ビートルズ初の米国公演を撮影した300枚以上の未公開写真が、英オークションに登場。その額は25万3200ポンドで競り落とされました。

英競売会社「オメガ・オークションズ」が競売に掛けたこのアーカイブの中には、マイク・ミッチェルという大胆なティーンエイジャーが撮影した413枚のネガも含まれています。

ビートルズが「エド・サリヴァン・ショー」で、華々しく米国でデビューを飾ったのは1964年2月11日のことになります。それから2日後、彼らはワシントン・コロシアムで8092人のファンを前に、米国初のライブを敢行。このファンの一人がマイク・ミッチェルだったのです。

マイクは当時、わずか18歳でした。カメラのストロボを買うお金もなかった彼は、自然光を最大限に活かして撮影を行う必要がありました。そんな彼は雑誌社から巧みに記者証を手に入れ、このことによっていち早く米国でのビートルズの熱狂の波に乗ることができたのです。

マイクは全部で413枚の写真を撮影しました。このなかには、ボルチモア・シビック・センター公演でメンバーたちとともに同じステージに上がって撮影した、完璧なまでにメンバーが一堂に会する1枚も含まれています。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
The Beatles Illuminated - The Complete Archive of Mike Mitchell
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このときのエピソードについて、マイクは、「当時の私はできるだけユニークな作品を生み出そうと、とにかく意欲的でした。そんなとき、他のカメラマンが誰もステージに上がっていないことに気づいたんです。そして、『ステージに上がり、そこで写真を撮影したら、どんなものになるだろう?』と思ったんです」と、BBCに語っています。

これらの413枚の写真のうち、これまでには46枚だけが公開されていました。残りのネガについては、マイクの地下室に保管されていたと言います。

オメガ・オークションズはこれらの写真について、「ミッチェルとビートルズの距離が近く、親密さを感じさせる」、「自然光により気ままな印象が捉えられている」、「メンバーは無邪気な様子で、楽観主義が高まっていた時代を反映している」と解説しています。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。