2018.10.24

【連載】ベストセラー作家・水野敬也の美女とのデートはお洒落が9割

作家・水野敬也が新木優子とデート!「老舗ホテルのスイートルームでいい匂いを振りまく!? の巻」

『夢をかなえるゾウ』シリーズ売り上げ300万部、『人生はニャンとかなる!』シリーズ売り上げ200万部の、人気作家・水野敬也が、自身の最大の弱点「お洒落」に体当たりで臨む企画。

作家・水野敬也が新木優子とデート!「老舗ホテルのスイートルームでいい匂いを振りまく!? の巻」

 
今月のお相手・新木優子
「老舗ホテルのスイートルームで
いい匂いを振りまく!? の巻

 
『劇場版コード・ブルー』の
次は月9に出演決定!
コンサバスタイルも
画になる正統派美女!
 
 日本を代表する美女たちに気に入ってもらえるコーディネイトを研究して会食するこの企画。おかげさまで1年間続けてくることができました。ちなみに、この文章はwebにも掲載され、1年の間に何度もyahoo!ニュースに転載され、毎回のように次のようなコメントがつくことになりました。
 
 「なんなの、この水野ってやつ。イケメンじゃないのに女優とデートしてんじゃねえよ。ふざけんな」
 
 こうした意見に対して、連載1年を記念して声を大にして言いたいことがあります。イケメンじゃないのに美女とデートする苦しみがお前らに分かってたまるか。中学高校を男子校で過ごし6年間まともに話した異性は母親のみ。そんな私が、高校時代に一度だけ紹介(今でいう合コン的なもの)に参加させてもらう機会がありました。しかも、その紹介は相当ハイレベルだったので、私は終始、無言を貫き通すことになったのです。そのとき私は世界の真理に気づきました。本当に苦しいのは合コンに呼ばれないことじゃない。レベルの違いすぎる合コンに呼ばれることなのだと。
 
 そんな、レベルの違いすぎる会食を1年間続けた結果、心労で頭髪が急激に薄くなってきたことはこの連載でお伝えしてきましたが、最近、さらなる変化が起きました。ストレス太りです。1年前と比べ体重は5キロ以上増え、ついに前回の連載ではスタイリストさんが用意してくれたズボンが入らなかったのです。日本を代表するお洒落雑誌『メンズクラブ』で連載を持った結果、ハゲて太るという、雑誌のコンセプトと真逆を驀進している現状、いつドクターストップという名の連載打ち切りが言い渡されてもおかしくないとびくびくしていたのですが、最近、担当編集Sにこう言われました。
 
 「ハゲて太った水野さんが、美女と仲良くなれたとしたら、それは服の力以外あり得ないんで、メンクラ的には全然アリですね」
 
 慰める雰囲気で完全にディスってきたのです。こうなったら私のビジュアルの劣化と、その劣化をカバーするスタイリストさんとのガチンコ勝負だ! と謎の気合を入れながら次回の会食相手のお知らせを待っていたのですが、担当編集Sから、「次回のお相手は新木優子さんに決まりました」と電話が来た瞬間、あまりのストレスに耐えきれなくなった私は、「あ、キャッチだ」と一方的に電話を切り、返す刀でピザーラに電話し、Lサイズを2枚注文することになりました。

 新木優子と言えば、『non-no』専属モデルを務めながら、『劇場版コード・ブルー』やドラマ『チア☆ダン』など女優として飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の、まさに旬の女優じゃないですか。しかも超正統派の美形であり、今の自分の醜態を晒す相手としては最もふさわしくないと言えるでしょう。
 
 (もう限界だ……)
 
 そう思った私は、行きつけの心療内科に予約を入れました。たまに週刊少年ジャンプとかで「著者が体調不良のため休載します」という掲載がありますよね? あれを使おうと病院の診断書をもらおうと思ったのです。ただ、診察まで空き時間があったので、形だけでも仕事のフリをしようと思い、図書館で新木優子が取材を受けた過去の雑誌をパラパラとめくっていたところ、衝撃の事実が発覚しました。(メンズノンノ2018年5月号。『あこがれる先輩といえば、こんなカッコ』より)
 
 「イメージはさりげなく自己主張してる人。男子がベージュなどアースカラーを着ているとスタイルに余裕が感じられて安心感があります。特にジャケットとパンツでグラデカラーにしていたら、センスもバランスもよくて『さすが!』だなって」ど真ん中の正解見つけちゃったよ。過去の会食相手は毎回情報が足りずに頭を悩ませてきたのですが、今回は、先生が答案用紙と間違えて模範解答配ってきた、くらいの状況が訪れたのです。
 
 (こ、今回こそは美女と仲良くなれるかもしれんぞ!)

1 2 3 4

◇PROFILE
新木優子さん(女優・モデル)
…1993年生まれ。現在大ヒット公開中の映画「劇場版 コード・ブルー」に出演。2018年10月8日から月9で放送される話題の海外メガヒットドラマ『SUITS(スーツ)』の日本版で、弁護士事務所で働くパラリーガル役を演じる。「仕事ができるのにどこか一歩引いている女性の役。イギリス王室のヘンリー王子と結婚されたメーガンさんが演じた役で女優として憧れます」

Model Photograph / Jun Okada(BE NATURAL) 
Still Photograph / Hideyuki Kawana 
Styling / Natsuki Takano[Yuko Araki]、Shota Iigaki[Keiya Mizuno]
Hair &Make-up / Yoko Tanaka(Lila)[Yuko Araki] 
Text / Keiya Mizuno 
Edit / Yasuhiro Sato 
Cooperation / MARUNOUCHI HOTEL

Page Top