世界の洒落者のご自宅に突撃してコーディネイトはもちろんクローゼットまで見せていただく連載。スタイルにしっかりと核がある人は、それが男のカッコよさとしてにじみ出ていました。 

 今回ご紹介するのは、185センチの長身で颯爽と歩く姿が2018年1月のピッティ会場ででもひと際目立っていたシルヴァーノ・セガンティンさん…。

Silvano Segantin 

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シルヴァーノ・セガンティンさん…大手アパレルブランド2社の腕利きセールスマネージャー。両ブランドとも、氏の就任後に売り上げが急上昇。ミラノショールームのスペース拡大も彼の功績といわれている。

 
――生まれ育った北イタリアの生地メーカーへの入社をきっかけにアパレル業界へ。その後、クラシコのメンズブランドなどで経験を積み、現在はフレッドペリー、カナダグースとイタリアでの独占契約をする、セールスマネージャーとして成功している人物です。

「数年前まではクラシコスーツを着る機会が多かったのですが、最近はスポーティエレガントなスタイルが自分に合っている気がします」と語るシルヴァーノさん。

 若いころはラリーのレーサーやセキュリティードライバーのインストラクターとしても活躍していたという、ちょっと変わった経歴の持ち主。

 小さいころから洋服が好きで、「気に入った服を見つけると、それを手に入れるまではほかの服はいらないと言い張るほど頑固で、親は手を焼いていました」と話してくれました。「人が年齢を重ねていくなかで、服のスタイルは変わっていくもの。でも、大切なのはいつも自分らしく着こなすことだと思います」

 
アンタイドでもシャツの
着こなしで断然エレガントに

基本的にはナチュラルカラーが多いというシルヴァーノさんですが、ポイント使いで発色のいいアイテムをコーディネイトに入れることも。ハイウエストのスポーティなジャケットにはアンタイド、でもシャツはパリッとしっかりプレスを利かせて、エレガントに装います。

 
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難しいゴルフウエアを着こなすシルヴァーノさんのスタイル

 
 

ゴルフウエアは機能も必須。モノトーンでシックに決めます

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 プロのレーサーを辞めてからスポーツはゴルフオンリー。ゴルフをしていると2日くらい何も食べなくても苦にならないほどだとか。アウターやポロシャツはファッション性と機能性を両立するフレッドペリーを長年愛用。パンツは伸縮性のあるシェルボ、シューズはフットジョイ。

 地元のカントリークラブはイタリアで毎年トップ10入りしているお洒落なロケーション。クラブ主催のコンペで何度も優勝しているシルヴァーノさんは土曜の午後は必ずスケジュールを空けて、どんな悪天候でもレンジに行くそう。ゴルフのときは時計もスポーティなロレックスに。

Photograph / Massi Ninni
Coordination & Text / Minako Shimada
Edit / Yumi Matsubara