ドラマの中ではカップルになりましたが、悲しき運命により結ばれることはなった2人が、現実世界では一緒になることが出来ました。嬉しいファンも多いのではないでしょうか…。
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世界的なメガヒットを飛ばし、日本でもハマる人が続出のドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。共演者同士だった女優ローズ・レスリーと人気俳優キット・ハリントンが、2018年6月23日、夫婦になりました!
2人は、スコットランドのアバディーンシャーにあるローズの父が所有する城で結婚式を挙げ、エミリア・クラークやソフィー・ターナー、ピーター・ディンクレイジといった豪華共演者たちも式に参列して、2人は大いに祝福されました。
メディアへは関係をほぼ秘密のまま進行させていた2人だが、単なる共演者から実際に夫婦になる過程で、素敵なラブストーリーのかずかずを明かしていたのです。
▶▶▶それでは、セットの中と外での2人の愛の足跡を、ここに追ってみましょう!!
実際の恋に発展する前に、ドラマの役同士が恋に落ちた
2012年、『ゲーム・オブ・スローンズ』の撮影で出会った2人。
(ご存知の通り…)キットは物語の主要人物のひとりである勇敢な騎士ジョン・スノウを演じ、ローズは彼と惹かれ合う女戦士イグリットを演じました。2016年のインタビューでキットは、撮影が行われたアイスランドで2人は実際にも恋に落ちたと語っているのです。
「オーロラが魔法のようで、本当に美しい国。あそこだったから僕は心奪われたんだ。もしすでに誰か惹かれている人がいて、その人と恋人同士を演じることになったら、恋に落ちてしまうのは簡単だよ」と。
ドラマ未見の方へはネタバレ(!?)かもしれませんが、ローズはキットに、2人の運命がどうなるか自分に口外しないよう、きつく禁止したとかつて話していたのです。「脚本を読んだ後、興奮ぶりを絶対私に見せないようキットに頼むわ。彼の目から何も読み取りたくないから」と『エンターテインメント・ウィークリー』に語っているローズ。
「だから、彼が部屋の向こう側で脚本を読んでいるときは、しばらく目を合わせないようにするわ。席を立って紅茶を淹れて、落ち着くの」と。
プライベートはあくまで秘密主義
当初は交際を公にしていなかった2人ですが、一緒にいるところをパパラッチされてしまったことから、2016年にロンドンで行われたイベントのレッドカーペットにカップルとしてデビュー。
それでも2人は控えめで、キットは米誌『エスクァイア』のインタビューでもあまり多くを語ることはありませんでした。「だって、僕の恋愛であると同時に彼女の恋愛でもあるわけで、僕が2人を代弁することはできないからね。でも、僕たちはとてもとても幸せだよ。僕が言えることはそれだけかな」とだけ。
彼はまた、2人ペアでファンと写真を撮るのを断る理由は、「僕らの交際がまるで操り人形になったような気になる。歩くショーになっちゃったみたいなね」と打ち明けています。
同居を開始するも、キットのイタズラのせいで破局の危機に……!
キットとローズは2017年に同居をスタート。
彼らの家で、キットはエイプリル・フールの日、冷蔵庫の中に切断された頭部に見えるようなモノを入れるというひどいイタズラを仕掛けたのだそうです。
「そしたら彼女が泣いちゃって。『エイプリル・フールだよ!』と言ったんだけど、事態はうまく収まらなかったね」と、イギリスのトーク番組で語ったキット。「もしまた同じようなことをやったら終わりだ、と彼女に言われたよ。結婚も含めて、ってことだと思うけどね」と告白。この時は冷や汗をかいたはずですね。
ベテランアカデミー女優からも、結婚しろとプレッシャー
別のトーク番組では、女優ニコール・キッドマンと同席したキット。
ニコールが「結婚しないの?」と直球の質問を投げかけ、キットがうろたえる場面も。「いや、私はただ、もし一緒に暮らすなら、せめて婚約くらいしたらいいんじゃないかと思っただけよ」とニコールが笑いながら言うと、キットは「ニコール・キッドマンが僕を追い詰めてくる! ……まぁ、徐々に、一歩ずつだね」と返答しています。
プロポーズはロマンティックに&伝統のスタイルで婚約発表
婚約についてはもともとはきちんと準備していた様子のキット。
2人で田舎でロマンティックな夜を過ごし、プロポーズしたと明かしています。とはいえ、計画していたタイミングまでは待てなかったそうで、「僕にはプランがあったんだ。周りの木に灯りを吊るすとか、ロマンティックなことをいろいろやろうと思っていたんだけど、田舎の美しい夜空の下、焚き火のそばで赤ワインを飲んでいて、僕は早く“発射”しすぎてしまったんだ」と発言。
言ってから、不適切に受け取られかねない言い回しになってしまったことに気付き、「おっと、今のはひどい表現だったね!」と照れ笑い…。
そして2人は、2017年9月に婚約を発表。それもとても伝統的なやり方で、「ウースターシャーのデヴィッド&デボラ・ハリントン夫妻の次男キットと、アバディーンシャーのセバスチャン&キャンディ・レスリーの次女ローズの婚約が発表されました」と「ロンドン・タイムズ」紙に投書で掲載する、という古風な方法だったのです。
家族との絆も強いが、スタート地点も忘れてはいない
レスリー家が所有するウォードヒル城で、クリスマスツリーを引きずっている姿が目撃されたキット。
つまりこれは、彼がローズの家族とも良好な関係を築けている証拠と言えるのです。彼はここでツリーの販売員として働き、購入客の車に木を積み込む手助けをしていたのだそう。
また2人は結婚式に200人を招待し、その招待状にジョン・スノウに扮したキットの切手を使ったと報じられています。英ロイヤル・メール社が『ゲーム・オブ・スローンズ』の記念切手を限定で発売したため、文字どおり彼は自分の顔を封筒に貼ることができたのです。
こんな招待状を受け取るなんて、なかなか悪くない!
2019年に放送となる、最新にして完結編となるシーズン8を首を長くして待ちつつ、2人の新たな旅立ちを改めて祝福したいです。
From Harper's BAZAAR
Photography / Getty Images
Courtesy Royal Mail(via Instagram)
Translation / Mitsuko Kanno