「ただいま、フェイクタトゥーの校正者を募集中…アポストロフィー経験必須」とツイート…。
Emma Watson
ジェンダー格差の解消に取り組む女優、エマ・ワトソン。
先日開催されたアカデミー賞では、セクハラ撲滅への連帯を示すため右腕に、「Times Up」と書かれたフェイクタトゥーをあしらっていました。その姿は、すぐにSNSでも大きな話題となったのです。でも、絶賛する声が相次ぐ一方で、「これって、もしかしてスペルミス？――Time's Upのアポストロフィーが抜けているのでは？」と、指摘するファンも多かったのだとか…。
Photograph / Getty Images
それにエマはすぐさま反応。「ただいま、フェイクタトゥーの校正者を募集中。アポストロフィー経験必須」と、自身のツイッターに投稿。ジョークを飛ばしました。優等生キャラで知られるエマですが、たまには間違えることもあるみたいですね…。ちょっぴり親近感がアップした方も多いのでは。
そんな彼女は最近、イギリスのエンタメ界で活躍する女性たちと一緒にジェンダー平等を支援するための基金「UK Justice and Equality Fund」を立ち上げたばかり。すでに100万ポンド（約1億4700万円）を寄付していて、集まった基金は性差別を受けた人たちの訴訟費用の援助に使われるそうです。（次ページへつづく）
UK Justice and Equality Fundとは？
ゴールデン・グローブ賞2018に、ブラックスーツで登場したクレア・フォイ。Photograph / Getty Images
2018年2月に開催された英国アカデミー賞（BATFA）授賞式の当日には、クレア・フォイ、エミリア・クラーク、キャリー・マリガン、ジェマ・アータートンを含む約190人の女優たちや活動家たちが、英『オブザーバー』紙に書簡を公開。基金「UK Justice and Equality Fund」をつくったと発表しました。
そのことについてエマは、このようにコメントしています。「『本当にタチが悪い男性1人や2人』が行ったハラスメントや、虐待を見過ごすのは簡単なこと。でも、UKの統計を見れば、もっと大きな問題が見えてくるはずです」と。さらに…。
「イギリスでは女性の2人に1人、そして18-24歳の女性の3人に2人は、職場でセクシャルハラスメントを経験したことがあるとのこと。そして、イングランド＆ウェールズでは、16歳未満の女性の5人に1人は性的暴行を受けたことがあると報告されています。この状況は、決して容認されるべきものではありません。私たちが力を合わせれば、きっといい改善策は見つかると信じています」
27歳にして、こんなにもリーダーシップが取れるエマ、さすがです。今後も彼女の活動、そして知的なジョークにも注目しましょう。
From Harper’s BAZAAR UK
Courtesy of Emma Watson
Photograph / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara
