さて、勝利はどっちだ?
Helen Mirren & James Corden
2006年の映画『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞に輝き、デイムの称号をもつ大女優ヘレン・ミレン。
英国が誇る大スターの彼女は先日、アメリカの人気番組『ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン』に出演しました。すると、そこでなんと司会のジェームズとのフリースタイルのラップバトルが繰り広げられたのです!
女王を彷彿とさせる王冠とローブをまとい、リングに上がったヘレン…。
早速、ジェームズを見るなり「bow down(お辞儀をしなさい)」と挑発したそう(笑)。その迫力に、一瞬ドキッとするジェームズ(ま、演技ですが…)だったのですが、頑張って「ここはイギリスじゃないんだよ。このスタジオでは僕が王様さ!」と抵抗したのでした…。(次ページへつづく)
ラップバトルも征するヘレン。
Photograph / Getty Images
…バトルが始まるなりジェームズは、「女王を演じることが多い…」「俳優リーアム・ニーソンにフラれた…」と、彼女をディスるわけです…。
するとヘレンは、「女王も演じたけど、兵士や魔女、犯罪組織のボス、探偵、売春婦などさまざまな役を演じてきたわ。それに、アルトマンからシェークスピアまで…たくさんの作品にも出演しているわ」「でも、あなたが演じられる唯一の役は、ここに居させてとせがむ情けない男性の役だけだわ」と、安定感のあるラップで反撃したのでした。
さらにメリル・ストリープ、ジュディ・デンチ、マギー・スミスと比較されたことについても…。
「メリル、ジュディ、マギー? なんで私と比べるの? 彼女たちは私のライバルではない、私のただの友達よ。死ぬときだって一緒だわ」と返したのです。
そして最後には、「女性も決して侮れないわ。このバトルで思い知ったでしょう、今回は私の勝利だわ…」と、痛烈な一撃を放ったのでした。このヘレンの圧倒的な強さに対し、ジェームズは完敗!
さすがデイム(男性の「knight(ナイト)」 に相当する勲位に叙せられた婦人への敬称)・ヘレン・ミレン。ラップバトルも征したわ~!
Courtesy of The Late Late Show with James Corden Photos: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara From ELLE