「Netflix」のオリジナルドラマ『ザ・クラウン』で1代目エリザベス女王を熱演した女優クレア・フォイ。なんと夫のフィリップ王配役を演じていたマット・スミスよりもギャラが少なかったことが明らかとなりました。
The Crown Paid Claire Foy Less
for Playing Queen Elizabeth
Than Matt Smith for Prince Philip
米誌『バラエティ』によると、同番組のプロデューサーであるスザンヌ・マッキーさんは、エルサレムで開催されたカンファレンスに出席し、その事実を認めたそうです。彼女曰く、マットにはBBCドラマ『ドクター・フー』で主演を務めたという実績があったため、このような賃金格差が生じてしまったのだそうです。しかし、これからはそうした問題を解消していくと発表されました。「今後は、他の出演者たちに女王より高額なギャラは支払いません」と…。
つまりは、2代目エリザベス女王に抜擢されたオリヴィア・コールマンが他の共演者たちよりもギャラが低い、なんてことがないように気をつけるということです。
2016年秋に『ザ・クラウン』の放送がスタートした際、確かにマットの方がクレアよりも知名度は高かったです。が、クレアの役の方が存在感は大きく、より複雑だったのは一目瞭然と言えるでしょう…。なんせ、エリザベス女王を演じていた訳ですから。ちなみにクレアはその役で全米映画俳優組合賞、ゴールデングローブ賞、エミー賞など、かずかずの賞に輝いている女優です。
『ザ・クラウン』の制作費は、エピソードごとに700万ドル(約7億4570万円)との噂があります。その金額から、「Netflix」で最も制作費の高い番組のひとつであることが分かります。それなのに、なぜクレアのギャラは低かったのでしょうか…。
米誌『バラエティ』によれば、彼女の1エピソードあたりの出演料はたったの4万ドル(約426万円)だったとか。クレアはシーズン2で降板することが決定しているため、本来もらうべきギャラを受け取ることはできないですが、この経験を活かし、今後は積極的にギャラ交渉を行うに違いありませんね。
From Harper’s BAZAAR UK
Photograohy / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara