2017.09.04

LCD Soundsystem Is Back

パーティが終わって朝日を迎えた気分−−LCDサウンドシステム「アメリカン・ドリーム」レビュー

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LCDサウンドシステムが6年ぶりの新アルバム「アメリカン・ドリーム」でついに復活した。ニューヨークのしょんぼり系ダンスバンドが、気だるい雰囲気をまとって帰ってきた。

パーティが終わって朝日を迎えた気分−−LCDサウンドシステム「アメリカン・ドリーム」レビュー

 
6年ぶりに復活!

 「LCDサウンドシステムの最後のライブを観に行った」と言えるのは、この5年あまりの間、名誉の証ともいえることだった。一部の音楽ファンは、このフレーズを口にした者をうぬぼれ屋と判定したが、それでも最後のライブを観れたことは羨ましい体験であることを認めないわけにはいかなかった。 
 
 その後、時を経るにつれて、そしてLCDサウンドシステムの引退がますますリアルになるにつれて、最後のライブで宙に舞った風船や観客の流した涙は、21世紀における音楽の神話のひとつになった。 
 
 ラストライブの模様は「Shut Up and Play the Hits」というドキュメンタリーに記録された。この作品のなかでジェームス・マーフィーは、文化的影響力が頂点を極めた瞬間にバンド活動を終了することに決めた。それはまるでロマンティックなアンコールのリクエストのようにも感じられた。マーフィーほど自意識の高い人間による“完璧な別れの挨拶”のようでもあったからだ。 
 
 しかし、そんな活動停止も長くは続かなかった。お金のためか、アートのためか、あるいは退屈とおさらばしたいためかはわからないが、LCDサウンドシステムは2016年にバンドの復活を発表した。 
 
 「これはちょうど、新しい音楽と昔と同じ変てこな道具を携えて、休憩から戻ってきた大勢の代用教員が乗り込んだバスのようだ」と復活の発表時にマーフィーは記した。 
 
 そして、最後のライブに足を運んだ何万人というファンが、“ラストライブに行った”という自分の優越感の根拠を突然失った。最後のライブに足を運んだという話は、音楽に関する彼らの趣味の良さがマーフィー本人と同じくらい汚れのないものであることを示すものだった。マーフィーによる悪ふざけのなかでも、この復活発表は最もふざけたものだった。 
 
 復活後のLCDサウンドシステムは、まず2016年のイースターの日に5年ぶりのライブを開催した(この日を選んだことに象徴的な意味合いはまったく感じられなかった)。その後、彼らは世界ツアーに出発し、名だたる音楽フェスティバルや屋外コンサートに真打ちとして登場した。それでも新作アルバムは発表されなかった。ツアー終了後、LCDサウンドシステムは家に帰り、ツアーで稼いだ売上を数え、そして2017年に入ってウォームアップ代わりとなるライブで少しずつ新曲を発表してきた。 
 
 そして、伝説のファイナルライブから2344日経ったいま、彼らはようやく新作『アメリカン・ドリーム』を発表した。これは2010年の『ディス・イズ・ハプニング』以来の新作だ。

⇒次のページで彼らの新しいサウンドを視聴する

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By Matt Miller on September 1, 2017
Photos by Esquire US
ESQUIRE US 原文(English)
 
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。

編集者:山野井 俊

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