11カ月間にわたり、ツイッターの更新をストップしていたカニエ・ウェスト。久々に呟いたと思ったら、突然ドナルド・トランプ大統領を「マイ・ブラザー」と呼び、「トランプ大統領に同意しなくても構わない。俺が彼のことを嫌いになるよう仕向けることはできないよ」とツイート。その発言をめぐり、さまざまな議論が巻き起こっています。

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Kanye West leaks John Legend text messages about Donald Trump 

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カニエは同日(2018年4月26日)、2016年の大統領選でトランプ大統領が掲げていたスローガン「Make America Great Again」が入った赤いキャップの写真も公開。

 するとトランプ大統領は直々に、カニエの投稿をリツイートし「ありがとう、カニエ。すごくクールだよ」と感謝のメッセージを送ったのです。

 実はカニエは、トランプ大統領を称賛する直前にも、黒人に対する暴力や人種差別の撤退を訴える運動「ブラック・ライヴズ・マター」に反対するコメンテーター、キャンディス・オーウェンズ氏のことも絶賛している過去があります。彼女の考え方に賛成するという内容のメッセージに、周囲も困惑したそう…。

 以前からトランプ大統領への支持を表明しているカニエですが、一連のツイートにセレブ仲間たちも動揺を隠しきれない様子…。シンガーソングライターのジョン・レジェンドは、次のようなメッセージを連続で投稿。名前は伏せてあるものの、カニエに対する批判とも取れる内容を投稿しているのです。(次ページへ続く)

ジョン・レジェンドのツイートがこちら

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

「現在のことを考えずに、人種差別のない未来を想像するとなんだかホッとした気持ちになるだろう。真実を否定し、なかったことにするのも簡単。過去の歴史を消し去ることができれば、それの影響を受けることも一切ない」と…。

 そして続けて 「ただ、多くの人たちは、現実から目を逸らし、耳をふさぐほどの余裕はない。日々の生活でひしひしと人種差別を感じているし、見たものや知っているものをなかったことにはできない」「才能溢れるアーティストたちは、よりよい未来を想像するパワーを持っている。それはとても素晴らしいことだと思う。でも、真実を覆い隠すのはよくないよ」とジョン・レジェンドはコメントしています。
 

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さらには、大ヒット映画『ゲット・アウト』の監督&脚本を務めたジョーダン・ピールも、同映画の名シーンに登場する「the sunken place(主人公が催眠術にかけられ、暗闇に落ちていく描写)」という言葉をカニエが引用したことから、「映画から影響を受けたみたいだね。『ゲット・アウト2』の脚本を書き始めたよ」と皮肉を込めてカニエを揶揄しています。 

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 米国エンタメ界は困惑しており、続いてヒップホップ界の重鎮「アイス-T」も、「カニエの発言は、コントロールが効かなくなっている…。俺は関わりたくないよ」と呆れ気味…。しかしなかには、「黒人がみんな民主主義者である必要はない」と発信したチャンス・ザ・ラッパーのように、カニエをかばうアーティストもいるようなのです。

 その後もカニエのツイートの勢いは止まらず、妻キム・カーダシアンもこれには手を焼いているのだとか。2024年の大統領選に出馬するとの噂もありますが、それに向けての準備なのでしょうか…、今後の発言から目が離せません。
 


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From Digital Spy
Courtesy of Kanye West, John Legend, Jordan Peele, Chance The Rapper
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Translation / Reiko Kuwabara