その同時刻、米ミシガン州デトロイトではアレサの葬儀が行われ、スティーヴィー・ワンダーやスモーキー・ロビンソン、アリアナ・グランデなどのミュージシャンたちが彼女に歌を捧げていたという。

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WATCH BUCKINGHAM PALACE HONOR ARETHA FRANKLIN BY PLAYING 'RESPECT' DURING THE CHANGING OF THE GUARD

 赤いジャケットに毛皮の帽子をかぶり、ロンドン・バッキンガム宮殿の警護に当たっている近衛兵たち。

 そんな厳格な集団が、2018年8月16日に亡くなったソウルの女王アレサ・フランクリンを追悼。2018年8月31日(現地時間)の衛兵交代式では、1967年にリリースされた彼女の代表曲『リスペクト』を演奏しました。
 演奏を行ったのは近衛歩兵連隊のうちの「ウェルシュ・ガーズ」と呼ばれる連隊。イギリス陸軍のYouTube公式チャンネルには、その時の映像とともにこのようなメッセージが添えられています。

「イギリス陸軍は、他者に対するリスペクト(敬意)によって支えられています。そのため、本日の衛兵交代式で演奏する曲はこの曲以外考えられませんでした。1967年にリリースされたアレサ・フランクリンの大ヒット曲『リスペクト』は、すべてを手に入れた強い女性からの意思表明です」と。
 

「多才な音楽のセンスとプロフェッショナルなパフォーマンスで知られるウェルシュ・ガーズは今朝、たくさんのミュージシャンに多大なる影響とインスピレーションを与えたミュージカルアイコン、アレサ・フランクリンに追悼を捧げました。その演奏が行われた同時刻、ロンドンから3,748マイル(約6000キロメートル)離れたアメリカ・デトロイトでは、彼女の葬儀が執り行われていました」とも述べています。

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 その演奏が行われた同時刻、米ミシガン州デトロイトにあるグレーター・グレース・テンプル教会ではアレサの葬儀が執り行われ、ビル・クリントン元大統領が弔辞を読み上げ、スティーヴィー・ワンダーやスモーキー・ロビンソン、アリアナ・グランデなどのミュージシャンたちが彼女に歌を捧げました。

 AP通信によれば、アレサはすい臓がん闘病の末に76歳で他界したとのこと。過去60年にわたるキャリアの中でグラミー賞は18回受賞し、7500万枚以上のレコードを売り上げたと言われています。
     

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 イギリス陸軍は公式ツイッターにも、「イギリス陸軍は、他人に対するリスペクトによって支えられているため、ウェルシュ・ガーズがバッキンガム宮殿の衛兵交代式で音楽界のアイコン、アレサ・フランクリンに追悼を捧げたと聞いて驚いた人は少ないでしょう」とのメッセージを投稿しています。
     

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 バッキンガム宮殿が、衛兵交代式を使って世界にメッセージを発信したのは、実はこれが初めてではありません。

 2001年にアメリカ同時多発テロ事件が起きた翌日、衛兵交代式でアメリカ国歌を演奏し、大きな話題となりました。

 普段の行進曲も十二分に魅力的ですが、アレサの葬儀が行われた日に『リスペクト』を演奏するという粋な計らいに、地元民だけでなく多くの観光客も感動したことでしょう。

From TOWN&COUNTRY
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Translation / Reiko Kuwabara