世界の洒落者のご自宅に突撃してコーディネイトはもちろん クローゼットまで見せていただく連載。スタイルにしっかりと核がある人は、それが男のカッコよさとしてにじみ出ていました。
Massi Ninni
ミラノに移り住み約5年、緑豊かな公園に面したご自宅の アパートメントは街の中心地でありながら、早朝には小鳥のさえずりが 聞こえるオアシスのよう。
「年を重ねるごとに、住空間へ求めるものもはっきりしてきました。服の着こなしにも同じことが言えますね」と二コラさん。
今回は二コラさんのお宅にお邪魔してクローゼットを拝見させていただきました。
>>>二コラさんのクローゼットを見る
ネクタイ
Massi Ninni
首元の差し色が コーディネートのポイントに
シルクのトラディショナルなものからニットのバーシェイプタイまで、数えきれない本数の中からほんの一部を拝見。
白、黒、ブルーがニコラさんのパーソナルカラーですが、ネクタイは差し色としてグリーン系を選ぶことが多いそう。柄はペイズリー、ストライプなど、シンプルなものが好みなようです。
香水
身にまとうものとして、 香りもコーディネート
ここ数年で、パフュームコレクターになったというニコラさん。
「香水も服と同じで身にまとうもの。 その日の気分、天気、会う人に合わせて、香水も コーディネートするべきだと思っています。ブランドはREGIOやETRO。レザー、ウッドなど、ナチュラルで少しスパイシーな香りが好きです」とのこと。
ジャケット&シャツ
ピンクやイエローのシャツは、年を重ねてきてからの楽しみ
ジャケットはイングランドツイードやカシミア素材で、デザインもホワイトにレッド、ダークグレイなどはっきりしたインパクトあるチェック柄が多いので、コーディネートの幅が広がります。
シャツは無地はホワイトかサックス、柄物はストライプのみ。ピンクやイエローなどは年を重ねた今だからこそ、着こなしに程よいラフさを与えてくれるアイ テムとして使いこなせるようになってきたのだそう。
眼鏡&サングラス
1940年代の眼鏡がお気に入り
眼鏡に関しては、ほぼすべてがヴィンテージもの。
「特にレトロ感たっぷりのボストンタイプのフレームが、今の自分のスタイルに合っていると思うんです。あとは、ウエリントンタイプも落ち着きのある印象で好きですね。その中でも、40年代のRetro Specs&Coは一番のお気に入り。集め出すと、きりがありませんね(笑)」
時計
歴史の重みを感じながら身に着ける
「時計も、ヴィンテージものが圧倒的に多いです。長く大切に使われていたものは、時を経ても良い状態で使い続けられるし、それ自体に歴史の重みみたいなものを感じることができるのが魅力です。故障したときのメンテナンスも、信頼できる時計マスターにカスタマイズしてもらっています」
シューズ
最高級レザーでクラス感を演出
エレガント&フォーマルスタイルが得意なニコラさん、シューズはもっぱらオリジナルブランドの最高級レザー製にこだわります。
ブラックのプレーントウ、 ダークブラウンのストレートチップ、デザイン性の高いブラウン×グリーンのダブルモンクストラップで、クラス感のある足元を演出します。
Photograph / Massi Ninni
Coordination & Text / Minako Shimada
Edit / Emiko Kuribayashi