP)』より、「Don't Let Me Down ft. Daya 」
最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム
Photograph/Rich Polk(WireImage)
最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム/
『スキン』フルーム
アルバム『Skin』LP Preview より
最優秀ミュージック・ビデオ
Photograph/Jason LaVeris(FilmMagic)
最優秀ミュージック・ビデオ/
『フォーメーション』 ビヨンセ
アルバム『 LEMONADE』より、「Formation」
最優秀カントリー・ソング
現在の妻、同じくカントリーミュージシャンのフェイス・ヒルと一緒に。Photograph/John Shearer(WireImage)
最優秀カントリー・ソング/
『ハンブル・アンド・カインド』 ティム・マグロウ
アルバム『Damn Country Music』より、「Humble And Kind」
最優秀クラシック・ソロ・ボーカル・アルバム賞
Photograph/Hiroyuki Ito(Getty Images) ※写真は2016年2月23日の演奏会にて。
最優秀クラシック・ソロ・ヴォーカル・アルバム賞/
(ダブル受賞の1組として)
ドロテア・レッシュマン、内田光子(演奏)
『シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/
ベルク:初期の7つの歌』
※以上、その他の各賞はご自身でお調べください。
>>> グラミー賞オフィシャルウェブサイト
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